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2003年8月12日(火) ●ミズスマシとアメンボの「ややこしや〜」。 手足が長く「×字型」に水上をすべるアメンボ(水馬)。 水生のカブトムシ(甲虫)、黒いミズスマシは、水上をクルクル回る。 ●通称は、「アメンボ」を、「ミズスマシ(水澄)」とよぶ。 ●緑色のカエル(蛙)と茶色のカエル(蛙)は同じ。 ●緑のアマガエル(雨蛙)の擬態と変態。 ◎「当たりまえ」の風情で、スゴイことをしている……身近な生きものたち (→「野生の思考」という、いのち(命)の発想法 |
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きょうは、満月。Full Moon ![]() 先月の満月のときは、7月14日(月)。先先月の満月のときは、6月14日(土)。その前の満月は、5月16日(金)、そのまた前の満月は4月17日(木)。「心と体と、なんとなくの気分」は、どうでした? 3ヶ月、チェックしてみて、ご自分の「心と体と気分」の傾向や「リズム」のパタ−ン(形)がみえてきましたか?
●水の上をスイスイと歩く、「ミズスマシ」……。 と話をすすめるつもりでしたが、 念のため、調べると、正確にいうと、 この下の写真は、「ミズスマシ」ではなく、 「アメンボ」でした。 けれども、「ミズスマシ」は、「アメンボ」の別名でもあるそうです。 通称は、「アメンボ」を、「ミズスマシ」ともいうわけです。 夏の「季語」として。 例によって、「ややこしや〜」の関係です。 ![]() ![]() ●アメンボ(ミズスマシ)たち(黄色の矢印)のいる水流↑ ●4本の手足が長く、「×字型」に水の上をすべるのが、 半翅目アメンボ科の昆虫、アメンボ。 「水馬」とかいて、アメンボとよみます。 「飴坊」とも、かきます。 つかまると、飴(あめ)に似た、 甘い匂いを出すから、「飴坊」というそうです。 ●アメンボは、「あめんぼう(飴ん坊)」とか 「かわぐも(川蜘蛛)」、「あしたか(足高)」ともいいます。 そして、「みずすまし(水澄)」ともいうわけです。 ●では、アメンボ科の、アメンボではない、 「みずすまし(水澄)」すなわち「ミズスマシ」は、どんな虫か? 「ミズスマシ」は、1cmにみたない、 黒豆のような水生のカブトムシ(甲虫)。 黒い紡錘形(ぼうすいけい)で、 水面をクルクルと旋回して泳ぎまわります。 それで、別名を「ウズムシ(渦虫)」とか「マイマイムシ」。 わたしは、あまり見たことがありません。 ●さて、アメンボも、ミズスマシも、 なぜ、水の上に浮いて、動けるのか? アメンボなら、手足が長く、胴体が小さいので、 体重を分散しているのか? と思いますが、ミズスマシは、 紡錘形の胴体のカブトムシ(甲虫)体型(?)ですから、 「体重を分散」説は、ムリでしょう。 ●話をはしょりますと、 アメンボも、ミズスマシも、 「表面張力(ひょうめんちょうりょく)」で、 水面から浮いているそうです。 だから、手足をよくこすって、 体の脂(あぶら)が、水をはじくように、 よく身繕い(みづくろい)しているとか。 ●さてさて、池や田んぼなど、 水があれば、どこにでもいそうなアメンボですが、 「水の上をスイスイと素早く動きまわる」 ……というスゴイことを、「当たりまえ」の風情(ふぜい)で、 しているのですね。 これが人間だったら、 「驚異!水上を渡る奇跡!!」ということになってしまうでしょう。 (→「野生の思考」という、いのち(命)の発想法につながります。 ●「当たりまえ」の風情で、スゴイことをしている ……といえば、アマガエル(雨蛙)も、そうでしょう。 先日、都留(つる)の田んぼの近くで、 小指の先ほどの小さなアマガエル(雨蛙)をみました。 ………といっても、はじめは、わからず、 カメラをかまえている連れに知らされました。 カメラの指しているほうをみても、何なのか、わかりません。 「バッタ? 」ときいてしまいました。 ●というのも、 雨をすったみずみずしい緑のコケ(苔)の上に、しゃがんでいると、 「擬態(ぎたい)」そのもので、体の色と模様がコケ(苔)と同化して、 アマガエル(雨蛙)がそこにいても「見えなくなって」しまうからです。 何枚かストロボで撮影すると、 光がイヤなのか、動きだし、 そばの石の上に飛びつきました。 それで、やっと、緑のアマガエル(雨蛙)だと、わかりました。 2cmくらいでしょう。 今年、オタマジャクシからかえったばかりでしょうか。 大きくなると、4cmくらいになるそうです。 アマガエル科、アマガエル属 。 ![]() ←●アマガエル(雨蛙)↓ ![]() ●緑のアマガエル(雨蛙)は、 水生のオタマジャクシの幼年時代から、 水陸両用の両棲のカエル(蛙)に「変態」するだけではありません。 カエル(蛙)になってからは、 まわりの状況にあわせて、自分の「体の色」を変えてしまいます。 緑の葉がまわりにあれば、緑色のカエル(蛙)になる。 まわりが、土なら、茶色のカエル(蛙)になる。 「体色を変える能力」があるのです。 (→「野生の思考」という、いのち(命)の発想法 ●「緑色のカエル(蛙)は、かわいいけれど、 茶色のカエル(蛙)は、キライ」 という声をよくききますが、 実は、同じカエル(蛙)だったのです! まわりの色に合わせて、 変身というか「変色」しているのです。 だから、あの緑のアマガエル(雨蛙)も、 石の上にずっといると、うす茶色に変わっていったかもしれません。 ●緑のアマガエル(雨蛙)は、上の写真のようにヨコをむくと、 目元に黒いヨコ線が通って、かわいいです。 最近、カエル(蛙)は、人気があり、 「カエル学会(?)」や「カエル同好会」も盛況だそうです。 カエル人気にあわせてか、 都内には、「カエル・グッズ専門店」もあります。 「カエルの王子様」の縫いぐるみをはじめ、 キ−ホルダ−やマグカップ、緑のカエルのキャラクタ−がいっぱいでした。 ![]() ↑●太極図 陰と陽の2つでひとつ ●カエル(蛙)は、深層心理学的には、 【意識と「水で象徴される無意識」の2つの世界を 自在に行き来する、こころの傾向性】をあらわしています。 ◎「頭やこころが石や土のように固まってきたなぁ〜」 と感じたら、 カエル(蛙)をのんびりと見るのもいいかもしれません。 あのとぼけた顔やのんびりした動作をみていると、 時間がゆっくりと流れ、 何かがほどけていくでしょう。 |
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