2003年4月25日(金) アメリカにあって日本にはなかった花、ハナミズキ。別名はアメリカヤマボウシ。日本からの「3000本のソメイヨシノのサクラ」のプレゼントへの返礼が根づいて、今、白やピンクの大きな花を開く。しかし、その花の実体は… |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
白い花、コブシ(拳、辛夷)やハクモ クレン(白木蓮)が終わった頃、 「白い大きな花」のハナミズキ(花水木)が、 木の上で咲きます。 それで、以前は、 白いハナミズキ(花水木)を下から見上げても、 「開ききったコブシやハクモクレンが、 今頃まだ、あったのか〜」と思って見過ごしていました。 ●「サクラ(桜)が終わった頃に咲く」 といわれるハナミズキは、 4弁のサクラを大きくしたような ピンクの花びらのハナミズキ(花水木)だけ …と思っていました。 ●なぜかというと、 去年の10月11日にかいたように、 「ハナミズキは、アメリカのワシントンDCの ポトマック河畔の桜並木の返礼」 として日本へ贈られた花です。 日本からの 「3千本のソメイヨシノのサクラ(桜)の苗木」のプレゼントで、 アメリカにも桜並木ができたわけです。 だから、 「アメリカにあって日本にはない、花」を、 吟味(ぎんみ)した結果、 「サクラ(桜)に似た、サクラの後を追って咲く花、 アメリカヤマボウシ(ハナミズキの別名)」 をわざわざ、プレゼントしてくれたのか、と思っていました。 ●ところが、ハナミズキには、 「白い花と、ピンクの花」があったのです。 (「紅白の花」ともいうようです。) それだけでなく、去年の10月11日にかいたように、 「白い花と、ピンクの花」と思ったら、 4弁の花びらは、花弁ではなく、実は「葉っぱ」だったわけです。 ●ハナミズキ(花水木) ピンクの花(左) 白い花(右)↑ ●ハナミズキの「葉」が変容(メタモルフォ−ゼ)して、 花びらのように変化しています。 クリスマスの頃の、赤いポインセチアのような変容です。 「ハナミズキの花」は、 真ん中にある、黄緑のツブツブに見える「小さな花」です。 ●白いハナミズキ(花水木) 中心にある黄緑の粒が花↑↑ ●春は、「本物のハナミズキの花」は、 花には見えません。 中心の黄緑のしべ(雌しべ、雄しべ)のように見えます。 秋になると、10月11日の写真のように、 黄緑のツブツブ」が、たくさんの「赤い実」になるわけです。 春も秋も、まるでちがった姿で、目を楽しませてくれます。 ●ハナミズキの「花びらのように見える葉」は、 花を包む 「ほう(苞)」という 「つと=包み」だな〜と実感するのは、 「つぼみ」状の時です。 それは、明日、お見せしましょう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
←★前へ | ●全バックナンバー● | 次へ★→ |