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2002年11月16日(土)
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秋の頃、バスで通りすぎた山の中で、 枯れ木の中に、ひとつポツンと灯りがともったような 赤いものが見えて、 「何だろう?」と長いあいだ、思っていました。 その後、秋の山道を歩いていたとき、 あの赤い灯りを見つけ、連れにきくと、 カラスウリと教えてくれました。 ●カラスウリが赤く実り、陽の光をうけて、 たくさん輝いている東京の空き地で、 カラスウリをつみ、籠(かご)に飾ってみました。 胸にもポッと赤い灯りがともるような、 豊かで暖かい気持になりました。 ![]() ↑●カラスウリの果実 ●黄色と緑のシマもようのカラスウリの果実が、 赤い実(み)に色づいていきます。 そして、シマ模様が消えていきます。 ●今年の夏は、『源氏物語』の「夕顔の花」探しになり、 怪我の功名(けがのこうみょう)で、 カラスウリの「白いレ−スのような花」が、 夜に咲いているのに、出会いました。 8月29日にその、「水中の海月(くらげ)」のような、 カラスウリの花をのせました。 ●夏の夜に開く「白いレ−スのような花」と、 秋の「赤い灯りのような果実」とのつながりが、 今年、やっと、わたしの中で関係づけられました。 その感動(?)を、10月1日の、 「カラスウリの3様の変化」として、 ニ−チェの『ツァラトゥストラ』に模してかきました。 ●カラスウリの「成長物語」=「ビルドゥンクス・ロマン」は、 「ひとのこころの成長物語」の「見立て(メタファ−)」にも感じるのです。 無意識的な「海の中の海月」や 「暗い夜にだけ咲いている白い花」が、 広い山の中で、そこだけ赤い灯りを照らすように「変容」していく… 「ひとすみを照らす、世の灯り」のように… ●……とはいえ、東京では、光があふれているので、 いまひとつ、上のたとえはピンとこないかもしれません。 外の世界の闇がほの白く、 内の「こころの闇」の方が深く濃かったりするので…… ![]() ●柿の実(上)とカラスウリの実(下) ●東京で、柿の木にからみついたカラスウリをみつけました。 柿の実とカラスウリの実が、 隣りあってみのっていましたが、 やはり都会のカラスは、柿の方を選ぶのだろうと思います。 よく、柿の実を食べているカラスに出会いますし、 柿の実をとらないでそのままにしているおうちも多いので… ●都内で、めずらしく、「吊し柿(つるしがき)」をつくり、 「干し柿(ほしがき)」にしている窓を見ました。 その写真は、また明日。 |
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