2003年4月19日(土)  
斜面に咲いた、自生のカタクリ(片栗)の花。
写真でよくあるような、「花びらが外側にピンと反り返っている形」ではありませんでした。なぜ?

カタクリ(片栗)の花が咲いているのを、見ました。
 あんかけ風など、料理にとろみをつける白い粉、
片栗粉(かたくりこ)」の原料とは思えない、
優雅な赤紫の花です。

 
片栗粉は、カタクリの地下茎から白いデンプン(澱粉)をとったものです。
透明な葛粉(くずこ)の代用として、
お菓子につかうこともあるそうです。

市販の片栗粉は、
ジャガイモ
からつくっているものが多いそうです。

貴重さや透明な味は、
クズ(葛)、カタクリ、ジャガイモの順のようです。

 
自生しているカタクリは、今、貴重品らしいです。

 江戸時代
からあるという庭園、
百草園
(もぐさえん)へ、新宿から京王線にのり、
急な坂道をのぼり、見にいきました。


カタクリ(片栗)の花
     
 









カタクリ(片栗)の花 下向き













   ←↑ カタクリ(片栗)の花 ↑
   花弁下向き    花弁2枚が反る
   


小高い山の斜面に、
自生のスミレの花といっしょに、
自生
カタクリ(片栗)の花は、下向きに咲いていました。

 よく写真で見るように、
花びらが外側にピンと反り返っていません。

 
うつむいた釣り鐘状になっている花がほとんです。
 中には、花びらの1枚か2枚が反っている花もありました。↑


百草園のかたにお聞きすると、
太陽の光があるときは、
花びらが全部ピンと反りっているそうです。

雲っている時や夕方になると、
つぼむように釣り鐘状になる。

 タンポポのように、
花びらを開いたり閉じたり開閉して、
10日ほど、カタクリの花は咲き続けるといいます。


「花が一番、美しく見える」時に出会うには、
お天気や、太陽の光の加減、時間帯など、
さまざまな条件という「障害」をのりこえる必要があるようです。

 
情報社会なので、
つい花や星や動物などが
「一番、美しく見える」映像を先に見てしまうため、
「生きている、本物」の「実物」と出会ったときに、
「ズレ」を感じてしまう
…という困ったことがおきやすいようです。
 

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