2004年1月10日(土) 春の七草のひとつ、ゴギョウ(御形)「おぎょう」ともいわれ、別名は、キク(菊)科の黄色い野草「母子草(ハハコグサ)」。銀色に輝くうぶげ(産毛)のような母子草の葉をどうやって、1月7日の「七草粥(ななぐさがゆ)」で食べるのか? 11月の母子草の黄色いお花畑は、「一瞬の輝き」に終わる
春の七草のひとつ、ゴギョウ(御形)は、「おぎょう」ともいわれますが、黄色い野草(やそう)、「母子草(ハハコグサ)」のことです。小さな数ミリの、黄色いつぶつぶの花をびっしりと咲かせ、銀色に輝く葉や茎を、10〜50cmくらいのばします。母子草(ハハコグサ)は、ネコジャラシ(エノコログサ)などといっしょに、陽のあたる空き地などに、よくはえています。

とりこわしになった角地(かどち)の空間に、去年の11月下旬頃、黄色い母子草(ハハコグサ)がいっせいにのびて、銀色の葉をひろげ、黄色いお花畑(はなばたけ)のようでした。
 まわりは、初冬の寒さで枯れ草ばかりなので、とても目立ちます。
 下の写真が、エノコログサ(ネコジャラシ)のそばに咲く、ハハコグサ(母子草)の群生です。↓

ハハコグサ(母子草)の群生 11月

                             ●ハハコグサ(母子草)の群生 ↑ 11月下旬

母子草(ハハコグサ)が銀色に光るのは、うぶげ(産毛)のような白っぽいわたげ(綿毛)が、葉や茎をまもっているからです。寒さよけでしょうか。

 「春の七草が、ま冬にむかう今(11月末)、咲いているなんて、スゴイ!」
 
 と思い、ふだんは、あたりまえの「都会の雑草(ざっそう)」と見すごしている、母子草(ハハコグサ)を撮影しました。

ところが、黄色いお花畑のようだった空き地は、12月の暮れになると、ほりかえされ、新築工事がはじまっていました・・・
 太陽に輝いて、お花畑のようだった母子草(ハハコグサ)の群は、あのときの「一瞬の輝き」だったわけです。
 今はもう、ない、失われた光景です。

母子草(ハハコグサ)は、キク(菊)科の越年性の1年草。
 基本的には、4月下旬〜5月下旬に花が咲くそうです。
 11月下旬に花が満開だった、あの角(かど)の空き地は、よほど陽あたりのよいところだったのでしょうか。
 それだけでなく、去年の11月は、あたたかい日が続いたからでしょうか。


   ハハコグサ(母子草)の花 11月

           ●
ハハコグサ(母子草)の花 11月↑


  老いて尚(おいてなお) なつかしき名の 母子草  
                                    高浜虚子(きょし)

それにしても、うぶげ(産毛)のような母子草(ハハコグサ)の葉をどうやって、1月7日の「七草粥(ななぐさがゆ)」で食べるのか? 
 市販の「七草粥セット」の中には、うぶげ(産毛)のような葉は入っていません。
 手かご(籠)にセットされた「春の七草」のひとつとして、うえられているゴギョウ(御形)すなわち母子草(ハハコグサ)の葉もすこしちがうような・・・

今回、調べてみると、「春に、若い葉を食べる」とあります。
 花が咲く前の、緑のゴギョウ(御形)すなわち母子草(ハハコグサ)若い葉を「春の七草」のひとつとして、珍重(ちんちょう)するようです。
 木の芽田楽(きのめでんがく)のように、新芽(しんめ)や若葉(わかば)を、食べる風習が続いてきたのでしょう。
 寒い冬に、「春の息吹(いぶき」)を感じさせる新芽若葉から、生き生きした「いのちのチカラ(生命力)」をもらおうという発想でしょう。

母子草(ハハコグサ)の若い葉を、ヨモギ)のかわりに、おもちに入れて、緑の草餅(くさもち)にするところもあるそうです。
 雑炊(ぞうすい)やテンプラあえものにもに使うとか。

母子草(ハハコグサ)は、たんぱく質・ミネラルに富み、胃炎をしずめ、痰切(たんき)りに効き、気管支炎や扁桃腺炎や風邪の予防に効果があるそうです。

  
  
更新:2003年12月19日「あなたの心に残る一節」を「内藤景代の本 心に残る言葉というホ−ムペ−ジへご投稿ください。詳細はこちらへ。メ−ルは:mail@bigme.jp

新版『BIG ME』 新版・『BIG ME』できました!
BIG ME (ビッグミ−)大きな自分に出会う こころの宇宙の座標軸』
  まえがき」は、こちらへ。 
 ●新版『BIG ME』の「あとがき」は、こちらへ
  表紙は、登場人物の「全員集合」です。だれかは、こちらへ
   本文よりと、読者のメッセ−ジは、こちらへ。
 「BIG MEって、何?」は、こちらへ
  
NAYヨガスク−ルで販売します。ネット特別割引 送料込み!¥1.200
書店では、手に入りませんので、通販をご利用ださい。こちらへ。       
 いままでの新書判が、大判の(四六判)に、「表紙」も変わり、 大きく、読みやすくなりました!
『家庭でできるビュ−ティ「ヨガ」レッスン』内藤景代・著 PHP刊 表紙 大好評 10刷!
『家庭でできるビュ−ティ「ヨガ」レッスン』 
           内藤景代・著 PHP研究所・ \1300
体に効く、心に効く、美に効く」ヨガを、見開きの2色の図解のイラストで。呼吸法と「気の流れ」もわかりやすいと大好評!
          ★表紙の拡大イメ−ジは、こちらへ
          ★内容の紹介の「はじめに」は、こちらへ
          目次のご紹介は、こちらへ
 ■ ネット書店

←★前へ 更新記録 次へ★→

直線上に配置
トップページへもどる