2002年10月6日(日) 強迫神経症のようなオオカミと、水風呂でご機嫌なトラ | |
むかしの日本の動物園は、せまいオリ(檻)の中に動物をとじこめるところが多く、動物がかわいそうな気がしました。それで、外国の「開放型の動物園」はいいなぁと思っていましたら、多摩動物公園は、動物にストレスの少ない「オリにとじこめない、開放型の動物園」方式をとりいれているようでした。 ←●夢見る バク ●「夢を食べる」といわれる、バク。 上天気の青空の下で、2匹並んで、のんびりくつろいでねていました。 ●人間と動物のあいだ(間)に、「深く広いみぞ」があり、超えられないようになっているので、バクも、トラ、オオカミ、そしてゾウやクマも、オリに入れられずに野原に似た環境の空間で、くらしています。 ●孤独な単独行動をとる、トラ↑は、1匹で、比較的広い自分の空間をはじからはじまで、軽やかに動きまわり、上下左右四方八方に走り回っていました。 ←●水風呂(?)に入る トラ ●駆けまわって、あつくなると、専用の水風呂のような沼地をまねた水場で、水につかっています。 「トラさん」、とてもいい気持ちそうに、両手はふちにかけ、肩の力をぬいて、あくびをしたりしてくつろいでいました。 ●きのうの「笑いカワセミ」は、貴重なお客さんのせいか、厳重にオリの中に入れられていましたが、ほかのタカやワシ、鶴やフラミンゴ、コウノトリ、カモなどは、広めの大きな空間で――種類によっては、高くおおうネットすらなく――暮らしていました。 ●考える(?)オラ−ウ−タン→ ●「知能が高い」類人猿ほど、「ひとに見られる」ことは、あまり愉快なことではないらしいです。 逆に、ジ−ッと、人間を上から観察していました。 ●人間も動物ですが…動物達を見ていると、ひとの世界の縮図のように思えることがたくさんあります。 ●動物の「気質」や習性によっては、「オリにとじこめない」スタイルでも、人間につかまり、囚われ、人目(ひとめ)にさらされるストレスで、「強迫神経症(きょうはくしんけいしょう)」やノイロ−ゼになっているようでした。 ●弱い小動物が、ひとにつかまり、強迫神経症やノイロ−ゼになるのは、わかるのです。(そういう小動物は、あまり外に出てきません。) けれど、あの「大神(おおかみ)」とさえあがめられたオオカミ(狼)が、強迫神経症やノイロ−ゼ患者と同じような、行動をくり返しているのは、痛ましかった…です。 ←●オオカミの強迫神経症的な行動 ●上記↑の「トラさん」と同じ広さのスペ−スがあるのに、5〜6メ−トル歩くと、タ−ンして、もと来たところへもどってしまう、「ヨ−ロッパ・オオカミ君」。 ●それをえんえんとくりかえす…。 オリなどないのに、「目に見えないオリ」の中にいるように、行ったり来たり… ←●緑に赤ワク矢印の右から左の間を行ったり来たり… ●シェイクスピアのマクベス夫人のような、強迫神経症のひとが、えんえんと「手の汚れ」を洗いながそうと、手をあらい続けるように、あの「強い、オオカミ君」は、ひたすら、狭い空間を行ったり来たり…くりかえす… ●見ている人間の方が、頭がおかしくなって、気分がヘンになってきます。 ●オオカミだけでなく――「アイヌのカムイ(神)」でもあった――クマもそうでした。 クマも、「目に見えないオリ」の中にいるように、せまい範囲を行ったり来たり…。 となりのもう一匹は、ひざをかかえ丸まったまま、引きこもりスタイル。上目使い(うわめずかい)で、うらめしそうに、ひとを見ていました。 ●れぞれの生物の事情があるので、あまり「感情移入」して「見立て」て「類推」するのは、科学的ではないでしょうが…。 オオカミやクマのような身体頑健(がんけん)な「強い男」や「精神的なマッチョ」…の男性ほど、ウツ病になりやすい…という事実は、あります。 【「強い自分」だけが、自分】で、「弱い自分」を、自分で、許せない…自分を責めまくる… ※→そのあたりの「強い男」の「ウツ病の例と脱出法」のポイントは、 『わたし探し・精神世界入門』 159p ● 「ウツ病」のひとへ「ガンバレ!」は、禁句です。 「もう、頑張れ(がんばれ)ない」から「ウツ」になっているからです。 ……だから、あの「オオカミ君」のようなひとには、いいたくても、「ガンバレ!」といってはダメ…です。 「夢見る バクさん」のように、のんびりリラックスをすすめ、「笑いカワセミ」のように、笑うことをすすめましょう。 笑うと「免疫力(めんえきりょく)」がアップします。 ※→「笑い」は、『こんにちわ私のヨガ』 172p 「生きるコツは笑いの呼吸」を。 ●そして、全身の力をぬいてデレ−ッとリラックスする、以下の「くつろぎのポ−ズ」でのリラックス法をおすすめします。 ※→仰向けの「くつろぎのポ−ズ」でのリラックス法 『綺麗になるヨガ』 178p 『ヨガと冥想』 182p ビデオ『ヨガと冥想』 ※→仰向けの「くつろぎのポ−ズ」でのリラックス法と自律訓練法ほか CD 『くつろぎの冥想』 |
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