2002年11月13日(水)
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福をかっこむ「熊手」のリサイクルは、なし…納め所へきょうは、「二の酉」。 「 おとり様 」の祭礼で、「酉の市」です。「一の酉」の話で、かきましたように、 「福をかっこむ熊手」は、一年ごとに、神社の「納め所」へもっていき、 「お炊きあげ」を御願いする風習です。 昼間から、たくさんの熊手が積まれていました。↓ ●「お炊きあげ」を待つ、熊手や升(ます) ↑ ●数万円、数十万円する熊手も、 縁起(えんぎ)をかつぐひとには、1年限り(かぎり)です。 もったいない…と、ふつうのひとは思いますが…… ●この不景気なときなので、 「リサイクル」にだして、半額か何割かを……とは、 考えない「思考形式」になっているようです。 …不景気だからこそ、今年はもっと大きな縁起のいい熊手を〜〜! となるのかもしれません。 ●「縁起物」を買う会社などの心理は、 ふだんの計算高い「合理的な思考法」とは別の発想になっているようです。 流動的で魔術的な発想法の遊び心にみちた 「魔術的な見方や思考法」です。 ●「1年分の福」をかっこんだ熊手は ――神社の結界をはった、お祓いされた場所で―― 「お炊きあげ」をしていただきます。 早い話が「燃やす」わけです。 神道(しんとう)では、火は、浄化作用があるとされています。 たぶん、マッチやライタ−でなく、「儀式」があり、 そこからもってきた火でしょう。 ●弁財天と宝船の熊手↑ ●ワラ(藁)で、宝船(たからぶね)をつくり、 弁財天(べんざいてん)を中心にして、 福の升(ます)に入った恵比寿(えびす)と大黒(だいこく)、 その左右に「福」の纏(まとい) …そして、鶴と亀、松竹梅、大判・小判に打ち出の小槌(こづち) …の熊手が、「納め所」に、ありました。 ↑おもしろいな〜と思いましたが、これも、煙となって昇天の運命…です。 ●大鳥大神の祠 ↑ ●「大鳥大神」の祠(ほこら) ――神をまつった小さな、おやしろ―― が、住宅街の小さな八幡神社の中に招来されていました。 きょうの酉の市の、中心の神です。 黄色い矢印が、熊手など、「お炊きあげ」を御願いする縁起物です。 ●大鳥大神の祭礼の提灯↑ ●この八幡神社では「大鳥祭」となっていました。 新宿の花園神社などは「大酉祭」です。 今夜のにぎわいは、すごいでしょう。 |
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