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2003年5月10日(土) ●朱い鷺、トキ(朱鷺)。禁断の味、トキナベ。 ●スズメが人間を避ける原因、スズメ焼き。 ●ヒバリ(雲雀)は、大空に向かって垂直に高く飛び、ホバリングしてさえずる |
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きょうから「愛鳥週間」。バ−ドウイ−ク。 1週間だけでなく、「翼もつもの達」は、いつも大切にしたいです。 ![]() ●江戸時代の浮世絵に、江戸の空を飛ぶ、「朱い鷺(あかいさぎ)、トキ(朱鷺)」のすがたがありました。 白い鷺(サギ)は、今でも元気に、東京の川でエサをとっています。 けれども、白鷺に似てオレンジ色の羽根をもつ「朱い鷺、トキ(朱鷺)」は、絶滅寸前です。 ●むかし、日本海側では、トキ(朱鷺)が空をおおうように飛んで、赤い夕焼けのように見えたといいます。 以前、能登半島(のとはんとう)に旅行したとき、タクシ−で地元の運転手さんと、トキ(朱鷺)の話題になりました。 ●「トキ(朱鷺)が絶滅したのは、食べちゃったからじゃないんですか?」 と冗談にいいましたら、その答は、 「そうですよ。」 まさか…と思い、聞いてみると…… 「このあいだの戦争中(太平洋戦争=第二次世界大戦)に、食べるものがなくて、くっちまいましたよ。 鳥より、人間が生きることが大事ですから。」
●「……大変でしたね ………どうやって食べたんですか?」 「ナベですよ。 トキナベ。 ミソ仕立て(味噌じたて)で食うと、トキ(朱鷺)はうまいんですよ。」 ……「トキナベ(朱鷺鍋)」という言葉さえあるくらい、カモナベ(鴨鍋)のように、むかしは当たりまえだったようです。 今では、「禁断の味」です。 生き残っているトキ(朱鷺)、学名「ニッポニア・ニッポン」は、残り1匹だけです。 ●そういえば、よく見かけるスズメ(雀)も、ひとをこわがり、信用していないようです。 歴代(れきだい)の「恐怖の記憶」が伝えられているのでしょう。 戦後すぐには、ザル(笊)を立てかけ、下にお米などを置き、ヒモをつけて、スズメをとることをまだやっていました。「スズメ焼き」という焼き鳥にするためです。 「鳥モチ」を長い竹竿(たけざお)の先につけ、鳥をとる名人もいました。 今でも、新宿の西口、ガ−ド下の思い出横町の店には、 スズメを丸ごと焼いた「スズメ焼き」を出す店があるのではないでしょうか。 ●ヒバリ(雲雀)は、今も、美しい空に向かって、垂直に一気に高く飛びます。 それで、ヒバリ(雲雀)のすがたをおっていると、急に空に吸いこまれるように見えなくなり、よく響く鳴き声だけが聞こえます。 すがたが見えるときは、「空中に静止」して鳴いています。 上の写真の「ホバリング」です。↑ ヘリコプタ−は、ホバリングをまねて、空中静止します。 ![]() ●高い空でさえずるヒバリ(雲雀)のイメ−ジからつけた芸名「美空(みそら)ひばり」さんは、敗戦後の日本を元気づけるような子どもの歌手としてデビュ−し、昭和の終わりとともになくなりました。 ↑●ヒバリ(雲雀) 草むら ●草むらの中にいる、「ツンツンヘア−」の茶色のヒバリ(雲雀)は、 保護色で、目立ちません。 ![]() 昭和の終わり頃は、「悲劇のヒロイン」のようなイメ−ジになってしまったようです。 陽と陰。両方、彼女のもっている世界なのでしょう。太極図のヤントラのように。 だから、「大きい」のかもしれません。 ![]() 本名の「加藤和枝」は、地味な陰のイメ−ジ。 ふたつでひとつが、彼女自身なのでしょう。 ♪悲しき口笛♪ ♪リンゴ追分け♪ ♪越後獅子(えちごじし)の歌♪ ♪柔(やわら)♪ ♪悲しい酒♪ ♪川の流れのように♪ ●美空ひばりの歌を聞くと、敗戦後の日本そしてバブルの時代から、 昭和天皇の死までがダブルイメ−ジでうかんできます。 ヒバリ(雲雀)のように「高く垂直に、タテに」 大空に向かって飛ぶことを忘れたようにみえる、 今の「ヨコ並びの、平成の日本」は、 どこへ向かって「ヨコへ漂流」していくのでしょうか? ※→タテとヨコの「方向性」のちがいの話は; 『聖なるチカラと形・ヤントラ』を。 |
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