2003年3月6日(木) 英語の「紙 ペーパー」の語源につながる、エジプトのパピルスの花を見ました。パピルスは、日本の道ばたのカヤツリグザに似ていました |
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エジプトのナイル河畔へ行かないと、お目にかかれないと思っていた、パピルスに出会い、その花が今、咲いているのまで見ることができました。東京の調布にある神代(じんだい)植物公園の温室の中です。あの幻想的な青い花、ヒスイカズラ(翡翠葛)の近くで、1〜 1.5cmの茶色の小さな花をたくさん咲かせています。 ●パピルスの花→ ●花が咲いているパピルスは、1mくらいです。 葉や茎だけのパピルスは、2mくらい。↓ ←●パピルスの葉と茎 ●パピルスは、カヤツリグザ(蚊帳釣草)科。 そのためか、どこかで見たことがあるような、なつかしい草です。 日本の道ばたや駐車場の空き地の足もとにはえている30cmくらいの「いわゆる雑草の、カヤツリグザ」。 ●あのカヤツリグザを、1〜2mほどの高さに巨大化させたような草が、パピルスです。 まっすぐな丈夫そうな細く長い茎の上に、細い葉が、噴水から水があふれるように、しげっています。 ●英語の「ペーパー(paper )」、フランス語やドイツ語の「パピエ(papier)」など、「紙」を意味する言葉は、このパピルス(papyrus)からきているといわれます。 ●今から約4400年前のエジプトで、パピルスは、次のようにつくられたそうです。 パピルスの長い茎の髄(ずい)の部分をうすく裂いて、 水のなかで柔らかくしてから、横に広げて縦に伸ばす。それを縦と横に格子状に並べて、乾燥させる。 ●…だからでしょうか。エジプトみやげの絵文字をかいた「パピルスのしおり」をもっていますが、薄皮のクレ−プを干したものや薄焼きせんべいのような厚みがあります。 ●それにしても、「いわゆる雑草」からできたパピルスに書いた数千前の文字が今だに残っているものもあるそうで、驚きです。現代の紙は、すぐにダメになるものも多いそうですし… ●草のケナフから紙をつくれば、森を切らなくてもいい…というエコロジ−運動もあります。日本のどこにでもある、カヤツリグサではいかがでしょうか? 「雑草駆除」ということで、「猫の好きな草」といっしょに、根こそぎとって燃やしているようですが… ●正確な定義からいうと、「紙とは、植物の繊維をとりだしてたたいたりほぐして、それを水に溶かして、すいて乾かしたもの」 だそうです。 それで、2200年前の中国の蔡倫の製法が「紙の起源」ということです。 ←●縦と横 金剛ヤントラ ●正確な定義によれば、「繊維をとりだして、すきあげるという紙にとってもっとも重要な工程」がパピルスにはありません。 パピルスは、ただ、茎の髄の繊維を、「縦と横に重ねた」だけです。 だから、正確には「紙とは呼べない」…「パピルスは紙では、ない」そうです。 ●フ−ン……という感じです。 「四角四面なものが、定義」なのでしょう。ロマンのあいまいさは排除する…。 「紙業界」のことには、シロウトのわたしはそう感じますが…。 ●わたしは、「英語やフランス語」のように、「エジプトのナイル川にはえているパピルス」が「紙の物語」の起源にかかわっている話のほうが、ロマンを感じて好きです。 文学的な発想なのでしょう…。 |
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更新:2003年3月5日 ●「あなたの心に残る一節」を『「内藤景代の本」からの言葉』という新しく開いたホ−ムペ−ジに、、お送りください。あなたのご参加を、お待ちしています。合掌 アドレスは、http://bigme.fc2web.com/ メ−ルは、このサイトと同じです。 e@bigme.jp |
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