BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 |
内藤景代 記 |
2002年7月13日(土) ●入谷(いりや)鬼子母神(きしぼじん)の朝顔市(あさがおいち) ●「おそれ、いりやの、きしぼじん」 ●ヒルガオ(昼顔 ひるがお) ●アサガオ(朝顔 あさがお) 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ |
浅草(あさくさ)から歩いて15分の 入谷(いりや)鬼子母神(きしぼじん)の 朝顔市(あさがおいち)は7月6日〜8日の早朝から深夜まででした。 ●「おそれ、いりやの、きしぼじん という呪文のような言葉は、 駄洒落(だじゃれ)の「かけことば(ダブル・イメ−ジ)」で、 「恐れ入りました。お見事! 参りました。降参。」 という意味で、 勝負事(しょうぶごと)などできれいに負けたときに、 大人たちが使う言葉でした。 ●子どもの頃、 入谷の鬼子母神の 「稚児行列(ちごぎょうれつ)」に参加したことがあります。 むかしのお稚児さんの姿で、顔は白塗り。 おでこに小さな黒丸が2つ、 鼻すじに一本白い棒 ――のお化粧。 手には青い朝顔。 暑い日に、練り歩くので、 汗で化粧はくずれ、ひどい顔…悪夢の記憶‥ ●さて、 5月頃から、朝顔を小さくしたような、 ピンクの小さな昼顔が 熱く焼けたフェンスなどにつるを伸ばして咲いています。 白いドクダミの花と競いあうように咲き、 ドクダミは終わっても、7月の暑い盛りに元気に咲いています。 可憐ですが強い花です。 …がドクダミと同様に、 「雑草」と呼ばれ、花屋さんでは買えない花たちです。 ●朝顔は、 ひもや竹、プラスチックの支柱などをつくってもらい あちこちのおうちで、らせん的に天に向かって つるを伸ばしていますが、 まだほとんど咲いていません。 ●朝顔市で買ったらしい 「あんどん作り」の支柱につるをはわせた朝顔もみかけますが、 つぼみは固そうです。 ●……それで気づいたのですが、 花屋さんで切り花(きりばな)を買ってプレゼントするときは、 開いた花を買うことが多いです。 たとえばカ−ネ−ションを5月の母の日に贈るとき、 つぼみの花は贈りません。 …けれども、朝顔市などでは、 見本用の一輪は咲いていても、 つぼみの多い鉢を「これから、楽しめますよ」 とすすめられます。 切り花は 「今・ここの、花の盛り、絶頂期」を愛(め)でて、 鉢植えは 「うちのこ」として 「未来の、これから咲く花を、時の流れとともに、楽しむ」 ものなのかもしれません。 そして種をとり、来年、また咲かす… 時の流れの中で丹精(たんせい)をこめてそだてていく… ●ところが、今、満開の朝顔を見つけました。 自動車の行き交いの激しい道路の 窓の外のさんにつるをはわせています。 おうちの方に聞くと、 朝5:00に咲いて、朝10:00頃にはしぼんでしまうそうです。 それで、みなさんに綺麗な朝顔を見せたくて、 朝の7:00に再度、出かけました。 そうすると、おうちの方も写真を撮っていらっしゃいました。 毎朝、撮影し、開花した朝顔の数をかぞえ、 あとで累計するそうです。 ●その結果、 去年、咲いた朝顔の累計は「1,380個!」 だそうです。 それも、種から育てた、 3つの苗(なえ)から咲いた数だそうです。 ●よく見ると、 葉の形が、普通の朝顔と、ちがいます。 スペインの朝顔です。 スペイン旅行での「おみやげの種」から 丹精なさったそうです。 「お庭がないから無理」とあきらめていたら 「窓の外のさん↑があるじゃない!」と、 お友だちにいわれ、 窓下にプランタ−を置き、育てたそうです。 ひとも花も、スゴイ! |
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