2002年9月20日(金) ●一粒万倍(いちりゅうまんばい)の稲穂 ●プランタ−栽培の稲 ●時間と空間の関係で実りの時季に「時間的な階調(グラデ−ション)」ができる ●コスモス(秋桜) ●母校・早稲田大学は「稲穂」が象徴マ−ク ●早慶戦 両手で「稲穂の形」の応援●「1960年代」の「学園闘争」の時代 ●わたし達―個人主義的なフランス文学の学生達の対応 ●ザクロ(石榴 ●ざくろ)の赤い実●「子どもの肉の味」伝説 ●夜叉の鬼子母神 ●ザクロは体の酸化=老化をふせぐポリフェノ−ルあるので人気 ●更年期の女性に効果 | |
秋晴れの上天気(じょうてんき)です。風が爽やかで、陽射しも、夏の刺すような激しさはなく、柔らかです。太陽の光に包みこまれるような感じが、気持ちいい…… 「秋の実り」の赤や青の果実が、青空の下に、あちこちちに、実っています。 ●まずは、7月25日にかいた「一粒万倍(いちりゅうまんばい)」の稲穂です。 「プランタ−栽培」の稲は、稲穂をつけているおうちも、たくさんあります。 ↑●稲穂とオレンジ色のコスモス(秋桜) ●川ぞいのプランタ−栽培のイネに穂が実り、 オレンジ色のコスモスといっしょに、風にそよいでいました。 ●すでに、刈りとり、藁(わら)を干しているところもありました。↑ その場所(空間)の「太陽の当たる時間」により、 「いつ実るか」が、ちがうようです。 時間と空間の関係で、実りの時季に「時間的な階調(グラデ−ション)」ができる… ●早稲田大学は、「稲穂」が象徴マ−クで、 慶応大学との、神宮球場(じんぐうきゅうじょう)の 野球の「早慶戦(そうけいせん)」の応援には、 両手で「稲穂の形」をさせられ、 応援団長の指揮下で、左右になびかせられました…… 「マス・ゲ−ム」のように、人間が形をつくり、 今風にいえば、稲穂の波(ウエ−ブ)をつくらせられたわけです。 ●「1960年代」の「学園闘争」の時代の、 わたし達―個人主義的なフランス文学の学生達は、 これに腹をたて、 「右翼的だ、全体主義だ――2度と応援なんか、くるものか」 と、ブツブツいい、 「稲穂のウエ−ブ」をみんなで、さぼり、ふてくされていました。 ※→1960年代のことは、『BIG ME』の66p「若者たちの系譜」にかいてあります。 学園闘争は、『BIG ME』の73p「60年代の若者と私の青春時代」でかきました。 ●――すると、紋付き袴(もんつきはかま)に「八の字ヒゲ」をつけて、 日の丸の白扇(はくせん)をもった、「早稲田命(ワセダいのち)」の応援団長が、 ……「そこの連中! サボるな!」 と叱責(しっせき)する…… (○○! )と顔を見合わせて、 気だるく「幽霊の手」のように動かす …それでOK… 稲穂のウエ−ブも、幽霊の手も、ちがいはわかんない …そんな時代もありました。 ●ザクロの赤い花が咲き、赤い実(み)が、実っています。↓ まだ、はじけていないので、ギッシリとつまった粒が見えません。 ザクロの実は、「子どもの肉の味」がする…… という伝説があります。 ●むかし、インドに 「人間の子どもを食う、夜叉(やしゃ)の鬼子母神(きしぼじん)」が、いて、 ザクロの実の粒のように たくさん自分の子どもがいたそうです。 自分のたくさんの子達の内の たった1人の子を失って狂乱し、 はじめて「子どもを奪われた、人間の、こころの痛み」を知り、 仏教に帰依(きえ)して、大乗仏教の守り神になった、というお話です。 ※→鬼子母神については、『BIG ME』 81p 「現代社会の背後に動く元型イメ−ジ」 ※→大乗仏教については、『ヨガと冥想』 70p 「絶対はない。すべては変化する。」 ◎日本の仏教は、よこ方向の大衆部・大乗仏教 ●……入谷朝顔市のご本尊の、鬼子母神のお話をきい て、幼いわたしは、ザクロがこわくて、食べられませんでした。 タブ−(禁忌)への挑戦を快感にする、 生意気盛り(なまいきざかり)になると、 ザクロを食べるのにも挑戦しました。 甘酸っぱくて、おいしいかったですが、 いかんせん、種が多く、食べるのがめんどくさい……ので、 その後、あまり食べませんでした。 ●最近、ザクロは、「赤い果実」特有の 「体の酸化=老化をふせぐ、ポリフェノ−ルが、たっぷりある」ということで、 人気があるようです。 ザクロのジュ−スなども売っています。更年期の女性に、よいといわれています。 |
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