BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 ![]() |
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2002年7月31日(水) ☆古代蓮。 ☆仏教の死後の世界のイメ−ジ、極楽。 ☆ハスの花と西方浄土の夕焼け。 ☆古代の神道の古墳、前方後円墳。古代の時の流れのリズム |
![]() ↑蓮の花は、朝、早く咲き、昼には、花弁を閉じます。 4日間だけ、開閉して咲いて、散り、実をつけます。 ●だから、きのう書いたような、夕焼けと開花した蓮は、同時に同じ場所で見ることは、この世では、不可能なのです。 ●…そういう朝と夕の極めて楽しいことも、この世ではムリだけれど、その不可能が可能になっている世界があの世にある――と想像して、むかしのひとは、極楽(ごくらく)をイメ−ジしたのでしょうか。 ●早朝の通勤ラッシュの人混みにもまれ、朝の古代蓮(こだいはす)を見に、埼玉の行田(ぎょうだ)へ出かけていきました。 ![]() ↑ ●ところが、予期せぬことに、古代蓮だけでなく、インド、中国、韓国、ロシア、アメリカ、アフリカ…など世界中の蓮の花を見ることができました。 蓮というよりは、バラやシャクヤクにちかい、八重より多重な花弁の華やかな大輪の蓮(千弁蓮)や、木蓮(もくれん)や花水木(はなみずき)のようなシンプルな白蓮(びゃくれん)もありました。 ![]() 蓮田(はすだ)の中に咲いていないと、とても蓮とは思えない―蓮もたくさんありました。多様な花です。蓮は… ●きのうは、仏教の死後の世界のイメ−ジとして、極楽についてかきました。…が、近くには、仏教が日本に伝来する以前の、3世紀から5世紀ころの古墳がたくさんありました。 ●古墳は、古代の神道(しんとう)につながる考え方で、大王(おおきみ)などの豪族の死者をまつる墓です。 ![]() ●古代蓮の里から、田んぼ道を歩いて30分くらいのところに ←「さきたま古墳群」とよばれる古墳の群が、 青々としたイネがのびている田んぼの中に、 丸い丘のように木を茂らせ、10個くらい点在していました。 ●天皇の祖先の墓といわれる仁徳陵(にんとくりょう)のような、 前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)でした。 前が四角で(前方 ■)、 後が円(後円 ●)なので、後から見ると、丸い丘に見えるわけです。 今から1500年から1700年くらい前の古墳らしいです。 ●広々した古墳公園になっていました。 古墳のひとつにのぼり、東西南北と天と地ををながめると―― ――白鷺(しらさぎ)がゆうゆうと飛び、 緑の田んぼが豊かに広がり、 川がひかり、 池に茅(かや=茅の輪の材料=6月30日のエッセイ参照)が 丈(たけ)高く密集し…、つばめが舞い、 セミが鳴き、カエルが鳴き、トンボや蝶々が飛びかい ……時間がゆったりと流れていました。 古代の時の流れ〜〜はこんな感じだったのではないでしょうか‥ |
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