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2002年10月28日(月)
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「ヨ−ガ」という名称を使う、 オウム真理教（現・アレフ）の事件は、 新聞では、「ヨガ」と変換されて、報道されます。 裁判記録で、犯罪をおかした信者が 「ヨ−ガ」という言葉を使っても、 「ヨガ」と変換されて、記録されているようです。 なぜでしょう？ ●日本では、奈良時代から、 ヨガは「ユガ」とよばれてきました。 そして、大正時代から中村天風（てんぷう）先生が 「心身統一道」としての「ヨガ」を広めました。 そして１９７０年代から「ヨ−ガ」という呼び方が広まりました。 そのあたりのくわしい事情は、 『ヨガと冥想』148ｐ 「そして、日本――ヨガとヨ−ガ」 をおよみくください。 →こちらにも、引用しています。【日本のヨガ史とヨガ事情−ヨガとヨーガ】 http://www.yoga-kihon.nay.jp/nihon-yoga-rekishi.htm ◎さて、きのうの集中レッスンで驚いたのは、 参加者のかたの ひとりから 「ヨ−ガは安全だが、 ヨガは、オウム事件があるので、危ないと思ったが〜」 というコメントがあったことです。 なぜ、そうなってしまうのか……？ ●公孫樹とかいても 銀杏とかいても、 同じく「イチョウ」とよむように、 ヨ−ガとヨガは、 どちらも「YOGA」なのですが……  ↑●雑司ヶ谷の鬼子母神の公孫樹の解説 ●公孫樹は、イチョウの別名です。 孫の代まで経たなければ大きくならないということから、 つけられた名前です。 実がなるまでに３０年はかかる、といわれます。 ●雑司ヶ谷の鬼子母神の公孫樹（イチョウ）は、 たくさんありましたが、 柵（さく）に囲まれた大きなイチョウは、 樹齢が６００年以上で、 幹のまわりが８メ−トル、 高さが３０余メ−トルの「男銀杏」で、 今、現在も成長力を持続している …というのですから、スゴイ！ このイチョウが、根づいた６００年以上前とは、 応仁の乱（1467年）の頃です。 ●解説を見ると、雑司ヶ谷（ぞうしがや）の 鬼子母神（きしぼじん）では、 「鬼」の字の上の部分に「ノ」がついていません。 たぶん、「角（ツノ）」を意味する「ノ」を、 あえて、とったのでしょう。 もう「人の子を食らう鬼＝夜叉」ではない、 「慈愛の母なる神」というイメ−ジでしょう。  ●サンシャインのビルと月↑ ●雑司ヶ谷の鬼子母神近くには、 池袋のサンシャインの高層ビルがそびえていました。↑ サンシャインビルの場所は、 もと「巣鴨（すがも）プリズン」という監獄でした。 「東京裁判」で第二次世界大戦の戦犯とされた 東条英機など「Ａ級戦犯」が、死刑にされたところです。 ●「東京拘置所」という名前から 「巣鴨プリズン」へ名前が変わり、 日本の暗い歴史のイメ−ジを引きずっていた場所に たてられたのが「太陽の輝き」という意味の 「サンシャイン」のビルです。 当時の最超高層ビルに、 そういう「名称」に「名づけた」ひと達の、 「言葉の力」による、 「現実の転換」への悲願（？）を、 月の光をあびている「サンシャイン」ビルを見て感じました……。 ●「言葉の力」が「新しい現実」をつくりだしていくことも、 「サンシャイン」ビルにつながる大通りに、楽しげに群がる若者達を見て感じました。 ●「言葉の力」がもつ 「イメ−ジの喚起力（かんきりょく）」は、 とても強いものだと思います。 だからこそ、影響力の大きな新聞などは、 「言葉」を大切に使ってほしいものです。 その「言葉」が、 どんな現実をつくりだしていくのか、イメ−ジして…… ●イメ−ジの喚起力の強い、 詩的な言葉と妄想が、つむぎ出す 「紅テント」のお芝居の話は、また明日。 ※鬼子母神と、その象徴（シンボル）の、ザクロの花と果実、そして鬼子母神の「真言（しんごん）＝マントラ」については こちらへ↓
【2002年10月30日(水) ●インドの梵語の「オ−ム」の「マントラ＝真言」は、中国で「南無＝おん」と音訳され、日本では、「南無＝なむ」と唱えられています
http://www.bigme.jp/000-00-02-10/02-10-30/02-10-30.htm |
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