BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 |
内藤景代 記 |
2002年7月30日(火) 古代の蓮と西方浄土の極楽と、夕焼け |
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きのうは、古代の蓮(はす)の花――1,400年〜3,000年前の蓮――が、夏の陽射しに元気に咲いている、古代蓮池(こだいはすいけ)に行ってきました。 ●古代の蓮なので、小さい睡蓮のような蓮を想像していましたが、そのイメ−ジは嬉しく裏切られました。 30p以上の大輪のボタンのような、大きな古代の蓮が、広い蓮池にいっぱいでした。 ●『BIG ME』(213n「緑の魔術師たち」)にかいた大賀(おおが)博士が、2000年前の蓮の種を開花させた←大賀蓮(おおがはす)も、たくさん大きな花を咲かせていました。つぼみもいっぱいありました。 すべて、手にふれられる身近(みじか)で見られます。しかも無料で。 ●こんな太っ腹(ふとっぱら)な贈り物をしているのは、彩の国(さいのくに)――埼玉県です。そこの行田(ぎょうだ)市に、古代蓮の里(こだいはすのさと)があります。 ●公共事業で土を掘り返していたら、蓮の種が出土して、自然発芽して、開花したといいます。 1,400年〜3,000年!! の時をへだてて――タイムカプセルからよみがえったように――古代の蓮のいのちが、再生したのです! ●地中の種子が大量に自然発芽した例は、世界でもあまりないそうで、行田蓮(ぎょうだはす)→と名づけて、行田市では天然記念物として保護しています。 ●花泥棒の「できごころ」には―― 「とって いいのは 写真だけ」と、池の前の小さな紙で――クギをさしています。 ●シャカ(悟りを開いた後は、覚者=ブッダ→)の死後500年くらい後にできた大乗仏教(→『ヨガと冥想』82n「たてとよこに分裂した仏教」)の光輝く阿弥陀如来(あみだにょらい=阿弥陀仏(→『ヨガと冥想』138n) を信じる浄土教(じょうどきょう)系では、以下のような「死後の世界」の信仰があります。 →※ 「スピリチュアル(精神)世界の疑問と答のチャ−ト http://www.bigme.jp/16-q&a/index.htm ●↓蓮の花の上に座る阿弥陀如来 ↑小平の小川寺(こだいらのしょうせんじ)の石仏。 ●――西の空の彼方に西方浄土(さいほうじょうど)という、阿弥陀如来の住む極楽(ごくらく)があるといわれます。 「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏(ねんぶつ)をとなえ、善行をつんで…死んだひとたちは、極楽で生まれ変わるそうです。 ―― そして、阿弥陀如来とともに、ひとりひとつの蓮の台(うてな=蓮の花の台座)の上で極めて楽しく暮らす…という物語が伝えられています。 ●極楽という「死んでから行く世界=死後の世界」の物語は、西の空に沈んでいく太陽が見せてくれる夕焼けのイメ−ジ(きのうのペ−ジ)と、泥水(どろみず)の中から清らかな大輪の花を咲かせる蓮の花(きょうのこのぺ−じ)のイメ−ジを複合させてできているといわれます。 ●要するに、綺麗な夕焼けを見て美しい蓮の花を見て、平和な気持ちになっていると、極楽のイメ−ジがかいま見られるらしいのです… ●極楽の蓮の台にすわっている↑のは、死んだ人たちだけでなく、大乗仏教の菩薩(ぼさつ)などの仏像は、みな蓮華座(れんげざ)という、蓮の花を台座にして、足を組んでいます。 ●ヨガの蓮華座のポ−ズ(パドマ・アサナ)は、、NAYヨガスク−ルのシンボル・マ−ク―冥想する女性の座法=足の組み方です。↓ http://www.bigme.jp/nay-logo-hito-mark.htm ●時の流れの中に咲いた、古代の蓮だけでなく、今・ここの星・地球の同じ空間に咲いている、世界中の蓮の花も――古代蓮の里で――みごとに咲きほこっていました。 それらの綺麗な蓮の花の写真は、また明日。 |
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※後記:「縄文蓮(じょうもんはす)」ともよばれる「大賀蓮(おおがはす)」の発掘現場ちかくに、現在では蓮池(はすいけ)がつくられ、ピンクの大きな縄文蓮すなわち大賀蓮が、咲いていました。その花の写真とお話は、こちらへ。↓ 【2008年8月1日(金) お盆とは。インドの文語、梵語 『ヨガと冥想』 「ガマの油」売りと大きな鏡 ミッキーマウスの 「魔法使いの弟子の帽子」は無意識の力がわく有明月 三日月ではない 縄文蓮(じょうもんはす)別名を大賀蓮(おおがはす)の蓮池 瑜伽 =ヨガ『睡眠瑜伽』翻訳 中国語 「ベッドの上で簡単にできる「寝ヨガ」レッスン快眠CD付」】 |
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