2003年3月30日(日) この星・地球で「いかに生き残るか」の知恵。☆カマキリの「サバイバル作戦」のポイントは、「頭のう」ではなく、「卵のう」にあった。☆多摩川でカマキリの卵をみつけた |
「これは、何でしょう? 」 川の水が枯れて、「アシ(葦=ヨシ)」が2メ−トル以上の高さでしげる、 「アシ(葦=ヨシ)」の原を歩いているときに、 目の前にありました。多摩川べりです。 枯れたアシ(葦=ヨシ)の茎に、 5cmほどの丸く白いパンをちぎったようなものが、 くっついていました。 薄い茶色の部分やポツポツと穴があいているところなど、 「焼きたての手作りパン」のようです。 フワフワした泡を巻きつけて、そのまま固まったような… 「縁日の綿菓子(わたがし)」にも似ています。 ●アシ(葦)=ヨシ(葦)の原 多摩川↓ ↑●カマキリの卵 ●(・・・? 何だろう? 食べ物みたいだけれど… なんか、へん…) と思って立ち止まって見ていると、 連れがいいました。 「カマキリの卵だ!」 「え−?! ほんとに?」 ●とりあえず、写真をとり、また、歩いていると、 足もとに、同じものが落ちていました。 茎が枯れて、折れたようです。 持ち帰り、調べてみました。 やはり、カマキリの卵です。 「オオカマキリの卵のう(嚢)」らしいです。 ●このパンや綿菓子のような「卵のう(嚢)」の中に、 カマキリの卵がたくさん産みつけられて、冬を越したらしいです。 春になり、もっと暖かくなって、生まれ出るのを待っているそうです。 ●「カマキリの卵のう」からは、 200匹!くらいの子どもカマキリが、生まれてくるといいます。 そのとき「茶色のカマキリと緑のカマキリ」の、 2種類のカマキリが生まれてくるとか。 ●なぜ、茶色と緑の2色のカマキリが生まれるのか? 生まれた場所が、「茶色が保護色に適した場所(例:土、枯れ草の茶色)」か、 「緑が保護色に適した場所(草や木の葉の緑色)」か…により、 どちらか一方は、「生き残る確率が多くなる」からだといいます。 カマキリの「サバイバル作戦」です。 ●うちへもって帰って室内に飾っておきましたが、 200匹!が生まれてくると、猫は喜んでも、 人間は困るので、外の木の枝につけておくことにしました。 ほんとうに、茶色と緑の2色のカマキリの子どもが生まれるのか、見てみたいです。 ヤモリも、そろそろ冬眠からさめて出てくるので、エサになってしまうかもしれませんが… ●タラコと同じで、 エサになる確率が多い生き物ほど、「多産」だといいます。 人間の「少子化」は、 「無事に育つ」のが「当たりまえ」の結果が、 ゆきついた現象のひとつでもあるのでしょう。 ひとりに十分、手をかけるとか。 もちろん、ほかにもいろいろと原因はあるでしょうが。 ●「頭脳が進化した」といわれるわたし達・人類は、 「最新の科学技術」をつかって、 今、人間同士で「相手をいかに殺すか」の最中です。 一方、「虫けら」と さげすまれるカマキリなどは、 この星・地球で「いかに生き残るか」を、知恵をしぼっています。 ●植物も同じです。 河原の水が枯れた、石ころだらけの道を歩いていたら、 黄色い「菜の花」が石の間から、いくつも咲いていました。↓ 3月11日にお見せした、アブラナ(油菜)の「菜の花」とはちがいますが…。 丈の高い、菜の葉に咲いた黄色い花です。 「菜っぱの花」という意味では、「菜の花」といえるでしょう。 カラシナではないか…とも思いますが。 ●どちらにしても、石ころの中で、すっくと伸びて咲いている、 黄色い花達の「いのちのチカラ」には、感心してしまいます。 「よく、こんなところでも、花を咲かせられたな〜」 都会育ちのわたしには、「欠けているので、学びたい、生命力」です。 ●菜の花 多摩川の河原↓ ※後記; その後、うちで生まれた(?)カマキリ(蟷螂 かまきり)の子ども達の写真とお話は、こちらへ。【2003年4月20日(日) 穀雨。「カマキリの卵」から茶色いカマキリの子どもが出現し活発に動く。ヤモリも冬眠からめざめる 姫リンゴの白い花 穀雨の時季にふる雨、春雨(はるさめ)】 ※後記; カマキリ(蟷螂 かまきり)の親(成体)がヒヨドリバナに擬態(ぎたい)。みつめる目の色は?写真とお話は、こちらへ。【2003年10月17日(金) カマキリ(蟷螂 かまきり)がヒヨドリバナ(鵯花)に擬態。ふりむいたカマキリのみつめる緑の目の中の黒い目玉。逆さになって、みつめる、茶色カマキリ。おなかの大きな緑のカマキリ。卵のう(嚢)で育ち、「親を知らず」に、生まれる、子どものカマキリ】 |
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