2003年5月27日(火) ●♪イチゴ畑よ、永遠に♪ と『ライ麦畑でつかまえて』の関係。 ●♪ IMAGIN (イマジン)♪ ビ−トルズのジョン・レノン。 ●イチゴのツブツブとほんとうの果実の関係。 ●ヤブヘビイチゴより小さい、ヘビイチゴ。●イチゴ大福 |
♪ ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(イチゴ畑よ、永遠に)♪ という、ビ−トルズの曲があります。 その曲にちなんで、アメリカのニュ−ヨ−ク、 セントラルパーク(中央公園)の西側に、 ストロベリー・フィールズ(Strawberry Fields) =イチゴ畑があるそうです。 「どんなイチゴ畑なのでしょう?」 ●そのストロベリー・フィールズ=イチゴ畑の中央には、 大理石があり、 「IMAGIN」とほってあるそうです。 ♪ IMAGIN (イマジン)♪ は、 元・ビ−トルズのジョン・レノンの作品です。 ●サリンジャ−の 『ライ麦畑でつかまえて』 (新訳は、『キャッチャ−・イン・ザ・ライ』 村上春樹・訳) をかかえて、 大好きなジョン・レノンをピストルで撃ち殺した、 M・チャップマン。 その現場は、 セントラルパークのストロベリー・フィールズ =イチゴ畑のすぐそばでした。 1980年12月8日のことです。 ●ジョン・レノン、享年40才。 未亡人のオノ・ヨ−コさんが、 故・ジョン・レノンをしのんで作った記念碑が、 「ファンなら音楽がきこえ、感じることができる ……ストロベリー・フィールズ=イチゴ畑」の中央の 「IMAGIN(想像しよう)」というメッセ−ジです。 ●甘くなつかしい、そのひとの 「イチゴ畑のイメ−ジ」を想像する…… イマジン(IMAGIN)…… そのとき、そのひとの胸には、 「暖かいもの」が流れ、感じられているのではないでしょうか。 すくなくとも、 「まがまがしい、どす黒いもの」や 「冷えきった、氷のような固まり」 ではないでしょう。 ● ヘビイチゴ 赤い擬果(偽果)↑ ●イチゴというと、 日本の若い女性なら、 幼児から囲まれていた、 「サンリオの赤いイチゴ」のもの達の イメ−ジになるひとも多いかもしれません。 または、ショ−ト・ケ−キの上のまっ赤なイチゴとか。 どちらにしても、 「戦後の、子ども時代の、幸せなイメ−ジ」 につながるのではないでしようか。 甘党(あまとう)にとっては……… ●野生の赤いイチゴが、 今、あちこちにたくさん実っています。 イチゴ畑とまではいきませんが……。 きのう、お見せした、ヤブヘビイチゴ(2〜3cm)より小さい、 1cmほどのヘビイチゴです。 大地をはってふえるのが、ヘビ(蛇)に似ている ……という意味もあるのでしょうか。 ●ヘビイチゴは、 4月頃、↓黄色い5弁の花を咲かせます。 湿っている、木の下などに咲いています。 ●ヘビイチゴ 赤い擬果(偽果)5月頃↑ ↑ ●ヘビイチゴ 黄色い花(4月頃) ●ヤブヘビイチゴとヘビイチゴは、 同じように黄色い花で、食べてもおいしくない、 という共通点があります。 ヤブヘビイチゴは、ヘビイチゴより、大きいだけでなく、 「イチゴのツブツブ」が、びっしりと密集しています。 ヘビイチゴのほうが、 「イチゴのツブツブ」のあいだに、すき間があります。 ● さて、この「イチゴのツブツブ」が、 「イチゴの果実で、そのツブツブの中に、種がある」そうです。 ……要するに、わたし達が、 「イチゴの果実」と思っている、 「赤いイチゴの実(み)」は、実(じつ)は、 「メシベ(雌しべ)のつけ根の部分がふくらんだもの」です。 こういう果実にみえて、 成り立ちからいうと果実ではない、ものを「擬果、偽果」といいます。 「花托(かたく)」ともいいます。 ●果実を食べてもらって、種をどこかに排泄してもらい、子孫をふやそうという、深慮遠謀(しんりょえんぼう)の「植物の作戦」です。 ●オシベ(雄しべ)がふくらんで花のようにみえたのが、 フタリシズカ(二人静)の白い花でした。 ●当たりまえのように食べているイチゴの世界だけでなく、 何気なく見ている花の世界も、奥が深いですね。 奥といえば…… 大福餅(だいふくもち)の奥に、 赤いイチゴが入っている「イチゴ大福」は、 東京のある和菓子屋さんだけで売っている人気商品でした。 最近は、あちこちで、今の時季、売っているようです。 ※→ビ−トルズと故・ジョン・レノンの話は: 『こんにちわ私のヨガ』 「ビ−トルズのレット・イット・ビ−と般若心経」 p 220 |
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