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| 2002年9月19日(木) 根岸の子規庵と「へちま忌」。ホトトギス（子規）の鳴き方。 |
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| ●「へちま忌」「子規忌」●上根岸で俳句の正岡子規（まさおかしき）が胸の病(むねのやまい)結核(けっかく)で35才（数え年36）なくなった日。●胸の病（むねのやまい）●糸瓜(ヘチマ)の俳句が絶筆 ●子規庵に「探検」小学生時代 ●子規という俳号(ペンネ−ム) は子規（ホトトギス)という鳥に由来 ●ホトトギス(子規 不如帰)という鳥は「血を吐きながらうたう」という伝説 ●子規はホトトギス＝子規に自分をなぞる ●自分のメタファー ●俳句の正岡子規 ＝ 鳥のホトトギス（子規）＝ 俳句雑誌『ホトトギス』 ●夏目漱石の親友 ●司馬遼太郎の『坂の上の雲』●「明治」という近代日本の青春時代と子規達の青春が「ダブル・イメ−ジ」★混乱期でも「希望」だけがあった時代●赤い彼岸花（ヒガンバナ）曼珠沙華（マンジュシャゲ） | |
きょうは、「へちま忌」ともよばれる、「子規忌」。 俳句の正岡子規（まさおかしき）が、３５才（数え年36）で、 上根岸(かみねぎし)でなくなった日です。 ●同じ日、きょう…9月19日、 同じ所、上根岸で、父がなくなった日です。３３回忌です。 ●いつものように、仏壇にお線香をあげて、お祈りしました。 浅草へのお墓参りは、来週の予定です。 きょうは、木曜日。 週１回のＮＡＹヨガスク−ルで、レッスンがあり、 今週の日曜日の２２日は、月１回の集中レッスンですので…。  ↑●赤い「彼岸花（ヒガンバナ）」が、咲き始めました。 彼岸花の別名は、「曼珠沙華（マンジュシャゲ）」です。 お彼岸の頃に、赤い花を華麗に開きます。 ●なぜ、 明治の「写生派」の俳句の正岡子規の命日（めいにち）が、 「へちま忌」とよばれるのか？ ――というと、あの９月１７日の写真でお見せした「ヘチマ」を、 死ぬ１０数時間前に、上根岸の自宅で、 俳句に３句よみ、それが絶筆（ぜっぴつ）になったからです。 糸瓜（ヘチマ） 咲て 痰（たん）のつまりし 仏かな 痰 一斗（いっと＝18リットル） 糸瓜の水も 間にあはず をとといの へちまの水も 取らざりき 正岡 子規 ●ヘチマは、 「痰（たん）を切る」効用があるとされ、 子規は、上根岸の自宅に、ヘチマを植え、 「ヘチマの水」をとり、服用していたようです。 ●「胸の病（むねのやまい）」 とよばれる、結核（けっかく）でした。 ●子規という俳号（ペンネ−ム）は、 子規と書く「ホトトギス」という鳥に由来します。 「ホトトギス」は、自分自身のメタファ−（見立て）でもありました。 俳句の正岡子規 ＝ 鳥のホトトギス（子規） ＝ 俳句雑誌 『ホトトギス』  ●↑ホトトギス（子規 、不如帰）という鳥は、 「血を吐きながらうたう…」という伝説から、 子規は、ホトトギス＝子規に、 自分をなぞられている…といわれます。 結核で、胸から血を吐きながら、 俳句の新しい流派「写生派」を率いて、 俳句を最後まで作り続けていたわけです。 長寿を保つ俳句誌『ホトトギス』も、子規が創始者です。 ◎子規は、夏目漱石の親友です。 四国の松山の出身で、 アニメ映画『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルになった 道後温泉（どうごおんせん）にも、よく行ったようです。 道後温泉には、 松山を舞台にした、 「江戸っ子のカルチャ−・ショック（異文化衝撃）の喜劇」である、 夏目漱石の『坊っちゃん』にちなんだ小部屋などがあり、 そこで、くつろいだことがあります。 ★子規の上根岸の自宅は、 「子規庵（しきあん）」として、記念に残されていて、 わたしの通った小学校から、道路をわたれば、すぐ、でした。 悪ガキの男子（だんし）達が、 仕舞た屋（しもたや）の人気（ひとけ）のない、子規庵に「探検」と称して、庭から侵入した……という自慢話を聞き、 女の子達で、子規庵に行ったことがあります。 ●さすがに、不法侵入などできず、 板囲いの塀の下から、庭をのぞき、 「どうってことないね。ふつうのうちじゃない」 と、つまんなそうに、帰った記憶があります。 ●ラジオで、江戸川乱歩の『少年探偵団』を放送しているころで、 上野の桜木町の妖しい西洋館や、 根岸の人目を忍ぶ家など、 怪人二十面相の隠れ家を探すような遊びが、 流行ったころでした。 焼け跡の原っぱや、 廃墟のような「お化け屋敷」もたくさんありました。 ●子規は、ハイカラさんで、 英語も堪能（たんのう）で ベ−スボ−ルが大好きで、 「野球」という言葉は、「baseball」から、 子規が訳した言葉で、日本語に定着しました。 ◎司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の ３人の主人公のひとりは、正岡子規です。 「明治」という、 近代日本の青春時代と 子規達の青春を「ダブル・イメ−ジ」でかいています。 あのころは、混乱期でも、 前向きで、「希望」だけがあった… 今も、混乱期ですが、 「希望」だけでも「ある」のでしょうか…… |
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