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    内藤景代 

  2002年9月4日(水)  大山阿夫利神社の秋の。神輿の「もみあい」と「精神のリレ−」の、ひとつの形
大山阿夫利(おおやまあふり)神社秋期大祭」の、広い社務所(しゃむしょ)の前での、神輿(みこし)の「もみあい」です。きのうの続きです。

神輿を入れる、社務所

  ●
町内を練った神輿は、9月2日の写真のように、各町内に飾られ、その後、みんな、この「社務所(しゃむしょ)」に、集まってきます。
 

 そして、←旗が下がっている社務所へ、神輿をもみあいながら、全部の神輿を、おさめていきます。





社務所の前でのもみあい社務所の正面での、神輿のもみあい。

それぞれの町内から、大人の神輿と子どもの神輿が出て、同時に、神輿をかつぎ、神輿の「もみあい」を競いながら、仲良くいっしょにかついでいます。

そろいの衣装も、町内ごとに、ちがう。
 みな、個性を競いあっています。
 でも、みんなが大きな「ひとつ」になって、気があっています。

神輿 もみあい


 ほとんどの神輿の「かけ声」は、むかしながらの「ワッショイ! ワッショイ!」で、新しいかけ声の流行の「ソイヤ! ソイヤ!」は、ひとつだけ、聞こえました。   神輿 もみあい










神輿の「白い綱」をにぎる少年たち





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子ども神輿をかついでいた少年2人に、大人がなにか話しかけながら、大人の神輿につないだ「白い綱(つな)」を手渡し、うなづいた少年達は緊張して、「白い綱」をにぎり、大人の神輿の「一部」につながりました……  


 そして、神輿につながれた「白い綱をにぎりながら、必死に、大人達の激しい動きについていっていました。神輿はかつげないけれど、神輿につながっている……
 「体で覚える…」神輿の呼吸…… 
 「体得(たいとく)」するリズム。

「ワッショイ! ワッショイ!」のにぎやかな空間で、静かなおだやかな対話…
   「もってみるかい?」
   「……(無言でうなづく、少年)」

あの「白い綱」が、歴史という長い時間の「伝統」につながる道であり、「祭りの、たましい」ともいえる「大切なもの」を受けつぐ瞬間なのかもしれない…と感じました。
  「精神のリレ−」の、ひとつの形を感じました。

神輿の「もみあい」の喧噪(けんそう)をはなれ、鎮座(ちんざ)している「本神輿(ほんみこし)」の「大山阿夫利神社の神輿」と、能舞台の静かな悠久の時の流れを感じさせる演奏……。
本神輿

能舞台
      。   

      。 

  
     (むかし)と



  今、ここは、過去と未来の交差点。
   akiyo

 

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