BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 |
内藤景代 記 |
2002年8月6日(火) ●サラスバティー 水の女神 弁天(弁財天 弁才天 辯才天 辨財天) ●ヒルガオ(昼顔 ひるがお) ●アサガオ(朝顔 あさがお) ●ヨルガオ(夜顔 ひるがお) ●ユウガオ(夕顔 ゆうがお) ●NAYヨガスクール正面の飾り ●〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・● |
●↓黒塗り(くろぬり)のミニ下駄(げた)に朝顔(あさがお)の花もよう。 ←●朝顔のもようのガラスの2段式のミニ風鈴(ふうりん)。 ←●風鈴の下には、 弁財天(サラスバティ)が、 蓮の花の上でほほえんでいる…… ↑●その前には、 天使の透かし彫りの青いガラスの器の中に、 ウォ−タ−・レタス。 その水中には、ガラスの透明な熱帯魚。 ●それをねらう陶製の猫 ―タイ製で金魚と水藻(みずも)の青い染めつけがあるもの。 その上に、朝顔の色紙の小さな掛け軸。 そのまた上に、きのうお話した、北斎の3Dの黄金分割。 ●そして、シュリ−・ヤントラのミニ・団扇(うちわ)と、花火の団扇…など。 ―――これらの涼(りょう)をよぶものを配置して飾ったのが、 8月のNAYヨガスク−ルの正面の飾りつけです。 ●さて、今頃は、朝には ↑朝顔 昼には―昼顔(ひるがお)↓ 晩(ばん)には―夕顔(ゆうがお)↓……と、 朝顔トリオ(?)が 朝・昼・晩と一日中、見ることのできる、すてきな時季です。 ●朝顔↑は、昇る朝日とともに太陽の方へ顔をむけて咲き、 午前10時頃になると、朝顔の花はしぼんでしまいます。 ●昼顔↑は、真昼の太陽の炎天下(えんてんか)で、 手が火傷(やけど)しそうな鉄柵などに、からみついて 元気に、花を咲かせています。 背景には、猫の大好きな猫じゃらしの草がいっぱい… (毎日、うちの猫のおみやげにしています)。 そして夕闇(ゆうやみ)がせまると、昼顔は元気を失い、しぼみます。 ●夕顔は、夕方の6時ころ、白い花を咲かせ、翌朝、しぼみます。 ●夕顔のつぼみ(実は…ダチュラ)↓ ●「朝顔トリオ」とは、 わたしがかってに呼んでいるのですが、 朝顔・昼顔・夕顔は、いわゆる「朝顔系」で、 斜め45度上に向いて、↑つぼみをもち、 花も斜め45度上向きに、咲きます。 ●7月17日にお話した、 別名が朝鮮朝顔(ちょうせんあさがお)で 「天使のラッパ(エンジェル・トランペット)」とも呼ばれるダチュラは、 夕顔と同じ頃に咲き、葉も似ているので、まちがえやすいです。 ● …が、花は、ダチュラの方が夕顔よりも大きく、 色もピンクや黄色が多いです。 また、つぼみの向きと花の咲き方が、上と下で反対です。 夕顔は、つぼみも花も斜め45度上に向いて咲きます。 ダチュラは、天から下へ向かって天使がラッパを吹いているように、下向きに咲きます。 ※後記: この「夕顔」としてのせた写真は、実は「上向きのダチュラ」でした。 そこにいたる「トライ&エラ−&フィ−ドバック」のお話は、 8月27日、8月28日、8月29日のエッセイをどうぞ。 ※※後記:ダチュラの向きは、「上向きと下向き」の両方があります。 また、夕顔と朝顔とダチュラの関係についての話の詳細は、 8月27日、8月28日のエッセイを、どうぞ。 ● ところが、夕顔の花がしぼむと、 花が細くしぼんで下を向き、ダチュラの花が咲きほころんだところに似てきます。 しぼんだ夕顔の花と、咲き始めるダチュラの花が、 夕闇(ゆうやみ)の中で、ほの白くうなだれていると、つい、同じ花…と思ってしまいます ……聞いてみると、そう感じるのは、わたしだけではないようです。 ●たそがれ時に開く、夕顔の白い花は、「源氏物語」の「夕顔」にあるイメ−ジのように、 はかなげな「薄幸(はっこう)の美女」の風情(ふぜい)ですが……。 一説によると、「源氏物語」の中で、男性読者に一番、人気がある女性が、 夕顔と呼ばれた女性だそうです。 ●夕顔は、瓜科(うりか)なので、花が散ると、 丸や楕円の大きな実をつけます。 夕顔の実の大きなものでは、 50〜60pくらいの巨大な白ウリ(しろうり=漬け物などにする)のようになります。 そのウリのような夕顔の実の白い果肉を ――リンゴの皮むきのようにクルクルと――むいて、 長く白いヒモのようにして干したのが、かんぴょう(干瓢)です。 ●白いヒモのようなかんぴょうを、 濃い茶色のしょう油で甘辛(あまから)に煮つけて、 のり巻き寿司に入れたものが、あの茶色い中身の「かんぴょう巻き」です。 お子さま用ののり巻きの、定番です。 ●……あの、夕顔の白い花からは、想像できない変身ぶりですが。 花も恥じらう、幸(さち)うすい、はかなげな美女から……、 こわいものなしの肝っ玉母さん(きもったまかあさん)への変身…は、 人の世でも、よくある女性の変容のひとつのパタ−ンかもしれませんが…… それも、脱皮(だっぴ)かも……… |
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