●人や動物を「運び屋」にする「ひっつき虫戦略」の黄色い野菊。 →わたしも運び屋にされました。●果実のトゲはフォーク状。 ●キク(菊)科のコスモス(秋桜)の中央だけのような、小さな花の集合体、コセンダングサ(小栴檀草)。 ●シジミチョウ(蜆蝶)は多摩川でコセンダングサ蜜を吸う |
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2003年11月17日(月) ●多摩川の黄色い野菊は、シジミチョウ(蜆蝶)が蜜を吸うコセンダングサ(小栴檀草)。●コシロノセンダングサ(小白栴檀草)。 ●キク(菊)科のコスモス(秋桜)の中央だけのような、小さな花の集合体、コセンダングサ(小栴檀草)は、動物を「運び屋」にする「ひっつき虫戦略」。 その果実のトゲはスゴイ |
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きょうは、「木枯らし(こがらし)1号」がふき、枯れ葉をふきとばしていました。この風にのって渡り鳥がやってきたり、 動けない「植物の種」が、飛んでいくのでしょう。 先日、多摩川の河原で、「ひっつき虫」という「植物の種」を、 なんと!わたしが運ぶ役になってしまいました。 それというのも、河原にたくさん自生して咲いていた、 1cmほどの小さな野菊(のぎく)の群れを撮影していて、 知らずに、その黄色い野菊の花↓の「種の運び役」にされていたのです。 ←●コセンダングサ(小栴檀草) ●その黄色い野菊の花の名は、 「コセンダングサ(小栴檀草)」という名らしいです。 よくある野菊ですが、これがまた「ややこしや〜」の花でした。 ●似た花に、コシロノセンダングサ(小白栴檀草)と、 アメリカセンダングサがあり、どうも、まじりあって、 変種をつくっているらしい。 ●キク(菊)科のコスモス(秋桜)の中央の部分だけのような、 黄色の1mmほどの小さな花の集合体、 それが、コセンダングサ(小栴檀草)です。 11月の風の中、 黄色い「筒(つつ)状の花」の蜜を、 シジミチョウ(蜆蝶)が吸って、動きませんでした。下の左の写真。↓ ●コセンダングサ(小栴檀草)は、「筒状の花」で、いわゆる「舌のような花びら」は、ありません。 ・・・が、白い花びらが1枚ついていたり、4枚ついているものもある。 ↓下の写真。 ところが、「舌のような花びら」が、きちんとついて、 小さなコスモス(秋桜)のようになっていると、コシロノセンダングサ(小白栴檀草)といいます。 ↑●コセンダングサ(小栴檀草)とシジミチョウ(蜆蝶) ●白い花びらをもつ、コセンダングサ(小栴檀草)↑ ●キク(菊)科のコセンダングサ(小栴檀草)1cmほどの花は、 1mmくらいの花の集合体なので、 野菊の群の中に入り、近づいて撮影します。 ●そして、気がついたら、 衣服に、「トゲ」がたくさんついていました。 「ひっつき虫」という、コセンダングサ(小栴檀草)のトゲです。↓ ●↑コセンダングサ(小栴檀草)の果実 ●二股(ふたまた)のフォ−クのようなトゲが放射状に並んで、 コセンダングサ(小栴檀草)の果実になっています。 ●「動物散布」という方法で、動物の毛やひとの衣服にくっついて、 種子をひろめようと、動物を待ちかまえているのが、 キク(菊)科のセンダングサ(栴檀草)の戦略です。 「ひっつき虫戦略」。 ●河原で、コセンダングサ(小栴檀草)の花、果実などをつんできて、 うちで撮影し、飾っていますが、 そばを通るだけで、セ−タ−などに茎ごとひっつきます。 「マジック・テ−プの原理」のようなトゲです。 ●↑左の写真は、左から、 コセンダングサ(小栴檀草)の花、果実、トゲです。 小さな花のわりに、「痩果(そうか)」という果実が大きく広がり、 フォ−クのようなトゲも2〜2,5cmと長いです。 ●風にのるタンポポと似ている、ありふれた野の花ですが、 ひとをふくめた動物を媒介(メディア)にする戦略は、すごい! と「運び屋」にされた本人が、感心しています。 ●コセンダングサ(小栴檀草)の花、果実、トゲ↑ |
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