2003年8月26日(火)　ヤマセミ（山翡翠）、木製と金属製には会えた。「水　清くして、　魚　住まず」。擬態のチョウ（蝶）とガ（蛾）。白と黒のミスジチョウ（三筋蝶）。オレンジ色のシジミチョウ。羊皮紙の古代の地図のような、ガ（蛾）。「隠形の術」で、木片（チップ）にまじる、ガ（蛾）。それぞれの「生き方（ライフ・スタイル）」
鳥のヤマセミ（山翡翠）やカワセミ（翡翠）は、「山のセミ（蝉）」や「川のセミ（蝉）」ではなく、鳥です、という話を８月８日にしました。ヤマセミ（山翡翠）やカワセミ（翡翠）は、木の枝にとまり、「水中の小魚の動き」をじっとみつめ、狙いすまして、空中から急襲して食べます。だから、水が澄んでいないと、「水中の小魚の動き」が、見えない。
……それで、水が澄んでいてかつ魚がいるところに、ヤマセミ（山翡翠）やカワセミ（翡翠）がいるわけです。
　とはいえ、「水　清くして、　魚　住まず」というように、蒸留水のように澄んでいすぎると、アオミドロやミズゴケ（水苔）など魚の栄養分もなく、魚は住めません。魚がいなければ、ヤマセミ（山翡翠）やカワセミ（翡翠）も、住めません。

●さて、「水の澄みぐあい」は、あの都留（つる）の桂川も、奥多摩湖も、だいぶ濁っていました。奥多摩湖は、「青汁みたい」といわれていますし……
　山のふるさと村には、「やませみ（山翡翠）亭」というレストランがあります。　
　それで、広報のかたに「いますか？」と、たずねると「ヤマセミ＝やませみ（山翡翠）に会えるといいですね〜」というお答。
　……もしかして……と思いましたが…………やはり、ダメ。残念でした。

●実物には会えませんでしたが、木製と金属製のヤマセミ（山翡翠）がいました。
　大きな木彫りのヤマセミ（山翡翠）↓が、「やませみ（山翡翠）亭」というレストランの看板になっていましたので、まず、おみせしましょう。
ヤマセミ（山翡翠）　木彫り



ヤマセミ（山翡翠）　金属


　









　●ヤマセミ（山翡翠）　木彫り↑　　　　　　　　　　　　　　　　●ヤマセミ（山翡翠）金属↑

●２メ−トル以上の高さの木の上に、手彫りらしい、ヤマセミ（山翡翠）が、白と黒の斑点を彩色されて、青空の下で、遠くを見ています。↑（写真左）
　たぶん、こういう雰囲気の鳥なのだろう〜という気がします。「きかん気」そう……。

●帰りに、奥多摩のＪＲ駅前の案内所の上をみたら、金属の動物たちの作品があり、そこにもヤマセミ（山翡翠）が、いました。奥多摩の山を背景に、枝にとまっている。↑
　こちらは、素材（マテリアル）が金物（かなもの）ですが、ツンツン・ヘア−や表情などは、どことなくとぼけて、可愛い感じです。この愛嬌（あいきょう）も、ヤマセミ（山翡翠）の一面なのでしょう。

●山のふるさと村の庭では、ヤマセミ（山翡翠）のように、白と黒のチョウ（蝶）を、はじめて見ました。左右の羽根に、まっすぐヨコに３本、白い線がある、焦げ茶にちかい黒いチョウ（蝶）です。白黒の敷石の上にとまるのは、擬態（ぎたい）の一種でしょうか。
　あとで、調べると、↓ミスジチョウ（三筋蝶）。

●オレンジ色の小さな、シジミチョウも、はじめて見ました。↓はじめて見るチョウ（蝶）がたくさんいます。やはり、「奥」多摩であり、「山」なのでしょう
　　　　　



　←●ミスジチョウ（三筋蝶）



　　　　　●シジミチョウ→





　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●ガ（蛾）↑

●奥多摩湖畔の木陰で、いろいろなガ（蛾）も、はじめて見ました。
　上のガ（蛾）は、ベ−ジュ色（薄茶）の羊皮紙（ようひし）にかいた、古代の地図のようにもみえます。　
　また、イタリアみやげのインクをたらしてできるマ−ブル模様の紙を、左右対称（シンメトリ−）に広げたようにも、みえます。
　……どちらにしても、綺麗で繊細、複雑な模様。８cmほどのガ（蛾）です。

●ひらひら飛んで、木片（チップ）の中にまじってしまうと、岩穴の中のカニ（蟹）のような擬態になって、まったく「みえなくなる」、３cmほどのガ（蛾）も、はじめて見ました。↓
　「わたしは、いません」
　という「隠形（おんぎょう）の術」をしているようで、おもしろいです。
ガ（蛾）
　　　　　　　　　　　　●ガ（蛾）→

●どちらも、ガ（蛾）の名前は、わかりません。ガ（蛾）は、ものすごく種類があり、ちょっと調べたくらいでは、まにあいません。
　夜だけでなく、昼間、飛んでいるガ（蛾）も、たくさんいます。
　ガ（蛾）の世界も、奥が深いです。

●上のガ（蛾）は、チョウ（蝶）のように、綺麗で、目立ちます。
　下のガ（蛾）は、目立たないことが大切。
　それぞれのガ（蛾）が選んだ、「生き方（ライフ・スタイル）」なのでしょう。
　
●生きているヤマセミ（山翡翠）の写真はダメでしたが、生きているカワセミ（翡翠）が魚をとった写真が、とれました。お楽しみに。

　
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