2002年12月11日(水)
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きょうは、朝10:00から夜7:00頃まで、新しい本の打ち合わせでした。NAYヨガスク−ルの休校日の教室で、 ポ−ズと呼吸法と気の流れを編集者の方達に体感してもらいながら…。だいぶ、コツがつかめていらしたようなので、 本のデザインに反映されることでしょう。 ●雪をかぶる ツバキ(椿)の花 ●9日の夜のツバキです。 雪がまだ残っています。 ●雪解けの水滴で輝く ツバキ(椿)の花 ●雪解けの露をおいて、ツバキ(椿)の花が、 夜のゴ−ルデン街わきの、遊歩道・四季の道で、 キラキラと煌めいて(きらめいて)いました。 ●世界に名だたる、「不夜城」の新宿・歌舞伎町のそばで咲く ツバキの花は、朝からの雪にも花が落ちることなく、 負けず、夜に宛然(えんぜん)と咲き誇っていました。 ●ツバキの花は ――花びらが一枚づつ落ちるのではなく――、 花全部がポタリと落ちる…… だから、武士の家では「首が落ちる」といいって、 「縁起が悪い」と、ツバキの花は植えたり飾ったりしない風習がある…ときいたことがあります。 ●それで、雪があれだけ降ったら、 ツバキの花は、ポタポタと落ちているだろう…と思っていました。 吉野山の天河(よしのやま の てんかわ)で、 春の桜の頃、そんな光景を見たことがあるからです。 緑の苔(こけ)むした 古い南北朝(なんぼくちょう)時代からの石段に、 赤いツバキの花が ――黄色いしべもそのままに―― あちこちに、血だまりのように落ちていた光景 …目に鮮やかに思い出します。 ●ところが、落ちるときは、潔く(いさぎよく)ポタリでも、 雪にも負けずに、ツバキの花は咲くのだ ……とはじめて気づきました。 「春の木」とかく「椿(ツバキ)」は、 厳しい寒さに強いので ――初春(はつはる)とはいえ、冬まっさかりの頃に咲く ――「冬の花」の代表選手なのでしょう。 ●タイやフィリピンの日本への観光の人気スポットは、 北海道などの「雪景色(ゆきげしき)」です。 東南アジアのひとは、雪を見たことがないので、 雪をぜひ一度見てみたい…と思っているそうです。 ●故郷をはなれ、「じゃぱゆきさん」として、 歌舞伎町などで働いている東南アジアの方たちは、 今年の初雪をどんな思いで見たことでしょうか…… ●冬のツバキの花の強さは、 暑い国から来た「じゃぱゆきさん」たちの 健気(けなげ)さや強靱(きょうじん)さにつながるものを感じました。 (→「野生の思考」という、いのち(命)の発想法につながります。 「傷ついた…」とか、 「壊れた…」と、すぐに音(ね)をあげない、「花の強さ」…… だから――上記の吉野山の天河で修行後に、 高野山(こうやさん)を開山したと伝えられる ――空海(くうかい)のマンダラは、 赤い花を中心においた「女性原理」の 胎臓界(たいぞうかい)マンダラが、 金剛界(こんごうかい)マンダラと一対(ペア)なのかもしれません……。 ※→空海は: 『ヨガと冥想』 136p 胎臓界マンダラ、金剛界マンダラは: 『BIG ME』 132p 『ヨガと冥想』 118p、 121p 『聖なるチカラと形・ヤントラ』 244p 図 32 246p |
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