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2002年11月2日(土)
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きのうの続きです。 なぜ、各地に「おとり様」があり、 毎年、11月の「酉の日」には、「酉の市」があるのか? それは、「夢見る力――イメ−ジが現実を創り出す」 にもつながっていくようです。 ![]() ●大宮八幡神社の熊手 ↑ ●言いつたえによると、 「酉の市(とりのいち)」は、浅草の鷲(おおとり)神社が、起源発祥の神社で、 ご祭神として、「おとりさま」とよばれる「天日鷲命(あめのひわしのみこと)」と、 日本武尊(やまとたけるのみこと)の二神をまつってあるそうです。 鷲神社が、元祖(がんそ)…です。 ●さて、一方で、全国展開する「酉の市」は、ぶしつけないい方をすると、 チェ−ン店方式のようです。 神社は本店と支店のように、 御本社とその分霊をおまつりする末社(まっしゃ)があります。 ●大阪の大阪府堺市鳳(おおとり)町の 大鳥(おおとり)神社の御分霊をまつっている末社が、 大鷲(おおとり)神社で、その祭礼が、酉の市…というわけです。 大鳥神 社 が、本家(ほんけ)…です。おおとり ≒ 鷲 ≒ 大鷲 ≒ 鳳 ≒ 大鳥 ●「元祖」と「本家」…、日本には、いろいろな分野であるようです。 神社からお饅頭(おまんじゅう)の名前まで…… ※→「そして、日本――ヨガとヨ−ガ」は、『ヨガと冥想』 148ページ http://www.bigme.jp/06-book-cd/ym-guide.htm ●「おとり様」という「神」につながる大鳥(おおとり)のイメ−ジは、 鎌倉幕府から江戸幕府の関東武士にとっては、鷲(わし)で、 天皇中心の公家文化(くげぶんか)の影響のつよい 関西では鳳(鳳凰=ほうおう)のようです。 ●…けれども、固有の「鳥の名前(ワシ、鳳凰など)」でイメ−ジを限定すると、 想像の世界がせまくなるので、 「大鳥」として、それぞれのひとの自由なイメ−ジにまかせたことが、 「酉の市」が広まった原因のひつかもしれません。 ●各自のイメ−ジする「大鳥」のように、 「福」という翼をもち、大空を飛翔するイメ−ジ ……「見立て」による気運の開運につながる 「前向きな自己暗示」になるでしょう。 ●これが、本来の十二支の干支(えと) 「酉」を意味する、飛べない鳥「ニワトリ」だとしたら、どうでしょう? 「大きいニワトリ」という……「大鳥」で、 「酉の市」の人気は広まったでしょうか? ●潜在意識を動かす「イメ−ジの力」や 「夢見る力」は、ひとのこころにとって、強力だと思います。 ※→「夢見る力――イメ−ジが現実を創り出す」 は、『綺麗になるヨガ』 40ページ http://www.bigme.jp/06-book-cd/kirei-guide.htm ●そういえば、花園神社の本殿の正面には、 「花園神社」という額と「大鳥神社」という額と 「雷電神社」という額が3枚並んで飾られていました。 「大鳥神社」の分霊もをおまつりしている、ご招来している…という意味でしょう。 ●大宮八幡神社ほかの各地の八幡(はちまん)神社でも 酉の市があり、熊手を売っていますが、 同じようなシステムになっているものと思われます。 お寺の大本山(だいほんざん)と末寺(まつじ)の関係や、 踊りやお花の「家元制度(いえもとせいど)」のような形でしょうか… ※後記:きのうの大きな熊手は、ポスタ−によると、花園神社だけでなく、 新宿西口の成子天神社、熊野神社の合同による「大酉祭り」のものでした。 http://www.bigme.jp/000-00-02-11/02-11-01/02-11-01.htm ●さて、商売をしているうちでは「熊手は、毎年、だんだん大きなものに買い換える」…という言いつたえがあります。それが、きのうの大きな熊手です。 前年のものは「納め所」で「お炊きあげ」を頼むわけです。 ●だから、散財したくないうちや商売をしていないうちは、 神社で売っている稲穂や打ち出の小槌などのついた小さな熊手↑を、 毎年買うようにする…ともいわれています。 大きな熊手は数十万円のものもありますが、 神社の熊手は¥1000くらいです。 ●毎年、11月の干支の「酉(とり)の日」に行われる、酉の市なので、 今年は、3回あります。 初酉のきのうは、「一の酉(とり)」、 二の酉は13日、三の酉は25日です。 「三の酉がある年は、火事が多い。」といわれます。 実際、今年は、放火などの火事が多いので、火の用心! |
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