BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 |
内藤景代 記 |
2002年7月18日(木) | |
街の雑踏の中で「高齢者 体験」をしている中学生に出会いました。 ●先日、昭和公園に行く途中で、立川の駅前通りを、ゼッケンをつけて歩いている人が前にいて、背中の文字を読むと、「高齢者 疑似体験中」とかいてありました。 ●つきそいの先生らしい女性に声をかけて、写真をとらせていただきました。 ●そして、ご本人に話しかけると、ピンクのほほにニキビがたくさんある、中学生くらいの若者でした。「ホ−ムペ−ジにのせていいですか?」と聞くと、照れくさそうに、うなずいてくださいました。 以下:↓Aはakiyo。Bはboy。 ●A「どんな感じですか?」 B「体中が重いです。」 A「そのわりに、早く歩いていたじゃないですか」 B「…(笑い)」 A「…(笑い)…恥ずかしかったのかな?」 B「…(うなずく)」 A「すごい装備ですね。目はどうですか?」 B「ほとんど、見えません。」 A「ヨコからとっていいですか?」 B「…(ヨコを向く)」 A「腕は、どうですか?」 B「重くて、ほとんど、あがりません」 ●お年寄り(高齢者)の方の身体感覚をシミュレ−ション (疑似体験)できるように、手や足をしばって重り(おもり)をつけ、ベストにも重りを入れ、サングラスをかけ視界をさえぎる… ●それによって、元気な若者が、高齢者の方の「ふだんの当たり前の、日常の生活の感覚」を疑似体験してみる… 別世界への旅(トリップ)です。 ●「思いやり」という想像力は、自分にも同じような体験がないと、なかなかわいてこないものです。 ●「わが身をつねって、ひと(他人)の痛さを知れ」と、母に教えられたことを思い出しました。 ●共感や同感というまじりあう感性は、分析的でク−ルに批判しやすい知性とは、ちがうはたらきです。 知性も大切ですが、感性も、人としてこの世に生きるにはとても大切なものです。ふたつとも、大切。 知性がク−ルな青とすれば、感性は熱い心の赤。ふたつをみがいていきたいものです。 ▲ + ▼ → |
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