2003年4月13日(日) ●ピタゴラス、プラトン、ユングのような目があると、 キク(菊)科の花びらの一枚という 「小さな部分」に「調和のある宇宙(コスモス)」が透けて見える |
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●マンダラ(曼荼羅 曼陀羅 まんだら) ●ヤントラ『聖なるチカラと形・ヤントラ』 「なぜ、マンダラは円に囲まれ、中心点をもつ対称形なのか?」 ●「マンダラ:中心点・対称形・円」 ●『BIG ME』 胎臓界マンダラ(花) 金剛界マンダラ(ダイヤモンド 金剛石) ●『ヨガと冥想』 「マンダラは、たましいの全体像 ユング」 ●「ヤントラとマンダラの関係」 象徴(シンボル) 球体 ●調和のある全体性の宇宙(コスモス) ●見立て コスモス(秋桜)キク(菊)科 花 ●花びらの一枚がひとつの花 部分=全体 一即多 多即一 ●タンポポの花の綿毛 ピタゴラス プラトン ユング ●物理的な宇宙はユニヴァ−ス |
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※「野生の思考」の例→タンポポ ロゼッタの葉 綿毛 球体 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
地面スレスレに咲いていた黄色いタンポポの花が、 茎をすっくと伸ばし、白い綿毛が集まったま ん丸い球体になりつつあります。 「偶然」にかける、タンポポの綿毛の戦略は…。 風が吹いてきたら、 いつでも「ロケット噴射」できるように、 無数の綿毛(わたげ)が、 四方八方(しほうはっぽう) 天地左右上下(てんちさゆうじょうげ)に向いています。↓ その結果、 多面体のほぼ球体になっています。 ↓↓↓↓ ●タンポポ 綿毛 球体↑「野生の思考」の例→綿毛=タンポポの花の種(たね)を運ぶ乗り物 ●多面体をつくる一つひとつの綿毛が、 タンポポの花の種(たね)を運ぶ 乗り物です。 ●綿毛の下に 「タンポポの精(スピリット)」が 「妖精」のようにかいてあり、風に乗って遠くへ旅をする …という絵がよくあります。 ●ご存知のように、 キク(菊)科の花は、タンポポもふくめ、 花びらにみえる花弁が、 一つひとつの「小さな花」なのです。 ●ひとつのタンポポの花にとって、 この無数の綿毛のひとつの種だけでも、 どこかの地で根づき、 花を咲かせられれば、 「いのちのリレ−」は、成功といえましょう。 ●タンポポ 綿毛 球体↑↑「野生の思考」の例 ● タンポポ ロゼッタの葉 伸びた茎 黄色い花 綿毛 球体 ↑ ●いわば、 「小さな花(1)の集合体(多)」が、 「ひとつ(1)の花(多)」に 見えているわけです。 部分(花びら)とみえていても、 実は、ひとつの全体(小さな花)でもあるわけです。 1 = 多 すなわち 「一 即 多」 部分=全体 ●ギリシャのむかしから 「1(いち)」と「多(た)」、 「部分」と「全体」の関係として、 キク(菊)科の花は、 「この宇宙の全体性の象徴(シンボル)に 見立てられています。 ピタゴラスは、この「宇宙の全体性」を、 キク(菊)科の花の コスモス(秋桜)と同じ名にしています。 ●「もの」としての「物理的な宇宙」は、 「ユニヴァ−ス」といいますが、 「調和のある全体性の宇宙」という側面をみるとき、 宇宙は、「コスモス」と表現されます。 「直角三角形の、ピタゴラスの定理」 をつくったピタゴラスは、 ただの「理系の数学者」ではなく、 「宇宙の調和のある全体性」を、 数字であらわそうとした 「文系(人文科学)の哲学者」でもあったのです。 ●「理系の生物学」の視点からいえば、 たんなる「偶然」の結果、 タンポポがそうなっているだけで、 「何の意味もない」し、 「タンポポの作戦」などという 「目的」もないのでしょう。 「無数の選択肢の中で、たまたまそうなっているだけ」の、 「無意味で無目的な宇宙(ユニヴァ−ス)」 がゴロンと、ここにころがっているだけ …なのかもしれません。 もちろん、そういう視点もあります。 ※→ピタゴラス派の宇宙(コスモス)とヨガの宇宙の関係は: 『綺麗になるヨガ』 p21 図1 ピタゴラス派の宇宙(コスモス) ●雑草とよばれ、踏みつけにされるタンポポ… けれどもピタゴラスのように、 「学ぶ気」があれば、 「宇宙の調和のある全体性」を、 目に見える形でみせてくれているわけです。 ●「宇宙の調和のある全体性」を、 目に見える形であらわした 「冥想(瞑想)の道具、 ヤントラ」の「仏教的な、悟りの形」でもあるマンダラ(曼陀羅)。 ピタゴラスやプラトンなどの哲学と 「人間の意識の進化」や「人間の全体性」の関係を体系化した、 深層心理学者のC・G・ユング。 ●C・G・ユングは、 西洋的な「人間の意識の進化」や 「人間の全体性」の関係が、 東洋的な「悟りの形」でもある 「マンダラ(曼陀羅)図形」と重なっているのに、気づきました。 そして、C・G・ユングは、 「人間の全体性」をあらわす図形を 「マンダラ」と定義するユング心理学の 中心概念をつくっていきました。 ●その文脈からいうと、 タンポポの花の白い綿毛がつくる、 丸い球体は、「マンダラ」の象徴(シンボル)でもあります。 「小さな部分」にこそ 「大きな調和のある宇宙(コスモス)」が、 透けて見えてきます。 ●ダブル・イメ−ジで、 コオニタビラコという「仏の座(ホトケノザ)」も、 オニタビラコ(鬼田平子)も、 キク(菊)の花も、コスモス(秋桜)も、 「花」で象徴(シンボル)される「胎臓界マンダラ」の 宇宙(コスモス)的な形だな〜と思います。 ※→偶然については: 「意味のある偶然=共時性 → 『わたし探し・精神世界入門』190p 脚注 http://yoga-watashi.nay.jp/ ★「意味のある偶然=共時性(シンクロニシティ)」 =無関係な「物と心」が、偶然、共振(シンクロ)する出来事。 心理学者のユングの概念 ※→胎臓界マンダラと、金剛界マンダラについては: 『BIG ME』 p132 図: 胎臓界マンダラ p133 図: 金剛界マンダラ http://bigme-book.nay.jp/ 『ヨガと冥想』p119 「マンダラは、たましいの全体像 ――ユング」 p121 図15 「ヤントラとマンダラの関係」 『聖なるチカラと形・ヤントラ』 p 244 「なぜ、マンダラは円に囲まれ、中心点をもつ対称形なのか?」 p 249 図 32「マンダラ:中心点・対称形・円」 http://yantra-book.nay.jp/ |
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