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2003年6月16日(月) ☆先祖返り? 進化? 飛べなくされた鳥、ニワトリ(鶏)は、 ‥‥飛ぶようになり、葉のしげる木の枝をねぐらにする。 ☆木の上でおんどり(雄鶏)は、夕陽にむかい、時を告げる。 ☆野暮天の語源が谷保天神? 谷保は、ヤホかヤボか? ☆台東区は、ダイトウクかタイトウクか? |
夕焼けの頃、神社を散歩していたら、 おんどり(雄鶏)たちが時を告げる声が、 合唱のように、けたたましく鳴いていました。 10数分、うるさいくらい続く、ニワトリ(鶏)の鳴き声……は、 どうも、上の方から響きわたってきます。 鳴き声のする方を見上げると、高い木の緑の葉陰に、 胸をふくらませ尻尾の長い、立派なおんどり(雄鶏)たちがとまって、鳴き交わしています。 木こもれ陽(こもれび)になった夕陽を背景に、 赤い鶏冠(とさか)のおんどり(雄鶏)たち。 こちらの枝に2羽↓、あちらの枝に3羽、別の木に5羽 ……木の上に、10羽くらいいるようです。 下をまだ散歩中のおんどり(雄鶏)たちは、5匹くらいみかけました。↓ ![]() ●ニワトリ(鶏) 樹上のおんどり 6月の夕暮れ ●「樹下美人」ではなく、「樹上雄鶏」。 シルクロ−ド系の絵によくある構図は、「樹下美人」図。 木の下に、中国系の奈良時代の美人が、ニッコリ笑顔 ……というパタ−ンは、よくあります。 木の上に鳥、「梅にウグイス(鶯)」などもよくあります。 けれども、「樹上雄鶏」という図はないでしょうし、 あってもマチガイとされるでしょう。 ●ところが、前にもかいたように、鎌倉の円覚寺(えんかくじ)や、 都内の有栖川(ありすがわ)公園などの 木の上で、夜をすごす、ニワトリ(鶏)たちが、あらわれています。 イヌ(犬)やネコ(猫)におそわれずに、安心して眠るためでしょう。 今回、みると、オスのおんどり(雄鶏)たちだけのようです。 ニワトリ(鶏)は、木の上に飛べるように、「先祖返り」したのか、「進化」したのでしょうか? 今でも、羽根を広げて、1メ−トル以上の石垣から飛び降りているので、 そのジャンプ力が、逆に、跳躍力につながったのでしょうか。 ●ニワトリ(鶏)は、「ニワノトリ=庭の鳥」であり、 羽根を切られて、家禽(かきん)として改良され、「飛べなくされた鳥」です。 数千年のむかしのことでしょう。 「飛べない鳥」、ニワトリ=庭鳥=鶏・・・が、人間により、つくられたのは。 イワトビ・ペンギンは、いまだにジャンプ力はありますが……、 「飛べない鳥」、ペンギンは、自分から進化して、水中で泳げるようになりました。 ニワトリ(鶏)は、自分から飛べなくしたわけではないので、 「飛ぶ意志」を本人自身(?)がもてば、これから変容していくのでしょうか? ![]() ● 放し飼いのおんどり(雄鶏) 春3月↑ ●今回のおんどり(雄鶏)たちは、 国立(くにたち)の谷保天神(やほてんじん)、 谷保の天満宮(てんまんぐう)で、 「放し飼い」にされているニワトリ(鶏)たちです。 地鶏(じどり)というのでしょう。 ●今年の春、3月頃にも、 国道20号線、甲州街道に面した、谷保天神の境内(けいだい)を、 数羽づつ、恐れ気もなく胸をはってノッシノッシと歩き回っていました。 けれども、その時は、午後のことで、 夕方の彼らの習性は、知りませんでした。 おんどり(雄鶏)たちがいた石垣のあいだから、 自生した薄紫のスミレが咲いている時季でした。 ●胸をはり、堂々とポ−ズをする、ヨガの「おんどり(雄鶏)のポ−ズ」は、 自律神経失調症や、肩こり、猫背に効果があります。 ※→「おんどり(雄鶏)のポ−ズ」は: 『綺麗になるヨガ』p240 ※→「翼をもった大人になる方法」は:『聖なるチカラと形・ヤントラ』を。 ![]() ●ニワトリ(鶏)のいた石垣のすき間に咲いていた、スミレの花 ●さて、「木の上で眠るおんどり(雄鶏)たち」がいた谷保天神のお話です。 谷保は、駅名にルビで「ヤホ」とあるので、 そうよんでいましたが、今回、調べてみると、 むかしは「ヤボ」といわれ、 土地の古老は今でも「ヤボ」というそうです。 ●そして、「野暮天(やぼてん)」というのは、 江戸時代後期に、この谷保天神(やぼてんじん)のことを、 太田蜀山人(しょくさんじん)が、以下の狂歌(きょうか)によんだことが語源だそうです。 神ならば 出雲の国に行くべきに 目白で開帳 やぼの天神 ●神々は出雲(いずも)へ行かれて、 「神が無い月」になるという「神無月(かんなづき)、10月」に、 谷保天神(やぼてんじん)は、江戸の目白(めじろ)で、 ご開帳(かいちょう)した。なんて「野暮=ヤボ=谷保な天神さん」だろう。 という「駄洒落(ことば遊び)」の狂歌です。 ……そこから、粋(いき)でない野暮なひとを、「野暮天」というようになったそうです。 ●太田蜀山人は、別名を太田南畝(なんぽ)、四方赤良(よものあから)で、 「粋な遊び」の好きな、江戸幕府の侍(さむらい)です。 ●お洒落な国立の街と甲州街道のぶつかる要所の、谷保天神。 大きな鳥居の近くに、今でも、ニワトリ(鶏)たちを、 放し飼いにしているのですから、 野暮といえば、野暮です。 けれども、時代がゆっくりと、変わりつつあり、 「スロ−ライフ」が見直されている今、 「やぼの天神」は、「プチ風流」な感じがして、 好きなスポットです。 |
●内藤景代の本 心に残る言葉 ● ◎読者と内藤景代がつくるサイト 「あなたの心に残る一節」を お送りください。 CDや教室でのお話のフレ−ズなどもどうぞ。 NAYヨガスク−ルの「会員以外」のかたも、ご参加ください。 |
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