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    内藤景代 

  2002年9月3日(火)   浅草の三社祭喧嘩神輿。「男のカラダ」をきたえ、念願の神輿をかついだ、三島由紀夫大山阿夫利神社の御神輿は、大山様の断崖絶壁をくだる
大山阿夫利(おおやまあふり)神社秋期大祭」の
宵宮」の日は、
朝、お山の神社から、
あの険(けわ)しい男坂(おとこざか)を、
御神輿
(おみこし)をかついで、下ってきたそうです。

自分の体ひとつでも、下ることは、難しく、危険な、
急で細い、山道の男坂

だから、先達(せんだつ)の
導師
(どうし)である先導師(せんどうし)が、
講(こう=団体)には必要なわけですが……

その危険がいっぱいな男坂を、
大きな神輿(みこし)をみんなで、かついでおりてくる
…なんて、どうするんだろう? 

…と
――かつて、男坂の下りのガレ場ですべって、
谷底をみてこわい思いをした
――わたしは、思いました。


みんなの息が合わなければ
…「一巻の終わり(いっかんのおわり =」です。

  重い、大きな立派な御神輿ですから。

  下が、その御神輿で、
山の大山阿夫利神社から、朝、かついできたものです。

大山阿夫利神社の神輿

 この神輿を、
険しい山道から、
みんなで、かついで、おりてきたのです。
 これは、「大山阿夫利神社の御神輿」で、
「本神輿(ほんみこし)」です。

 たぶん、各町内で、交替にかつぐのでしょう。

 能舞台の右そばに、
鎮座(ちんざ)していて、
「各町内の神輿」といっしょには、もみあいは、しませんでした。



まさに、神輿(みこし)とは、
「祭りの日に、が――依り(より)ついて――乗る輿」であり、
「聖なるもの」で、
輿(こし)という「」でありながら、
唯(ただ)の「」ではなくなっている…のでしょう。

 「神を祭る(まつる)、祭り」の中心になる、
聖なる移動神殿」が、神輿です。


 ――そういう、神輿をかつぐひと達の「共通認識」があるから、
みんなが命がけで、
神輿を守りながら、
危険な山道の男坂を下ることができたのだと思います。

 ※→体を「聖なる移動神殿」としていくのが、
ヨガのポ−ズでもあります。
その哲学は、『綺麗になるヨガ』 18p 「聖なる移動神殿――波動から綺麗になる哲学」を、どうぞ。


神輿をかつぐひと達の「共通認識」
そして、「陶酔(とうすい)」を知りたくて
――「青びょうたん(裏なりのひょうたん↓のように
青っちろい)」といわれた体を
――ボディ・ビルできたえ、
念願の神輿をかついだのが、三島由紀夫です。


 三島由紀夫は、
祭りを見る側(傍観者)から、
神輿をかつぐ側(現実に、行動する者)になる
変身の努力をすることで、
蒼白きインテリ」の系譜から、逃れようとしたようです。


※→
そのあたりのことは、「河童忌(かっぱき)」や
憂国忌(ゆうこくき)」をのことをかいた7月24日のエッセイや、
『BIG ME』  108p
〈男〉の元型イメ−ジに呑みこまれて、自他未分になると……」
110p
自殺への憧れを生む、自他未分」を、お読みください。


 青いひょうたん 大小


 
 ひょうたん(瓢箪)。
  巨大なひょうたんと、
小さなひょうたんを、飾ってありました。

 武蔵五日市(むさしいつかいち)の駅のそばのお店で、
名産品といっしょに、並べてありました。

 
 あの「夕顔」の親戚のウリ科のひょうたんです。
 

東京の下町の祭りでは、
たくさんの神輿が、
仲良く「もみあう」ことは、ありません。

 そういう場合は、
喧嘩神輿(けんかみこし)」になり、
各町内の神輿が争い、
喧嘩のようになります。
道が狭いし、神社の境内も狭いからです

浅草の三社祭(さんじゃまつり)では、
雷門(かみなりもん)から
仲見世(なかみせ)通りを通り、
浅草寺
(せんそうじ)の境内(けいだい)を通る
メインストリ−トでは、
むかし、気の荒い喧嘩神輿が、よくあって、
女 子ども(おんなこども)は、危険なので、
そばで見ることもできなかったようです。


そういう先入観があるので、
大山阿夫利神社の、
各町内の神輿が、大人の神輿も、子どもの神輿も
勢揃い(せいぞろい)して、
仲良く、同時に、「もみあう」場面は、
感動的ですらありました…


 ……それも――大人の肩に肩車(かたぐるま)してもらった
――小さな男の子の、
甲高く(かんだかく)澄んだ掛け声にあわせて、
大人の神輿も、子どもの神輿もいっしょに「もみあう」のです。
子どもが、中心……

――この息のあった「神輿のもみ合い」が、
山の大山阿夫利神社から、
朝、神輿をかついでこれた、
秘密のひとつかもしれない…と思いました。

 祭りの最後の日は、
また、あの危険な男坂を、
神輿をかついで、登る予定です。

 こちらは勇壮で有名で、観光客やカメラマンもいっぱい来るそうです。

各町内の、大人の神輿も、
子どもの神輿もいっしょに「もみあう」写真は、また明日。
 

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