2002年8月20日(火)
●見立て
●メタファ−
●冥想のダブルイメ−ジ
●心象風景
●風流…と、
「呪術的な見方(思考法)」や「魔術的な見方(思考法)」との、
つながりぐあい(関係)→「野生の思考」という、いのち(命)の発想法につながる |
※※追記:(→野生の思考は、[神話的思考]であり、
〔かたち〕に、シンボル(象徴)的な意味を与えていく、
古代からの思考形式だからです。 こちらへ |
台風が去り、雲が吹きとばされて、「秋晴れ」のような青空です。
●秋の花を、あちこちで、見かけるようになりました。
白いキキョウ(桔梗)や、濃いピンクの小花の萩の花、
黄色の女郎花(おみなえし)そして、
なでしこ(撫子)の花。
↑●なでしこの花。
可憐だが、強い花です。
●戦前までは、
「日本の女性」のイメ−ジは、
「やまとなでしこ(大和撫子)」とよばれていました。
可憐で健気(けなげ)で従順で
……「女性」性そのもの……。
●女性を花に「見立て」ていたわけです。
戦後57年――今は、どんな花に見立てられるのでしょうか?
…答は、色々あって多様でしょう。
●「見立て」は、
「〜のように」という「たとえ話」をふくんだ表現――であり、
「メタファ−(暗喩 あんゆ)」ともいえます。
※→このあたりは、『聖なるチカラと形・ヤントラ』132nを
●冥想をしていると、
イメ−ジが、いろいろとわいてきて、
物そのものでなくて、
物が何かとダブルイメ−ジで見えてくる
…ことがよくあります。
「心象風景(しんしょうふうけい)」
としての景色(けしき)とか、
こころを投影した景色である「情景」とか…
あるものからわいている
イメ−ジの流れを見る「ディヤ−ナ」
をしていると、よくあります。
(『冥想 マインド・トリップ』 154n
『ヨガと冥想』 272 n
『聖なるチカラと形・ヤントラ』 274n)
●「即物的(そくぶつてき)」に、
物は物、ではなくなります…
このあたりは、
感じるひとには、当たりまえに、感じることですが…
むかしからいう「風流(ふうりゅう)」というのは、
そんな「目に見えない、風の流れ」のような
「気」を、何かに「見立て」て、
イメ−ジで表現したのかもしれません。
●今、あちこちで「折り鶴蘭(おりづるらん)」↑の白い花が咲き、
「折り鶴」に「見立て」られた、
「子株(こかぶ)の葉」が風にゆれています。
それを見ると、
「花の名」を名づけたひとと
――それを語り伝えてきたひと達の――
風雅(ふうが)で
お茶目(おちゃめ)な「見立て」のこころを感じます。
●「見立て」によって、次の3つが、イメ−ジで結ばれるのです。
「葉っぱ」ばかりの葉蘭がある
⇒ 子どものような株がふえる
⇒⇒折り紙の「折り鶴」に見立てる
本物の鶴 ≒ 折り鶴 ≒ 葉蘭
★後記:折り鶴の写真とその見立ては、9月14日のエッセイに。
●こういう「世界の見方」は、
「呪術的な見方」とか「魔術的な見方」と、
「論理的な思考法」からは、名づけられます。
http://www.bigme.jp/00-0-01-essay-news/2002-07-22/2002-07-22.htm
A=A で終わらずに、A=B=C にもなるからです。
●たとえば、
多摩川の「たまちゃん」は、
ただ「即物的」に、アゴヒゲアザラシであるだけでなく、
無邪気で「無垢(むく)な天使」や
「純粋(ピュア)なたましい」や
「平和の象徴」などに、
無意識に「見立て」られていたのかもしれません…
●歌舞伎やアングラなどの
お芝居の発想も、魔術的な見方です。
……だから、楽しいし、面白いのでしょう。
「論理的な思考法」ができないと、
コンピュ−タとつきあえませんが、
それだけでは、下手をすると、
パサパサのこころになってしまいます。
●魔術的な発想法の遊び心も大切にしたいものです。
「お茶(茶道 さどう)のこころ」は、
お「茶目」な
「茶気(ちゃき)」も大切といわれているそうです。
西洋的な論理的な思考法と、東洋的な「風流のこころ」の両方ができる、
かっこいい大人になりたいですね。
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