2003年8月23日(土) 処暑。秋の虫の音が「雑草」の中からきこえる。「日本人の脳」と「欧米人の脳」と、虫の音のきこえぐあいと右脳と左脳の関係。日本人の感性の変化?ススキ(薄)の花、クズ(葛)の花、ソバ(蕎麦)の花 | |
きょうは、「処暑(しょしょ)」。処暑というのは、1年の「気の流れ」を「24節気」に分けた、季節の区分法のひとつ。処暑の頃から、暑さもようやくおさまり、初秋(しょしゅう)の気配(けはい)がただよってくる…といわれています。去年の8月23日(金)の処暑は、涼しくなって、ほっと息をつけるのがうれしい気候でした。 けれども、今年は、きのう、きょうと、やっと「夏らしい天気」をとりもどした……という感じです。とはいえ、やはり、明け方や夜は涼しく、夕方から「秋の虫の音(ね)」もきこえます。今は、夏と秋のミックスの時季です。 ●駐車場などにはえている猫じゃらし(エノコログサ)やカニツリグサ(蟹釣り草)などの、いわゆる「雑草」を刈ってしまうと、そこに住んでいる虫の「風雅な声」もきこえなくなります。 ……それとも、リンリンというスズムシ(鈴虫)などの「虫の音」は、最近の日本人には、「雑音」にしか、きこえないかたが多いのでしょうか。 ●以前、ある講演で、脳の研究家のお話で、「日本人の脳」は、「欧米人の脳」とちがい、虫の音を「雑音」とはきかないようになっている……というデ−タをしめされました。右脳と左脳の関係で。(デ−タをとることに熱心な先生で、デ−タの被験者になることをすすめられましたが、パスしました。) ●今、「虫の音」が「雑音」にしか、きこえない、最近の日本人がふえた……としたら、【「日本人の脳」の仕組みが、「欧米人の脳」と似てきた】、ということでしょうか。 それにより、「わたしたち・日本人の感性(センス)」も、変化しつつあるのかもしれません。 ●さて、山は秋が早くくるようです。先日のドラム缶橋を渡り、奥多摩湖ぞいにある「山のふるさと村」へいくまでの道で、ススキ(薄)の花や、キノコ(茸)など、秋を告げる生きものに、たくさん会いました。長雨のせいか、白や茶色の色とりどりのキノコ(茸)は豊富でした。みな毒キノコのようですが……… ●まっすぐに伸びた銀色のススキ(薄)の穂(ほ)に、黄色い 2〜3mmの花がたくさん咲いて、ゆれています。 イネ(稲)などと同じで、この小さな黄色い粒(つぶ)のようなものが、ススキ(薄)の花です。 みてはいましたが、拡大してよくみるのは、今回がはじめてです。 ●ススキ(薄)の花→ ●クズ(葛)の花↓ ●ススキ(薄)の花のそばには、ピンクの濃淡のクズ(葛)の花が、つる(蔓)をからませながら、咲いていました。 秋と夏がとなりあっているようです。 ●クズ(葛)は、マメ(豆)科。 クズ(葛)の根(ね)は、風邪のひきはじめなどに発汗作用をさせて、邪気を出す、葛根湯(かっこんとう)として、むかしから活用されている生薬です。 ●4月19日にカタクリ(片栗)の花のところでお話しましたが、クズ(葛)の地下茎からとる白いデンプン(澱粉)は、透明な葛粉(くずこ)として、料理やお菓子に使われてきました。今は、片栗粉(かたくりこ)で代用することが多い、貴重品です。 ●『吉野葛』という谷崎潤一郎の作品もありました。 「柿の葉鮨(かきのはずし)」が、食べたくなる本です。 後年、吉野の桜を見ながら、柿の葉鮨を現地で食べましたが、味は……いまいちでした。 ●5mmくらいの小さな白い花、ソバ(蕎麦)の花が、長い茎を伸ばし、青空にむかい、咲いていました。 はじめて見ました。 ●ソバ(蕎麦)の花→ ●やせた土地にはえる、ソバ(蕎麦)は、生命力も強く、血液をサラサラにする効果もあります。 わたしは好きです。 ソバをうでた、「ソバ湯(蕎麦ゆ)」も体にいいです。 ●「江戸っ子は、そばをかまない」といいいますが、かんだほうが消化にいいので、粋がらないほうがよいでしょう。 |
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