2002年11月2日(土) 開運招福大鳥は、関東では鷲、関西では鳳のイメ−ジ

きのうの続きです。なぜ、各地に「おとり様」があり、毎年、11月の「酉の日」には、「酉の市」があるのか? それは、「夢見る力――イメ−ジが現実を創り出す」にもつながっていくようです。

大宮八幡神社の熊手 ●大宮八幡神社の熊手 →


言いつたえによると、「酉の市(とりのいち)」は、浅草の鷲(おおとり)神社が、起源発祥の神社で、ご祭神として、「おとりさま」とよばれる「天日命(あめのひわしのみこと)」と、日本武尊(やまとたけるのみこと)の二神をまつってあるそうです。  
 鷲神社が、元祖
(がんそ)…です。

さて、一方で、全国展開する「酉の市」は、ぶしつけないい方をすると、チェ−ン店方式のようです。
 神社は本店と支店のように、御本社とその分霊をおまつりする末社(まっしゃ)があります。

大阪の大阪府堺市(おおとり)町の大鳥(おおとり)神社の御分霊をまつっている末社が、大鷲(おおとり)神社で、その祭礼が、酉の市…というわけです。
 
 大鳥
が、本家(ほんけ)…です。


        おおとり ≒ 鷲 ≒ 大鷲 ≒  鳳 ≒  大鳥

「元祖」と「本家」…、日本には、いろいろな分野であるようです。
  神社からお饅頭(おまんじゅう)の名前まで……

 ※→そして、日本――ヨガとヨ−ガ」は、『ヨガと冥想』 148p

「おとり様」という「神」につながる大鳥(おおとり)のイメ−ジは、鎌倉幕府から江戸幕府関東武士にとっては、鷲(わし)で、天皇中心の公家文化(くげぶんか)の影響のつよい関西では鳳鳳凰=ほうおう)のようです。
  
…けれども、固有の「鳥の名前(ワシ、鳳凰など)」でイメ−ジを限定すると、想像の世界がせまくなるので、「大鳥」として、それぞれのひとの自由なイメ−ジにまかせたことが、「酉の市」が広まった原因のひつかもしれません。

各自のイメ−ジする「大鳥」のように、「」という翼をもち、大空を飛翔するイメ−ジ……「見立て」による気運の開運につながる「前向きな自己暗示」になるでしょう。

これが、本来の十二支の干支(えと)「」を意味する、飛べない鳥「ニワトリ」だとしたら、どうでしょう?
 「大きいニワトリ」という……「大鳥」で、「酉の市」の人気は広まったでしょうか?
 
潜在意識を動かす「イメ−ジの力」や「夢見る力」は、ひとのこころにとって、強力だと思います。

 ※→「夢見る力――イメ−ジが現実を創り出す」は、『綺麗になるヨガ』 40p

そういえば、花園神社の本殿の正面には、「花園神社」という額と「大鳥神社」という額と「雷電神社」という額が3枚並んで飾られていました。
 「大鳥神社」の分霊もをおまつりしている、ご招来している…という意味でしょう。

大宮八幡神社ほかの各地の八幡(はちまん)神社でも酉の市があり、熊手を売っていますが、同じようなシステムになっているものと思われます。
 お寺の大本山(だいほんざん)と末寺(まつじ)の関係や、踊りやお花の「家元制度(いえもとせいど)」のような形でしょうか…

※後記:きのうの大きな熊手は、ポスタ−によると、花園神社だけでなく、新宿西口の成子天神社、熊野神社の合同による「大酉祭り」のものでした。

さて、商売をしているうちでは「熊手は、毎年、だんだん大きなものに買い換える」…という言いつたえがあります。それが、きのうの大きな熊手です。
 前年のものは「納め所」で「お炊きあげ」を頼むわけです。

だから、散財したくないうちや商売をしていないうちは、神社で売っている稲穂や打ち出の小槌などのついた小さな熊手↑を、毎年買うようにする…ともいわれています。
 大きな熊手は数十万円のものもありますが、神社の熊手は¥1000くらいです。

毎年、11月の干支の「(とり)の日」に行われる、酉の市なので、今年は、3回あります。
 初酉のきのうは、「一の酉(とり)」、 二の酉13日、三の酉25日です。
 「三の酉がある年は、火事が多い。」といわれます。
 実際、今年は、放火などの火事が多いので、火の用心! 




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