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2003年7月25日(金) ひとつの株に「メスの花」と「オスの花」を咲かせる、ジュズダマ(数珠玉)の花に出会った。別名、トウムギ(唐麦)。種子は、コイクセラノイドをふくみ「腫瘍の抑制作用」などがある生薬。ムラサキツユクサ(紫露草)、紫の花 |
なつかしい「ジュズダマ(数珠玉)」に花が咲いているのをはじめてみつけ、うれしかったです。というのも、7月5日に「紫露草(ムラサキツユクサ)は、ジュズダマ(数珠玉)に似ている」とかいてから、ジュズダマ(数珠玉)を探したら、まったくみつからず、「都会では絶滅したのか?」 と、その時は思いました。 ●そして、調べると「9月頃に花が咲く」とあり、「絶滅した」わけではなく、「夏の草」と記憶していたけれど、時季がちがうのだろう…と思っていました。 ……ところが、先日、散歩の時に、「偶然」ひょっこりと、曲がった細い道にジュズダマ(数珠玉)が咲いていました。 7月の今、ジュズダマ(数珠玉)に出会えたことだけでなく、「不思議なジュズダマ(数珠玉)の花」をはじめてみられて、とてもうれしかったです。 ●下が、ジュズダマ(数珠玉)の花です。黄緑の丸いものが、「メスの花」。↓ お米のような花穂から、黄色っぽい茶色の5mmくらいの細長い小さな花が咲いている、これが「オスの花」。↓ ジュズダマ(数珠玉)は、ひとつの株に、「メスの花」と「オスの花」を咲かせるのです。……知りませんでした。↓ ![]() ●ジュズダマ (数珠玉) 雌雄の花→ 丸い珠が雌花→ 花穂から出ている黄色がかった小さな花が雄花→ ●「メスの花」が、実を結んで、固くなり、黒・白・灰色などのツルツルしたジュズダマ(数珠玉)になるわけです。 ところが、長いあいだ、このプロセスと、下のムラサキツユクサ(紫露草)のつぼみや花のイメ−ジが混じりあって記憶されていました。 同世代の連れにきくと、やはり同じように、ムラサキツユクサ(紫露草)の花が咲いて、 ジュズダマ(数珠玉)になる……と思っていたそうです。 ●「花穂から出ている黄色がかった小さな花」は、めずらしいのでは? と調べると、お米(イネ 稲)やハトムギ(麦)など、イネ科の花はこういう小さな花だそうです。 ジュズダマ(数珠玉)も、イネ科、熱帯アジア原産。別名は、トウムギ(唐麦)。 イネ(稲)といっしょに、古代に「食料」としてもたらされ、帰化したようです。 ![]() ![]() ●ジュズダマ (数珠玉)→ ●ムラサキツユクサ(紫露草) 紫色の花↑ ●ジュズダマ(数珠玉)の種子は、「川穀(せんこく)」という生薬(しょうやく)で、ハトムギ(よくいにん)と同じ効果があり、その代用にもします。 成分に、コイクセラノイドが含まれ、「腫瘍の抑制作用」があるとされます。 ジュズダマ(数珠玉)の種子を煎じると、イボ(疣)とりに効果があり、お肌の老化を防止して美肌をたもつ効能があるそうです。 そのほかに、胃を丈夫にして、熱を下げ、むくみをとる利尿効果もあり、慢性胃腸病、潰瘍、下痢、リューマチ、神経痛などの痛みなどにも効くとされます。 ●もののない、敗戦直後の時代、小学校だけなく、あちこちにジュズダマ(数珠玉)が咲いていたのは、上記のような、薬効成分があるので、もしかしたら、実際に活用されていたのかもしれません。薬など、てにはいりずらかったでしょうし…… ●少女のお手玉やネックレスのために、ジュズダマ(数珠玉)を植えてあったわけではないようです。 「優勝旗」の旗の下に、糸に通したジュズダマ(数珠玉)をフリンジのようにならべ、子どもの遊びの表彰をした……少年もいます。 しゃらしゃらとジュズダマ(数珠玉)がなり、その優勝旗をもらった少年は、とても名誉に感じたそうです。 たかが、ジュズダマ(数珠玉)、されど、ジュズダマ(数珠玉)。 |
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