2003年10月11日(土) ●ピンクや黄色のケイトウ(鶏頭)の花を、はじめて見た。ビロ−ドの波のような、大きなケイトウ(鶏頭)の花は「小さい花の集合体」●「ケイトウトナルモ ギュウゴトナルナカレ(鶏頭となるも 牛後となるなかれ)」という頑固親父だった父の教えを思い出す●平成時代は「寄らば、大樹(たいじゅ)の陰」? | |
薄いピンクや、黄色のケイトウ(鶏頭)の花を、はじめて見ました。↓下の写真です。ビロ−ドのうねのような光沢が暖かそうです。夏から秋に咲き、霜(しも)がおりるまで咲くので、夏に見ても、秋を感じる花です。 ●ケイトウ(鶏頭)の花ピンク→ ●ケイトウ(鶏頭)の花は、ニワトリ(鶏)のオス、おんどり(雄鶏)の赤いトサカ(鶏冠)に似ているので、名づけられたそうです。 万葉の時代から栽培されている、むかしからある花です。 ●わたしが幼い頃は、燃えるように赤いケイトウ(鶏頭)の花が、校庭などでよく咲いていました。今は、あまりみかけないようです。 「濃い、熱い色」は、都会では敬遠されるのかもしれません。 ●ケイトウ(鶏頭)の花は、うねる波のような花びらの、大きな花にみえます。 ところが、「小さい花の集合体」だそうです。ヒユ科、ケイトウ属。 ●ケイトウ(鶏頭)というと、 「ケイトウ トナルモ ギュウゴ トナルナカレ」 という父の教えを思い出します。 この言葉を、はじめて父からきいたときは、まるでわかりませんでした。 ←●ケイトウ(鶏頭)の花 ピンクと白 ●ケイトウ(鶏頭)の花 黄色↓ ●「・・・?」 幼くて、意味がわからないので、父にきくと、 「ニワトリ(鶏)の前になれ。ウシ(牛)の後ろになるな」 といいます。 ますます、わかりません。ニワトリの前にいたくないからです。 その頃、放し飼いのおんどり(雄鶏)が小学校の校庭にいて、たけだけしく歩きまわり、小さい子どもたちの目をねらって攻撃するので、こわかったので。 ●「ニワトリ(鶏)の前は、コワイからイヤ。おとなしいウシ(牛)の後ろのほうがいい」 といって、明治生まれのコワイ父に、しかられました・・・ ●母にあとできくと 「鶏頭となるも、牛後となるなかれ」 でしたが、その頃は、漢字も知りません。 意味はわかったようなわからないような……小学生になりたての頃の話です。 ●ケイトウ(鶏頭)の花 赤↑→ ●昭和から今は、平成。 みんな「平らに成る」時代。 「鶏頭となるも、牛後となるなかれ」と、親が教えると、「出る杭(くい)」で、うたれてしまうので、「平成の親ごさん」は、あまり、こういう言葉は、教えないかもしれません。 ●ご存知と思いますが、確認します。 「牛の群(むれ)のような大きな集団(BIG)の中で、後尾(こうび)につけるよりは、鶏(ニワトリ)の群のように小さくてもいい、そこで頭(トップ)になる気概(きがい)をもて。」 ……それが、「鶏頭となるも、牛後となるなかれ」という意味です。 江戸に続く、古い東京の街に住むひとには、自営業のひとが多く、こういう生き方(ライフ・スタイル)を誇りにしている頑固親父(がんこおやじ)の職人さんなど、たくさんいました。 ●その反対が「寄らば、大樹(たいじゅ)の陰(かげ)」 それぞれの生き方(ライフ・スタイル)です。 牛や大樹だけがすべてでもないし、トップ(鶏頭)だけが大事でもないだろう・・・と、今のわたしは思っています。 そのあたりを『BIG ME』↓にかいているわけです。新しい版をお楽しみに。 ※後記; たくましい放し飼いのおんどり(雄鶏)の写真とお話は、こちらへ。【2003年6月16日(月) 先祖返り? 進化? 飛べなくされた鳥、ニワトリ(鶏)は、飛ぶようになり、葉のしげる木の枝をねぐらにする。木の上でおんどり(雄鶏)は、夕陽にむかい、時を告げる。野暮天の語源が谷保天神? 谷保は、ヤホかヤボか? 台東区は、ダイトウクかタイトウクか?】 |
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←『BIG ME (ビッグ ミ−)大きな自分に出会う こころの宇宙の座標軸』 (NAYヨガスク−ル刊)が、品切れです。 版型を大きくして、読みやすくするなど変更して出版の準備中です。 ご注文は、しばらくお待ちください。合掌 |
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