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2002年9月23日(月) ●彼岸とは、「この世=此岸」ではない「あの世=彼岸」 =形のない世界=形而上の世界 ●春と秋、お彼岸のお萩と牡丹餅は、同じ●秋分と春分 ●お彼岸と大乗仏教の先祖供養 |
●お彼岸のお中日(ちゅうにち) ●ぼたもち(牡丹餅)は春のお彼岸、おはぎ(萩)は秋のお彼岸 よびわけるのが〈風流〉のこころ |
※追記: ●「目に見えない世界」もまた、この世の半分 ●目に見えない流れを感じる<風流>の感性(センス)と、 くくる【言葉】の関係を、絵文字のヤントラで、 つながりぐあいをあらわすと、波と金剛ヤントラ |
きょうは、お彼岸(ひがん)の お中日(おひがんのおちゅうにち)です。 秋分(しゅうぶん)の日。 お彼岸は、春と秋、年2回あります。 彼岸とは 「この世=此岸(しがん)」ではない、 「あの世=彼岸(ひがん)」 =形のない世界 =形而上(けいじじょう)の世界のことです。 形而上とは、 観念の世界 =こころの世界 =イメ−ジの世界で、 「死後の世界や霊界」 とよばれる世界もふくみます。 ※→このあたりのイメ−ジの錯綜関係は、 「精神世界の疑問と答 Q&A」や、 ※→『聖なるチカラと形・ヤントラ』 210p「なぜ、母なるものが見せる、幻影にまどわされるのか」 211p「なぜ、無から有を生む創造力は秘密のチカラなのか」を。 「先祖供養(せんぞくよう)」を尊ぶ、 大乗仏教では、 秋と春の秋分と春分の前後1週間を、 「お彼岸」としています。 そして、「彼岸の入り」から 、「彼岸の中日」、 「彼岸の明け」と7日間を、 祖霊(それい=先祖の霊)をしのび、 お墓参りをする風習を残しています。 ※→大乗仏教については、 『ヨガと冥想』 70p 「絶対はない。すべては変化する。」 ◎日本の仏教は、横(―)方向の大衆部・大乗仏教 ●さて、お彼岸には、 「ぼたもち」や「おはぎ」を食べる風習があります。 ↑上の写真が、「おはぎ」です。 同じような和菓子で、「ほたもち」も、今、売っています。 「ぼたもち」と「おはぎ」は、同じお菓子です。 風流に、同じ和菓子でも、 秋と春の「お彼岸」に、名前をよびわけているわけです。 ●春は、↓「ボタン(牡丹)の花」の季節なので、 ぼたもち(=ぼたんもち=牡丹餅)。 秋は、9月10日にのせた、「萩の花」の季節なので、 おはぎ(=お萩)。 ※追記 秋分は、一年の「気の流れ」を分節した24節気の1つで、秋分の日に、昼と夜の長さがほとんど同じになります。 きょうから、たんだんに昼が短く、夜が長くなっていきます。秋の夜長(よなが)… 太陽の位置が、中天(ちゅうてん)にある真夏よりも、低くなるので、木立の影や壁にうつる人影(ひとかげ)などの「ものの影(シャド−)」も長くなっていきます。 地球と太陽の関係と、日本の位置関係からいうと、日本での昼と夜の長さがほとんど同じになるのは、秋分から3日後だそうです。パリやシンガポ−ルは…? ●おはぎ=ぼたもちは、 餅米(もちごめ)をむしたおもちに、 黄色い大豆(だいず)でつくった黄粉(きなこ)をまぶしたものと、 赤い小豆(あずき)のあんこ(餡)をつけたものがあります。 上の↑写真の右が、黄粉。 左があんこで、「つぶあん」。 ●赤い小豆(あずき)のあんこ(餡)にも、小豆をゆでて練り、皮を残した「つぶあん(粒あん)」と、皮をこした「こしあん」があります。 ●今、「赤い小豆」は、 「体の酸化=老化をふせぐ、ポリフェノ−ル」 の含有量がトップの、赤ワインに匹敵するほど多くふくむいうことで、見直されているようです。 ●むかしから、日本では、大事な「おめでたい時」に、 「赤い小豆」の煮汁にお米をひたし、ゆでた小豆粒をそのまま入れた「赤いご飯」 ――すなわち「お赤飯」を食べる風習があります。 おめでたい席には、今でも食べるところは多いようです。 大事な節目に必ず、 抗酸化物質をふくむ体によい赤い小豆を使うのは、「生活の知恵」でしょう。 ●お彼岸は、大事な節目でも、おめでたいわけではないので、 赤い小豆をあんこにしたおはぎ=ぼたもち食べるのかもしれません… 生クリ−ムを使った洋菓子より、 赤い小豆(あずき)のあんこ(餡)を使った和菓子は、 カロリ−も少なく、ダイエット効果もある…といわれます。 少量を味わって食べる… ビタミンの含有量の多い緑茶とおはぎはあいます。 体も温まるので、いかかですか。 |
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