熟したカキ(柿)を充分に食べて、いっぷくしているヒヨドリが、青空をみつめてのんびりしていました。
むかし、ヒヨドリは、冬だけ人里におりてくる山の野鳥でしたが、
ここ 30年くらいは、
夏でも東京にいる、めずらしくない「都会派の鳥」になりました。
↓都市生活にすっかり適応して、風景にとけています。

●熟したカキが好きなのは、クマも同じです。
野生動物にとっては、ごちそうでしょう。
今頃になると、8月7日にかいた東京の奥多摩にすむクマ達も、
熟した甘いカキを目当てに、人里(ひとざと)へおりてくるそうです。
けれど、冬眠前のクマを殺したくはない…
50〜100頭のツキノワグマ(月の輪熊)が、
奥多摩の山に生息しているそうです。
どうするか…?
●「人里におりるクマ対策」として、
あるアイディアが成功したようです。
――それは、「困っています。もいでください!」
という呼びかけを町がして、
カキをもいでくれるひと達を募集したのです。
●すると、定員30人に、
県外からもふくめ1000人の応募があり、
「カキもぎ隊」が、喜んで、カキをもいでくれたそうです。もいだカキは、
干しガキ(柿)に。
(朝日新聞 11月29日)
●今は、「都会派」に変身したヒヨドリですが、
むかしは「山里の鳥」として有名でした。
『ひよどり草紙』という東映時代劇映画もありました。
ヒヨドリといえば、発想法の本などに、
よく出てくる「ひよどり越えの逆落とし(さかおとし)」が有名です。
http://www.bigme.jp/000-00-02-12/02-12-01/02-12-01.htm
その話は、また、明日。
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