2003年3月20日(木)春分 透明なガラス玉の地球と青い天球儀。 地球を覆う天蓋(ド−ム)のような天体をあらわす天球儀、 2つの球体=グローブ ★春分をあらわす、天の春分点を示す天球儀 |
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★@天球儀は「宇宙の立体地図」で「宇宙的な立体暦」 ★A 「内側」から見ている宇宙空間を、「外側」から見ているようにつくった「宇宙の地図」が天球儀。 けれども、現実の事実は「逆」 ★B「天体の運行」を、わかりやすくするために、「天動説」の立場でつくった模型が、天球儀 ☆天空の方が動いていて、この大地は確固として不動…に感じるように、体や脳の知覚はできている |
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きょう、戦争がはじまりました。 明日は、春分(しゅんぶん)なので「天球儀(てんきゅうぎ)」をみんなで、見ました。 ●今夜、木曜日はNAYヨガスク−ルの、わたしのレッスン日。 ヨガのポ−ズや呼吸法の後、教室にある天球儀を、みんなで見て、 広大な時空間へ思いをはせました。 冥想(瞑想)の前に、 「今、ここ」の春分という日が、 「宇宙的な時空間」で、 どういう「位置」と「意味」をもっているのか、知ってもらうためです。 ●みなさんにも、「宇宙の立体地図」であり 「宇宙的な立体暦」でもある、 天球儀をお見せしましょう。 下の写真です。 天球儀は、直径30cmほどで、地球儀に似ています。 ●左は、「ガラス球の地球」。直径3cmほどです。 「透明なガラスの球体」の上に 「地球の地図」を白くかいた 「ガラス玉の地球」。 アゴヒゲアザラシのたまちゃんが、やってきた 北極近くの海がよく見えるように、 水晶の台にのせてあります。 ●上の写真のレイアウトでは、 ガラス球の地球(直径3cm)と、 天球儀(直径30cm)が、 ほぼ同じ大きさに見えるように レイアウトしてあります。 実物は、10倍の大きさのちがいがあるわけです。 ●なぜ、こういうレイアウトにしたか、 というと、「天球儀と地球儀のちがい」を、 直観的につかんでほしいからです。 同じ「球体(グロ−ブ globe)」といっても、 「天球と地球」は、「裏と表のちがい」があります。 「陰と陽」ともいえます。 ●左の「ガラス玉の地球」は、 実は、 右の「天球」の「内部」に包まれています。 イメ−ジとしては、 「果実の果肉と種」です。 右の「天球」が「桃の果実」なら、 左の「地球」は、「桃の種」です。 太陽や月、銀河や恒星が点在する宇宙空間は、 「桃の果肉」のような厚みや奥行きがあるわけです。 ●そして、ガラス玉のようにこわれやすい、 「今・ここ」の星・地球に生きている、わたし達は、 「天球」の「内部」に包まれて、 宇宙を見ているわけです。 イメ−ジとしては、 「内部の種」の部分から、 奥行きのある「果肉」を見る… ●ところが、それでは複雑なので、 「桃の皮」の部分に 全部の宇宙空間をかいてしまった …そして、「桃の皮」を 「外側」から見るようにした。 それが天球儀です。 ★要するに、 「内側」から見ている宇宙空間を、 「外側」から見ているようにつくった 「宇宙の地図」が天球儀です。 けれども、現実の事実は、 「逆」だ、ということです。 それをわかった上で、 天球儀を見ることが大切です。 天球儀は、「地球を覆うド−ムのような宇宙空間、 いわば、地球の蓋(ふた) すなわち、天蓋(てんがい)」をあらわしたものだからです。 ●「天体の運行」を、わかりやすくするために、 「天動説」の立場でつくった模型が、 天球儀といえるでしょう。 ☆★☆ 天空の方が動いていて、 この大地は確固として不動 …に感じるように、 わたし達の体や脳の知覚はできています。 そう見えるし、そう感じる…。 ★けれども、事実は、 「逆」です。 地球が球体として、 毎日、回転しながら太陽のまわりを動いている 「地動説」が、現実です。 太陽もまた動き、すべては動いているわけです。 現代では、小学生でも知っている、事実です。 ●とはいえ、心理的には、 「自分が宇宙の中心」という心理状態は、 「卒業する」のが むずかしいようです。 「自分という、エゴの危機」になるからです。 頭でわかっていても、 自分(=地球)中心の「自己中心主義」である 「天動説」のままの方が「正しい」ように思えてしまう…。 個人だけでなく、国家もまた… ※→「エゴの危機」につていは: 『冥想 こころを旅する本 マインド・トリップ』 p160 ●「超大国」が「不動の宇宙の中心」で、 ほかの国家は、 自分のまわりを回っている日月星辰などにすぎない …という「帝国」の自己中心主義。 その「究極のジコチュウ(自己中心主義)」が、 ガラス玉のようにこわれやすい、 「今・ここ」の星・地球を こわさないことを祈ります。 ●天球儀の「宇宙的な空間」の 意味をお話することで、いっぱいになりました。 「時間と空間をひとつ」にしてわかるように、 天球儀を見ながら、お話するのは、また明日にしましょう。 春分が意味する「宇宙的な時間と空間」については、 明日の春分の当日の方がふさわしいかもしれません。こちらへ |
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☆その1,その2,その3●こちらへ |
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