2003年7月7日(月) 星祭り、七夕、五節句のひとつ。月は上弦。24節気のひとつ小暑。「暑気」のはじまり。「牙(きば)をむくような暑さ」への「心身のモラトリアム(準備期間)」。女性の「お仕事」は、古来から一次元のタテ糸(ス−トラ)と、ヨコ糸(タントラ)を、面という一次元・上の2次元の布地(ぬのじ)にする、機織り |
きょうは小暑(しょうしょ)で七夕(たなばた)、上弦 小潮(こしお)。 朝から雨。 今夜、天の川(あまのがわ)をはさんでの、 牽牛(けんぎゅう)星(彦星 ひこぼし)と織り姫星(琴座のアルファ星)の 年に一度の出会いをみる、 星祭りは、涙雨(なみだあめ)で終わるかもしれません。 ●小暑は、大暑(たいしょ)の前の節気で、 これから「牙(きば)をむくような暑さ」への 「心身の準備期間(モラトリアム=執行猶予期間)」ともいえましょう。 小暑は、24節気のひとつ。 小暑の日から、暑気(しょき)に入り、 日脚(ひあし)は、だんだんつまってきて、影(シャド−)が短くなります。 ●一年間のこの星・地球の「風や水」のような分けられない「気の流れ」を24等分(=節気)したものが、24節気です。 きょうから、暑気。 「暑気払い(しょきばらい)」という言葉もあります。 ヤントラ 波 ヤントラ 金剛 ‖ ‖ 一年の気の流れ 24等分して節気に分ける ●『聖なるチカラと形・ヤントラ』 こちらへ ●内容 ●カバー拡大 ●通販こちらへ ●先月の上弦は、6月8日(日)。その前の上弦は、5月9日(金)。 ご自分の「ココロとカラダと気分のリズム」を ちょっと意識してみましょう。 「なんとなく……の、波」は、どうでした? ハイ(高揚感)? バッド(落ち込み)? 「なぜか・・・ヤル気が、わいてくるような気が・・・・?」 ●「陽の数字、7」が重なる7月7日は、 七夕(たなばた)で、七夕(しちせき)という、五節句のひとつ。 弥生(やよい)3月3日、桃の節句、ひな祭りと同じく、 星祭りは「女性のお祭り」だったそうです。 ●「一次元の線」であるタテ糸(ス−トラ 経)と、 ヨコ糸(タントラ 緯)を、 タテ・ヨコに織りだして、「面という一次元・上の2次元」の 布地(ぬのじ)にする、機織り(はたおり)。 一次元の糸を、 2次元の布地に、 「魔術的に変容」させる機織り。 タテ糸(ス−トラ)と、 ヨコ糸(タントラ)の 「交差点(十字路)」の「点(ビンドゥ)」が、 ひとつの「織り目(おりめ)」になります。 「ゼロ次元(0)」 という「お約束(ル−ル)の 「点」である織り目が、 無数にできて、 布目(ぬのめ)という 面(2次元)になっていきます。 ヤントラ 金剛 ヤントラ 金剛 タテとヨコの織り目(交差点) 布目(ぬのめ) ●タテの経典(ス−トラ)に対して、 「今・ここ」の現実的な方法であるタントラ(ヨコ糸)は、 ヨガにもあります。 「現実を変容」させる 「魔術的なチカラ」を生みだすヨガです。 呼吸法と冥想的なイメ−ジ・コントロ−ルをする 「カラダの瞑想(冥想)」的なヨガのポ−スは、 「タントラ・ヨガ」の系統の ハタ・ヨガのひとつです。こちらへ ※→タテの聖典「ヨガ・ス−トラ」と、 魔術的なタントラ・ヨガとの歴史的関係は、 『ヨガと冥想』を。こちらへ ●さて、カイコの繭(まゆ)から 「一次元の線」である「絹の糸」を紡ぎ(つむぎ)だして、 絹(シルク)の材料にする「お仕事」や 布を縫う(ぬう)「お仕事」もふくめて、 「女性のお仕事」といえば、 長いあいだ「織り姫」に関係する仕事でした。 だから、7月7日の七夕(たなばた)は、 天の織り姫星(琴座のベガ=アルファ星)にあやかって、 「お仕事」という「手仕事(てしごと)」 手芸の上達を祈った古いお祭りだそうです。 ●……そういえば、 明治時代の樋口一葉(ひぐちいちよう)も、 「お仕事」として「お針(はり)」をしながら、 『たけくらべ』などの小説をかいていました。 その姿をかいた日本画の名作もあります。 針仕事の布の切れ端(きれはし)を前におき、 小説のイメ−ジを考えているのか、 遠くをみている樋口一葉の 正座姿(せいざすがた)。 鏑木清方(かぶらぎ きよかた)の 『一葉』という稟(りん)とした静謐な絵です。 ●今年は、あまり、外で七夕飾りを見かけませんでした。 あったのは、保育園とお寿司屋さんくらいでした。 今年もあの警察署は七夕飾りをしたのでしょうか。 「笹のミニ飾り」など、 室内に飾っているおうちも、多いのかもしれません。 あなたは、短冊(たんざく)に、 どんな願いをかいて、笹の葉につるしますか? ……もしかしたら、神社のおみくじ(神籤)を木に結ぶのも、 笹の葉に短冊をつるすのも、 同じような古くからの「魔術的な風習」なのかもしれません。 |
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