2003年6月29日(日) ☆ ♪クチナシ(山梔子)の白い花♪ には、一重と、八重がある。 ☆クチナシの、I D (アイディ)。アイデンティティ。自同律。 ☆『源氏物語』のユウガオ(夕顔)とヨルガオ(夜顔)。 ☆「こころが豊かになる、イメ−ジの世界」の「お約束(ル−ル)」 |
雨上がりの道で、匂い立つ香りに、まわりを見渡すと、 ♪クチナシ(山梔子)の白い花♪が咲いていました。 6枚の花びらの真ん中に黄色く細い星形がついている、「白い花」。 今年は、もう、まちがえません。これも、クチナシ(山梔子)です。↓ ●クチナシ(山梔子) 一重の白い花↑ ●クチナシ(山梔子) 八重の白い花↑ ●クチナシ(山梔子)の花には、 花びらが一重(ひとえ)と 八重(やえ)があるのを、 去年の暮れに写真で知り、 「一重のクチナシ(山梔子)の白い花が咲いているのを見たい……」と、 こころの隅で願っていたのを思い出しました。 ●というのも、東京にあるのは、 八重咲きの白いバラ(薔薇)のようなクチナシ(山梔子)が、 街路樹などに多いからです。 ●去年までは、一重の ♪クチナシ(山梔子)の白い花♪を見ても、 香りはクチナシ(山梔子)に似ているけれど、 「何の花だろう……?」と思っていました。 花びらが多重にある、 白いバラ(薔薇)のような花……だけが、 クチナシ(山梔子)の花だと思いこんでいたからです。 ●去年の暮れのエッセイで、「12月26日(木) クチナシの白い花は、 丸い果実と細長い果実があり、 今の時季、黄橙色の実をみのらせて、 お正月の栗きんとんの色づけになります」とタイトルにかきました。 その時の、テ−マは、「赤橙色のクチナシ(山梔子)の実(み)」でした。 丸い実と長い実があり、「花がちがうらしい……」ということで、 「一重のクチナシ(山梔子)の白い花」を、その日から意識しました。 ●……そして、今年の梅雨の雨上がりに、 「クチナシ(山梔子)の、花の香り」にふりむいて、 花を探すと、真ん中の黄色い星形が輝くような 「一重のクチナシ(山梔子)の白い花」が、咲いていたわけです。 ●これも、クチナシ(山梔子)、と 同定(アイデンティファイ)しました。 自同律。 A (クチナシ) = 1 (一重) A (クチナシ) = 8 (八重) A = 1 = 8 クチナシ(山梔子)の、I D (アイディ)は、2つあるわけです。 一重(1)も 八重(8)も、 クチナシ(A)です。 ● ♪クチナシ(山梔子)の白い花♪ の歌では、 「お前のような、花だった」とありますが、 「そのひとの、なつかしいひと」は、 一重のクチナシ(山梔子)のイメ−ジだったのか、 八重のクチナシ(山梔子)のイメ−ジだったのでしょうか……? ●一重のクチナシ(山梔子)なら、 寂しげな、『源氏物語』のユウガオ(夕顔)の雰囲気。 八重のクチナシ(山梔子)なら、 今、園芸種でユウガオ(夕顔)として販売されている、ヨルガオ(夜顔)の、 華やかな雰囲気。 ●……とはいえ、ある小説家のかたが、 「歌(謡曲)は、あいまいにぼんやりとしたイメ−ジにすればするほど、ヒットする。 小説は、いかにはっきりとイメ−ジが伝わるか、苦心する。 方向が逆だ」という意味のことをかいていました。 ●「白い花」のイメ−ジは、 それぞれの好みが投影(プロジェクト)されるようです。 だから、はっきりとくくりすぎないほうが、 イメ−ジは豊かに広がるようです。 ●「 あなたの ♪ くちなし の 白い花 ♪ 」 は、 どちらのイメ−ジでしょうか? 厳密な「論理」ではないので、 「どちらも、(あなたにとって)正しい、イメ−ジ」だと思います。 それが、「こころが豊かになる、イメ−ジの世界」の 「お約束(ル−ル)」です。 |
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