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2002年9月24日(火) ●夕顔の一代記 ●お彼岸に、浅草の菩提寺で見つけた、 「白い花・夕顔」の果実は、黒い炭を入れていました ●金龍山 浅草寺 ●お線香の煙に念じる ●江戸の化粧品 |
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今は、お彼岸の時季です。 きのうの「お彼岸のお中日(おちゅうにち)」に、 浅草(あさくさ)の菩提寺(ぼだいじ)に、お墓参りに行ってきました。 そして、お寺で、なんと! 夏の間、探していた「夕顔(ゆうがお)」と出会いました。 ●これが、↓夕顔です。 8月30日にのせた『源氏物語絵巻(えまき)』の、 はかなげな「白い、小さな花」の、「変わりはてたお姿」です…… 小さな夕顔は、大きな果実を実らせ、 ――お墓に手向ける(たむける)お線香に火をつける炭(すみ)を入れる ――「炭入れ」になっていました。 ●乾燥された茶色の夕顔の果実は、 幅(はば)が約40cm、高さが約35cmで、 上に果実の「へた」が、まっすぐについています。 ●茶色の夕顔の果実は、 真ん中をくりぬかれ、中身を出されて、加工されています。 9月16日の「ひょうたん」のように、加工したのでしょう。 写真で、内部に入っている黒く見えるものは、木炭(もくたん)です。 ●「夕顔の一代記(いちだいき)」が、下のイラストです。 花と実とかんぴょうです。↑ 夏に、小さな「白い花」が咲いて、 秋に、大きな丸い(または長い)果実が実り、 人間につみとられ、 2つのコ−ス(道)があります。 ●ひとつは、実をくるくるとむいて、 干し、かんぴょう(干瓢)にする。 絵では、干したかんぴょうをまっすぐに並べ、束ねてあります。↑ 夕顔の果実のもうひとつの使い道は、 上のように――ひょうたんが水や酒を入れる器(うつわ)とすると ――木炭などの「固形物を入れる器」に加工される道です。 ●きのうはお寺も忙しく、信徒さんがたくさんお手伝いなさり、 「夕顔の炭入れ」を落として、 ボンドで貼ったそうです(向かって左の亀裂)。 もしかしたら、次にお墓参りするときは、 この「夕顔の炭入れ」は、処分されていたかもしれません…。 出会えてよかったです。毎年、お墓参りしているのに、 気づかなかったので… ↑●近くにある 坂口安吾(さかぐちあんご)などの 文士(ぶんし)のたまり場だった お好み焼き屋の「染太郎」も繁盛しているようでした。 ※→坂口安吾は、『冥想 マインド・トリップ』 『BIG ME』や『わたし探し・精神世界入門』などにでてきます。 さて、お寺の帰りに、いつものように、 浅草寺(せんそうじ)の「観音(かんのん)さま」にお参りしてきました。 休日のせいかとてもにぎわっていました。 中国や韓国、東南アジア、アメリカ、ヨ−ロッパと 観光客もグロ−バル(地球的)で、 そのだれもが、気に入って写真をとったり、 日本人の真似をするのが、下の「お線香立て」の前です。 ●浅草寺で買ったお線香を、 この屋根つきの大きな「お線香立て」にさし、 そこに立ちのぼる「お線香の煙」を、 【「自分の良くなりたいところ」に、 まぶしつけるように念じると、その願い通りになる】 ……といわれています。↑ 右の東南アジアの女性も喜んで、 煙を体や顔につけていました。 この場所は、ひとの絶えるひまがありません。 入れ変わりたち変わり…世界中のひとが祈っています。 ●細いお香(線香)の煙は、「アロマテラピ−効果」もあり、 念じることで、 「気功」的な気のパワ−効果もあるような気がします。 「主観(しゅかん)」の世界です。 「本人が、そう思う」 という「イメ−ジ・コントロ−ル」が大切でしょう。 それは、冥想や潜在能力の開発にもつながります。 ※→そのあたりのことは、 『綺麗になるヨガ』や 『冥想 マインド・トリップ』を。 ↑「江戸の化粧品」を並べた看板 ●江戸中期から続いている ――仲見世(なかみせ)通りの裏の―― 化粧品のお店には、9月17日の「ヘチマ水」や、 9月23日の「小豆(あずき)の粉」などの 化粧品の名前が並んでいました。 8月22日の「日本髪につける椿油(つばきあぶら)」や、 「洗顔用のウグイス(鳥)のフン(糞)」とか…。 「江戸風の美女」作りの秘訣なのでしょう。 ★後記:「小豆の粉」は、 「お米の糠(こめ ぬか)」などと同じ、洗顔料です。 「小豆」には、「ポリフェノ−ル」だけでなく、「サポニン」という、利尿作用によりむくみをとり、便秘などにも効果がある物質がふくまれています。 帰りに葛飾の柴又(しばまた)に寄ってきました。 そのお話は、また明日。 |
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