BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 ![]() |
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2002年8月3日(土) ●セミの透明な脱け殻が、木に残っていました。 ★ 「自分探し」と「ひとの脱皮のドラマ…羽化の方法」の関係とは。 |
![]() [何のために? こんな試練が…] 個人のためのイニシエイション(イニシエーション 通過儀礼 秘儀参入)と成人式などについては、こちらへ 【2003年1月15日(水)) 個人のためのイニシエイションのガイド・ブックと、女正月】 |
暑いから脱ぐ…わけではなく、 成長のために脱皮するセミ。 ●今頃は、朝、早く、木の下にいくと、セミの脱皮した脱け殻(ぬけがら)が、たくさんあります。↓ ![]() ●木の根本(ねもと)などの地面に、丸い2〜3pくらいの穴ぼこ↓があったら、それが、セミがはい出てきた穴です。 ![]() ●セミは土の中で5〜7年!すごします。そして、羽化して地上に出たら、1週間から10日のいのちです…。 ●下を見て穴を見つけたら、その木の上の方をを見上げると、、葉の下に脱け殻が、びっしりついていました。↓ ![]() ●(東)新宿教室へ向かう、 新宿通りから明治通りへ斜めにぬける四季の道(しきのみち)にも、 「セミの脱け殻」が木の葉の下に、 たくさん、ついていたり、落ちていたりするそうです。 早めに来て、探してみると面白いですね。 最近、暑いので、ノラ猫は、あまり、姿が見えません。 ●この区役所通りとゴ−ルデン街にはさまれた、 緑の遊歩道…四季の道は、 わたしの学生時代は、路面電車の都電の終点の車庫でした。 うちの大学からここまで通じる都電もあり、よく、来たものです。 ●ゴ−ルデン街で、バ−テンをなさり、世の暗黒面を観察し、 ベストセラ−作家となったのが、『不夜城』などの馳 星周(はせせいしゅう)。 …彼も、脱皮したのかもしれません。 ![]() ●さて、話をもどします。 ← 葉の裏ではなく、 一匹で、木の幹にしっかりと足をつけたまま脱皮した脱け殻を、朝、みつけました。 6本の足は、まだしっかりと木にしがみついたままで、 茶色い透明な殻(から)だけが残っていました。 ●――その背中には、 まっすぐに一本すじが、ナイフで切ったように、 切れ目が通っています。 上の部分には、白いヒモのようなものが残っています。 ●柔らかい羽根を折り畳んだ(おりたたんだ)ままで、 その1oほどの切れ目から抜け出して、 ゆっくりと羽化して、羽根を広げ、 飛び立っていったのでしょう。 ●あのうるさく鳴く茶色いセミとは似ていない、 青白く柔らかい虫が ――羽化する前後のセミです。 ● 「蛍(ほたる)を見る夕べ」があり、 希望者が多く、森で並んでいるときに、 羽化の途中のセミをつかまえた方がいて、 手にのせて見せてもらいました…… セミといわれなければ、まるでわからない、 蒼白い光を発しているような柔らかな生き物でした。 ●セミ一般にとっては、当たり前のようですが ……そのセミの個体にとって脱皮から羽化という体験は、 一世一代(いっせいちだい)の、すごいドラマだと思います。 ひとが、大人になるのも脱皮のドラマ ――イニシエイション(通過儀礼)が大変なように…。 ●「生まれっぱなし」のまま、 ひととして「羽化の体験」を「通過」していないと、 この世で生きるのはつらいのに…… とても大切なことですが ――[オウム真理教事件]で、 イニシエイション(イニシエーション 通過儀礼)が、 「あやしいヘンなこと」のように報道されてしまったので、 「ひとの脱皮のドラマ…羽化の方法」が、 うまく伝わっていないのが、 今の若いひとの不幸のひとつのように思います。 それが「自分探し」などのブ−ムにもつながるのでしょう。 ●今は、「大人にならない、自由」 も選択肢としてあるようですし。 個人がひとりずつ、 「翼をもった大人」になるドラマを 悪戦苦闘しているように感じます。 ●そのあたりのことは、 『BIG ME』(大きな自分と出会う)、 『わたし探し・精神世界入門』(ヨガと冥想で広がる「心の宇宙})、 『聖なるチカラと形・ヤントラ』(なぜ翼をもつた大人になれるのか) の本をお読みください。 ●また、NAYヨガスク−ルは、羽化中の柔らかな個体が、 ゆったりと自分と向きあうことのできる場でもあります。 ●芭蕉の有名な「蝉の俳句」の現場報告については、また明日。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 後記:※↓↓ ![]() 【二重(ダブル)イメージ】でどうぞ。↓↓ [何のために? こんな試練が…] 個人のためのイニシエイション(イニシエーション 通過儀礼 秘儀参入)と成人式などについては、こちらへ 【2003年1月15日(水) 個人のためのイニシエイションのガイド・ブックと、女正月】 後記:※→なまくらな息子・娘や大人をも鍛え直す、 江戸のイニシエーション(通過儀礼 イニシエイション)の場のお話や それをかいた葛飾北斎の絵やなどのお話はこちらへ 【2002年年9月1日(日) 江戸の名残のイニシエーション(通過儀礼 イニシエイション)の場で、「意味のある偶然=共時性(シンクロニシティ)」により、探していた白い花をみつけた…】 後記:※→●うちのキンモクセイ(金木犀 きんもくせい)の 「死と再生」のお話は、 こちらへ。【2002年10月4日(金) 「死と再生のイニシエイション」と植物神。 キンモクセイ 『BIG ME』 『わたし探し・精神世界入門』「死と再生のイニシエイション(イニシエーション 通過儀礼)」と植物神 変容の物語 キンモクセイ(金木犀 きんもくせい) 紅白ミズヒキ(水引 みずひき) 赤白 花 ★ギリシャのディオニソス(ロ−マでは、バッカス) 「死と再生」を祝う酒(ぶどう酒、ワイン)による、陶酔の神 闇の神 『聖なるチカラと形・ヤントラ』 ニ−チェの「3(三)様の変化」『ツァラトゥストラ』の変容の物語 植物神の「死と復活」と陶酔 ワグナ−のオペラ ニ−チェ『悲劇の誕生』「太陽神のアポロ」崇拝 】 |
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