2003年2月2日(日)
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「氷の妖精」とか「流氷の天使」とよばれる クリオネを見に行きました。 ●本物のクリオネを2匹見たけれど ……あまりに小さい。 1cmほどの透明な針のようなものが、 水の中で動いているのが見えるだけ……。 新聞やポスタ−の写真は、 10cmくらいに拡大してあり、 そのイメ−ジが先行して、 1cmの実物大との落差が釈然としませんでした… ●以前、しながわ(品川)水族館に行ったときは、 クリオネの公開の後だったので、 クリオネのグッズやカ−ドなどを買い、 イメ−ジをふくらませていました。 そのクリオネ・グッズをつかい、 3Dヤントラをたくさん作り、好評でした。 この写真もクリオネ・グッズで、3cmくらいです。↑◎ ●クリオネは別名を「ハダカ カメガイ」とよび、 巻き貝の貝殻を捨ててハダカのまま、 北の海で、むき身で泳いでいる貝です。 「鋳型のような、自分を守るカラ」を捨てて、 むき身で泳いでいる生き物…。 クリオネを「こころの成長の見立て(メタファ−)」や たとえ話として、NAYヨガスク−ルでお話したり、 冥想してもらったりしていました。 だから、イメ−ジがふくらみ、 勝手にこちらで感情移入していた部分もあるようです。 ※→自分をしばる、[こころの鋳型]については: 『わたし探し・精神世界入門』 p 5 ●鋳型が、さきにある 選べなかった過去…外から鋳型で決められた、私。: p 58 遺伝子の専制…顔や体質 : p 59 p 64●「良い子」という鋳型 カルマとは、行為をつくる鋳型 : p 68 良い子の、秘められた呪い : p 69 生体実験による、体験科学 : p 73 「自分自身になる時」が来た : p 74 ●クリオネの赤い部分に生殖腺や消化器が集まっています。 頭部が口(!)です。 頭がぱかっと割れて、エサを触手にひっかけて食べるそうです。 翼のように見えるのは、貝でいうと足が変化したものだそうです。 ●きょうは、薄曇りで肌寒い日曜日でしたが、 京浜急行の大森海岸で下りた家族連れやカップルは、 すべてしながわ水族館へ直行でしたので、 1時間は行列するだろうと覚悟していましたが、 すぐに本物のクリオネを見られました。 ●その理由は、「釈然としない……」という顔で、 1cmの実物大のクリオネが泳ぐ1mくらいの丸い水槽の近くで、 椅子にすわりこんで、 じっと動かず沈黙している家族連れやカップルの姿に あらわれていたようです。 先行イメ−ジと実物の「すりあわせ」をして、 こころを整えている静止時間… ●ピュンピュンとせわしなく動く、 水中の透明な針のような生き物、クリオネ。 針の真ん中がかすかに赤いので、 なんとか、動きを追える… あちこち動く、真ん中が赤い透明な針、クリオネを、 長時間、みつめていられるものではないので、 ひとりが見る時間が短い。 ●「イメ−ジ先行の情報社会のひずみ」 の象徴のように感じました。 本物のクリオネを見たのに、 なぜか、みんな失望感が強く、釈然としない…… 「わたしの銀河のイメ−ジ」と同じだな〜と思いました。 天体望遠鏡による写真などで、 くっきりした銀河のイメ−ジがありすぎるので、 本物のぼんやりした 「ミルキ−ウエイ(ミルクをこぼしたような道)」 ともよばれる銀河を見ても、釈然としない…… ●とはいえ、 小さなクリオネがその前を通るとよく見えるような 「拡大鏡」を水槽につけるなりの工夫は欲しい、 と家人とも話しました。 しかししながわ水族館は、 「回遊式の自然そのままの姿が見られる」 という基本コンセプトでつくられているようで、 江ノ島水族館などの見せ方とは違うようです。 化粧という見せ方でたとえると、 しながわ水族館は、「ノ−メイク・すっぴん派」のようです。 ●去年の12月23日のエッセイに、 「スペ−スシャトルに乗った雪ダルマ」のオブジェを、お見せしています。 宇宙の絵を背景にした 「ロケットの上の雪ダルマ(達磨=だるま)として。 その上には、アメリカが下になった、 この星・地球の上に乗ったサンタクロ−ス。 アメリカの「力の象徴」であるスペ−スシャトルが、 きょう、墜落しました。合掌 |
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