2002年12月16日(月) 年の瀬の葉ボタン、キャベツ、ケ−ル、青汁、胃腸薬

「葉ボタン(葉牡丹)」を見かけると、「お正月が近いな」と感じます。むかしは、冬になると、色彩ゆたかな花が少なくなるので、あちこちで、葉ボタンを、お正月用の花のかわりに飾っていました。けれど、幼い頃は、どう見ても「キャベツにしか見えない…」し、あの渋い江戸風の色合いの階調(グラデ−ション)の「よさ」は、わかりませんでした。

葉ボタン(葉牡丹)
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実際に、葉ボタンは――アブラナ科の多年草――キャベツの葉の色変わりを、改良して、「ボタン牡丹)の花」に見立てた、ものだそうです。
 江戸時代野菜としてオランダから入ってきて,明治時代に広く栽培されるようになったといいます。


葉ボタン(葉牡丹)
  今、クリスマスの花として、あちこちで見かける、葉が花のようになっている、赤いポインセチアと同じような変化のようです。 →
 

                       葉ボタン(葉牡丹) →

葉ボタンとして、植えてある中でも、葉がちぢれて、キャベツそっくりに「先祖帰り(せんぞがえり)している花(園芸用には、花として扱うそうです)もありました。↓

葉ボタン(葉牡丹)
  ←葉ボタン(葉牡丹)

   キャベツの先祖は、人間の歴史が始まった時、すでに存在していたといわれるくらい、古くから栽培されている野菜です。
 ヨーロッパ各地で栽培され、ギリシャでは薬用に、ロ−マ時代には保健食として使われていたそうです。


キャベツの先祖の「ケール」は、ケルト人が広めたといわれます。
 ヨーロッパでは、今でも、たくさんのひと達が「ケール青汁(あおじる)」を健康食として飲んでいます。

日本でも、「ケール青汁(あおじる)」をスタンドで飲ませてくれるお店があります。
 「100ccのケール青汁」のをカップを一杯、飲んだことがありますが……
 「・・・・・・」 飲めない……時間をかけて、ゆっくりと飲みましたが、その直後、自転車で遠走りしてしまいましたので……元気には、なるようです。

スタンドの常連さんは、毎日、マラソンのついでに、ジョッキ一杯のケール青汁を「一気のみ」なさるとか… 「これは効く!」という、信仰に近いものがあるようです。

キャベツは、胃や腸に効き、消化・吸収を助けるといわれています。
 胃腸薬の原料になっています。「キャベ○○」という胃腸薬も、有名です。

年末のストレスで、胃や腸のぐあいが悪くなったら、キャベツをゆでておひたしのようにしたり、ロ−ルキャベツの中身を工夫するとか、おでんに入れるとかして、食べると体も暖まり、体調もよくなるでしょう。お大事に。



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