BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 ![]() |
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2002年8月23日(金) 処暑(しょしょ)。初秋の気配。風にそよぐガマの穂やアシ(葦)などの草の動き、池の波紋で、「風の形」が見える…… |
きょうは、処暑(しょしょ)。月は、満月です。 ● ●処暑というのは、1年の「気の流れ」を「24節気」に分けた、季節の区分法のひとつです。 この処暑の頃から、暑さもようやくおさまり、朝夕(あさゆう)は、初秋 (しょしゅう)の気配(けはい)がただよってくる…といわれています。 ![]() ●↑夕方の池で、ガマの穂(蒲のほ)が、風にそよいでいました… ――池の水の波紋(はもん)や、池の端(はた)でそよぐアシ(葦)などの草の動きで、「秋の気配の…風」が、目に見えるように感じました…… ――目にはさやかに見えねども………「風の形」を感じました……… ●――処暑という「旧暦(きゅうれき)の暦(こよみ)」のとおりに、この頃は、明け方などは、冷えこみがちです。 寝冷え(ねびえ)などしないように、寝るときは、「薄いもの」を一枚かけられるようにそばにおくとか…おなかだけには何かかけて温かくするとか…工夫してください。 ●このごろは、夕闇がせまると、「秋の虫の声」が、してきます。 「リ−ン…、リ−ン…、リ−ン…」 と、鈴(すず)をならすように、なくのは、鈴虫(すずむし)↓です。 ![]() 手足の長い黒っぽい虫が、鈴虫です。 ●かすかな、綺麗な音色(ねいろ)で、「リ−ン…、リ−ン…、リ−ン…」と鳴いていました。 ●ご存じと思いますが、鈴虫は――人間のように、喉(のど)から音を出すのではなく――羽根を広げ、羽根同士を打ちふるわせて、鈴のような音色を出して鳴きます。→ ●↑羽根を広げているのが、鳴いている鈴虫です。(赤矢印) 鳴くのは、オスだけで、メスに「ラブコ−ル(愛の呼びかけ)」をしているそうです。 虫の住処(すみか)には、オスやメスがたくさん、いました。 それで、一匹が鳴きだすと、「負けじ!」 と、いっせいに、ほかのオス達も鳴きだし、ハモって(共振して)「鈴の音(ね)」が鳴り響きます。 ●鈴虫などの鳴き声をきくと、 ![]() 「秋だな〜 虫たちが、鳴いている…」 ――と、「鈴虫」たちを「群(むれ)」と見て、ひとくくり(一般化=BIG)にして、聞いています。理屈っぽくいうと… ――そして、鈴虫たちが「気をあわせて、仲良く、いっしょに、大合唱」のように、わたし達・人間は聞いています。 ● …けれど、ある意味で、「歌合戦(うたがっせん)」のような、「個=ME の鈴虫」の戦いでもあるわけです…。 「僕(ME)は、みんな(BIG)と、ちがうよ! 僕を、聞いて! 僕だけを、選んで!! 」 という、鈴虫のオス達の、個別的な「自己主張」だったわけです。 ※→このあたりのBIGとMEの関係は、『BIG ME』を。 ●そして、メスに選ばれ、愛されたものだけが、自分の遺伝子を残せる… 「いのちのリレ−」で、自分のバトンを次に渡せる…… リレ−は勝負であり、「みんな、いっしょ」の「平等」では、ない。 ……自然界は、厳しいですね。 ●あるおもしろいところで、ほかにも、たくさん、秋の虫や、クワガタやカブトムシなどの写真を、とりました。それは、また明日。 |
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