2003年8月22日(金)  磨くと光る、石。「好みの石」を「好みの形」に、石を切る!奥多摩湖の「山のふるさと村」の「クラフト・センタ−」で、「オリジナルの緑の石ペンダント」を作った。「生物岩」のチャ−トを磨く。「回転する円盤」は、渦巻きにみえ、ピカカチュウ効果で、めまいがする。「石切梶原」と「超音波による石の穴開け機」
NAYヨガスク−ル今月の8月から、全レッスンが「パス(Pass)制になりました。時間割は、こちらへ。チケットをお持ちのかたは、もちろん有効です。チケットとパス(Pass)が両立します。ビデオ・CDに「おまけ」としてついてくる「割引券も、使えます。パス(Pass)はカ−ドサイズなので、「かさばらないで便利」と好評です。

夏休みに、ドラム缶橋を渡り、奥多摩湖ぞいにある「山のふるさと村へいって、「石のペンダント」を作った話をする約束でした(8月14 日のエッセイ)。
 自然石や「パワ−・スト−ンに興味のあるかたは、お待たせしました。
 この下の写真が、出来上がった「オリジナルの石ペンダント」です。
オリジナルの石ペンダント 出来上がり

オリジナルの石ペンダント 
  出来上がり→



山のふるさと村」は、都営。この「クラフト・センタ−」の教室は、参加費や加工などの工作代と「オリジナルの石ペンダント」をあわせて、¥500です。
 安い!です。遠いですが……。

ドラム缶橋を渡って、40分の湖畔の道ですが、例によって「チョウ(蝶)よ、花よ」と道草(みちくさ)をくっていたので、「クラフト・センタ−」についても、工作をするには、時間がギリギリでした。
  時間があれば、そこにある「好みの石」を選ばせていただき、「好みの形」に、自分で石をカット(切断)するか、カットしていただくことができるそうです。

石を切る! 石切梶原(いしきり かじわら)」という歌舞伎があり、子ども時代は不思議でしたが……
 あれは、名刀(めいとう)といわれる日本刀(にほんとう)で、石をまっぷたつに切る話でした。
 こちらは、材木を切るような、円盤の刃物が回転する「小割切断機」で、石を切ります。年にひとりくらいは、希望者がいて、挑戦するそうですが、ほぼ途中で挫折とか。
小割切断機

黄色い矢印の部分が、「ウィ−ン!」とうなりながら回転して、石を切断していく、刃物です。
 パン屋さんで、パンをスライスしたりする機械の、石用と思えばよいでしょう。


   ●小割切断機→


どうもこういう刃物は、自分が生身(なまみ)の「切れば血がでる、やわ(柔)な存在」であることを実感として、感じさせます。
 コワイです。
 指でも、とばされたら……と想像すると。

さて、時間がないので、「緑の石」を選び、すでにできている「石の形」の中から、「ハ−ト」の形にしました。
 「緑のハ−トの石のペンダント」になる……予定ですが、見た目は、黒っぽい石
 「チャ−トchert)」という、石英のつぶからできた、かたい堆積岩

チャ−トという石の基本は、珪酸(けいさん)をふくむ、乳白色で、混合物によって、黒、緑、赤、茶など、色調が多様になります。
 「わたしの石」も、緑、黒、白、ベ−ジュなどが混じりあっています。

このチャ−トという石は、放散虫ケイ質海綿などの「水中の微生物」の死体が、深い海底に沈んで堆積した「生物岩」です。「角岩」。
 日本では、太古(たいこ)の古生代後半、中生代の地層によくあるそうです。
 耐火材の原料になり、むかしは、火打ち石に使われたそうです。

今、手元にある「わたしの石」をみていると、緑の石の中に黒い川のような模様があります。
 この星・地球の「大昔(おおむかし)の物語」が、この緑の石に秘められているのでしょう。

黒っぽい石が、「緑の石の中に黒い川のような模様」をもつ石にみえてくるには、意外に大変な「長く感じる時間」が、わたしには流れました。
 石に流れた、太古の時間にくらべれば、無(ゼロ)に等しい時間ですが……
 この「黒っぽい石」を、下の研磨機(けんまき)で、磨いたのです。
  「磨き砂」を水にいれ、「回転する円盤」の旋盤(せんばん)の上にかけ、石を磨く。 3段階のステップで、「回転する円盤」は、細かい磨きになっていきます。

研磨機 回転する円盤
  研磨機 回転する円盤→

「回転する円盤」は、「ピカカチュウ効果」で、めまい目眩)がしてきます。
 「ピカカチュウ効果」というのは、人気アニメの「ピカカチュウ」で、回転する渦巻きをみていた幼児たちの中で、めまい目眩)で倒れる子どもたちが全国にたくさんいて、社会問題になった現象です。

「回転する円盤」は、とても早い速度なので、しっかりと小さな石を指で押さえてないと、石が落ちてしまいます。
 石が落ちたら、指は直接、旋盤にふれ「ハムのスライス」のようになってしまうのでは……と想像するとコワイです。
 そして、グルグルと旋盤はまわり、「ピカカチュウ効果」も発生しつつある……

ギブ・アップしそうになると、先生が「ここまできたのですから」と、やさしく、厳しく、おっしゃる……「まだ、艶も色もでていませんし」
 ……そう、このままでは、緑の石になるはずが、黒い石のまま。

コツを学びながら、「磨く」ということは、大変なのだ・・・と実感しました。
 ハ−ト型の円形のカ−ブは、円盤の外側のへりで磨く……これも、ふっとばされそうになります。
 ……磨いては、水で洗い、先生のチェックが入り、何とか、3つの円盤で段階的に磨き、仕上げになります。

ラストは「いいですか? わたしがやってしまっても」とおっしゃって、先生が綺麗にでこぼこの磨きを仕上げてくださいました。
 黒い石は、緑の石になって、艶々(つやつや)と光りだしました。

そして、最後は「超音波」で石に穴をあけます。
 下の写真の黄色い矢印のとがった部分を石にあて、先生が「ペンダント用の穴」をあけてくれます。超音波 穴開け機
 「これか!」
 と思いました。
 「パワ−・スト−ンに穴をあける機械は、スゴイのが必要」という話を、「パワ−・スト−ン」のお店のかたにきいたことがあるからです。

 超音波 石の穴開け機→









艱難(かんなん)   (なんじ)を (たま)にす」
 
 「玉 磨かざれば、光なし」
 
 むかし、親に教えられた言葉を思い出しました。
 そして「磨く」といことの大変さを感じました。
 芸を磨く(わざ)を磨く、ヨガを磨く……
 むかしは、廊下や玄関の戸も、「豆腐のおから」で磨くことが当たりまえの日常にありました。今は、新建材の時代……。
 
 あなたが思いつく、「磨くと光る」ものは、何でしょう?


今月の集中レッスンは、8月24日(1:00pmからです。
                 月末ではないので、おまちがいなく。        お申し込みは、こちらへ
 8月15日(金)更新 「あなたの心に残る一節」を「内藤景代の本 心に残る言葉」という公認サイトへ、お送りください。「なんでもあり」です。 NAYヨガスク−ルの「会員以外」のかたも、ご参加ください。 メ−ルは: mail@bigme.jp
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