2003年9月9日(火) ●重陽の節句、菊の節句。 ●紫式部も感激した「平安風のアロマテラピ−」の菊被綿、大宮八幡宮。 ●香りを楽しむ菊と、「食用菊」。 ●キク(菊)の花は、皇室の紋章(エンブレム)で、 同時に日本の象徴(シンボル)になる花。 ★日本のパスポー ト、世界中の日本大使館、国会議員バッジも、 金色の「キク(菊)の紋章(エンブレム)」。 ●明治神宮の森 |
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今夜は、月齢12,4。丸い月の左下に、赤い火星がくっつきそうに近づいてみえます。 きょう、9月9日は、「重陽の節句(ちょうようのせっく)」。 菊の節句です。(詳細は、去年の9月9日にかきました。こちらへ。) むかしの中国では、奇数(1,3,5,7.9)を「陽」の数としていました。その「陽」の数の最大である「9」が、2つ「重」なる日が、きょう、9月9日で【「重陽」の節句】です。邪気を祓う(はらう)といわれる「キク(菊)の花」を飾り、キク(菊)の花びらを浮かべた酒を飲み、祝ったといわれます。 ←●菊被綿→ ●去年は、紫式部も上司にもらい感激したという、 菊の節句に飾られる「菊被綿(きくかぶせわた)」を、 杉並区の大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)で拝見してきて、 9月15日にお見せしました。 きょうは、暑い日になったので、善福寺川で涼みながら、 ランチにおにぎりを食べ、今年も大宮八幡宮へお参りしました。 「自己祓い」の幣(ぬさ)が神前にあるので、 左右に祓うと、邪気を祓う気がします。 そして、菊の香りをふくませた「平安風のアロマテラピ−」の菊被綿を拝見しました。 ●キク(菊)の花は、お庭などでは、まだ見かけませんが、 菊被綿のために栽培されたらしい、 白菊(しらぎく)、黄菊(きぎく)そして紫の菊が並んでいました。 まだ開いていないキク(菊)の花もありましたが、 どれも芳香の強い種類なのでしょう。 ↓下の写真の左が、 香りを楽しむ「平安風のアラマテラピ−」用の、紫の菊です。 ●そして、下の写真の右は、「食用」の紫の菊です。 山形産の「食用菊」で、1パックに33個入って、¥100。 ●左と右の紫のキク(菊)の花は、似ていますが、 作られ方がちがうので、「ご注意」です。 左のアラマテラピ−用かつ観賞用の紫のキク(菊)の花は、 一般に「食用」にはなりません。 飾って観賞して、香りを楽しんだら、 後は、「いただきます」は、なさらないほうが賢明でしょう。 現代は、観賞用のキク(菊)は、農薬がかかっているからです。 ●「食用菊」として、八百屋さんやス−パ−・マ−ケットで売られているキク(菊)の花は、 「無農薬」とまでいくかどうかはともかく、 ふつうの野菜と同じに、食べられます。 ●食用菊→ ●菊被綿 の キク(菊) 紫↑ ●食用菊→ ●紫や黄色、白など、開いたキク(菊)の花が、 八百屋さんなどの店頭に出まわる時期になりました。 キク(菊)の花は、パソコンなどの「目の疲れ」に効きます。 さっと湯がき、花びら部分だけ、食べると、苦みがありません。 酢の物、サラダ、吸い物などにどうぞ。 酒に菊の花びらを散らす「菊酒」は、 上田秋声の『菊花の契り』で有名です。 菊の花のエキスを抽出した「菊酒」も、中国にはあるそうです。 ●キク(菊)の花は、皇室の紋章ですが、 同時に、外国から見ると、日本の象徴(シンボル)になる花です。 パスポー ト、世界中の日本大使館などに、 金色の「キク(菊)の紋章(エンブレム)」が輝いています。 そして、国会の議員バッジも、金色の「キク(菊)の紋章(エンブレム)」です。 英語では、天皇をエンペラ−(皇帝)と訳したりします。 そして、【日本は、イギリスと同じように 「立憲君主国(りっけんくんしゅこく)」だと 思っている外国人】も多いようです。 ●確認しますけれど、 日本人では、【イギリスと同じように「立憲君主国」 だと思っている】ひとはいませんよね…… 「ちがうの?」 なんて、コワイことはいわないでくださいね。 ●いちおう「立憲君主国」だったのは、 明治時代から、 敗戦まで、です。 そのお話との写真はこちらへ
今は、わたし達、国民に「主権」がある、 「主権在民(しゅけんざいみん)」の 民主主義の国です。 「選挙権」をもっているひとは、 (「主権」の行使として)使ってますか? 5月3日は、敗戦後にできた新しい「憲法記念日」です。 ●さて、金色の「キク(菊)の紋章」が あちこち輝いているのは、 東京の原宿(はらじゅく)から 代々木(よよぎ)に広がる、 明治神宮です。 左下の代々木門の鳥居にも、 赤い矢印でさしている部分に、 左のような「金色のキク(菊)の花」が光っています。 ●キク(菊)の紋章↑ ●明治神宮 鳥居 菊の紋章↑ ●明治神宮は、明治天皇を記念し、大正時代にできた神社です。 それまでは、畑だった土地に植樹して、 今では、鬱蒼とした森になっています。 「100年後」を考えて、 その当時の植物学者が指揮をとり、つくった「人工林」です。 暑い日にでかけると、 都会の中で、ふっと、涼しい避暑地の 軽井沢にいったような気になったり、 散歩していると、 むかしからある「鎮守の森」のような気もします。 「植物の生命力は、すごい」と感心します。 ●初詣(はつもうで)の人気ベスト・ワンの明治神宮。 当たりまえに、そこにあるようですが、 「日本の当たりまえのこと」というのは、 とっても不思議なことが多いような気がします。 ※「陽の日」が重なる日、五節句。重陽、菊の節句のついてのお話は、こちらへ。 【2002年9月9日(月) 「陽の日」が重なる日、五節句。きょうは重陽、菊の節句 なぜ、9月9日が、「重陽」とよばれるのか? むかし、中国の「陰陽の哲学」では、「1、3、5、7、9の、奇数は、陽の数」とされ、「2、4、6、8の偶数は、陰の数 ●五経(ごきょう)のひとつ『易経(えききょう)=変化の書=I Cing. The book of Change 』の考え方を基本にした「陰陽の発想」 】 ※追記
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