2003年7月8日(火) ●燃え立つ炎のように咲いていたオレンジ色の花のパワ−。その名も、ト−チ・リリ−(松明百合)。●別名はシャグマユリ(赤熊百合)。●官軍の行進の衣装。 ●軍荼利(グンダリ)神社とクンダリ−ニ |
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暑い日に水辺(みずべ)の涼(りょう)を求めて、 秩父(ちちぶ)の山へ、西武鉄道で向かいました。 まっ赤な100万本!の曼珠沙華(マンジュシャゲ)、 別名は、彼岸花(ヒガンバナ)の咲いていた、 秩父の高麗(こま)の里も、川辺がおすすめときいていました。 気ままな、ミニ・トリップなので、 窓から緑の景色を見ながら、 「どこでおりようか?」 と連れと話していたところ、 オレンジ色の大きなモップ(?)のようなものがいくつも見えました。 「………?………あれは、何だった?」 見たことのないものです。 窓を見ていると、 また、何本かが、家の庭にあるのが見え、 通りすぎていきます。 ●パンフレットを見ると、 飯能(はんのう)の大河原に 「軍荼利(グンダリ)神社」があります。 「軍荼利(グンダリ)」とは、「クンダリ−ニ」の当て字です。 ヨガでいう「根元的な生命エネルギ−」のことです。 「軍荼利神社へは、ぜひ、行きたい」ということで、 飯能で下車しました。 ●バスに乗り、河原近くで下りて、山道をのぼると、 あのオレンジ色の大きなモップ(?)のようなものが、ありました。 ●これです。 あまりに拡大すると、逆にわかりにくいですが、花です。 ●1メ−トルから2メ−トルの緑の茎の上に、 20〜30cmの大きなオレンジ色の花が咲いているように見えます。 ●ところが、近ずいてみると、 長さ2cmほど、下を向いた小さな花の集合体です。 ●上のオレンジ色の花は、つぼみで、 下に黄色くなっているのは、開いた花です。 シベがたくさん出ています。 アリ(蟻)が花の中へ出入りしています。 ●ト−チ・リリ−(松明百合)、トリトマ↑ ●はじめて見た花です。 とても元気を感じる花です。 めずらしい花と思っていたら、 飯能のあちこちの庭にたくさん咲いています。 「秩父の特産だろうか?」 と話していました。 ●帰宅して調べると、名前は、 「ト−チ・リリ−(松明百合)」、別名は、トリトマ。 オリンピックの聖火(ト−チ)や 松明(たいまつ)の火が燃えているようにみえる花なので、 ト−チ・リリ−(松明百合)。 まさにそんなイメ−ジです。 ●和名では、「シャグマユリ(赤熊百合)」。 シャグマ(赤熊)は、 長唄(ながうた)の踊り『連獅子(れんじし)』で、 子獅子が「毛ふり」で頭にかぶり、ふりまわす、 2メ−トルくらいの「赤い毛」のこともいいます。 幕末から明治の官軍(かんぐん)の兵士が 頭にかぶって、笛を吹き太鼓をたたきながら、 行進した「赤い毛」もシャグマ(赤熊)といいます。 そういわれれば、あのシャグマ(赤熊)のイメ−ジにも 似ています。元気なところも。 ●それにしても、ユリ(百合)、英語でリリ−は、 上を向いて咲くので、下向きの、この花が、 「シャグマユリ」とか ト−チ・リリ−(松明百合)といわれるのが 不思議でしたが、 立派な(?)ユリ(百合)科の一族(?)だそうです。 ↑● ト−チ・リリ−(松明百合)、トリトマ、シャグマユリ↑ ●ト−チ・リリ−は、南アフリカのケ−プ地方が原産地で、 寒さにも強く、日本でもふえているようです。 秩父から帰り、自宅の近くを自転車で散歩(?)していたら、 1メ−トルほどのト−チ・リリ−が数本、 咲いているのに出会いました。 残念ながら、飯能の澄んだ空気の中で、 燃え立つ炎のように咲いていた花のパワ−は ありませんでした…… 「軍荼利神社」の話は、また明日。 |
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