荒川の「野鳥の森」を出て、
鴨川(かもかわ)の土手にのぼると、
夕焼けでした。
夕陽をながめていると、
土手の反対側の草むらの上を、
シラサギ(白鷺)、ヒバリ(雲雀)、
ツバメ(燕)、ムクドリ(椋鳥)などが飛んでいます。
風の中を、ある鳥は無言で、
ある鳥は鳴きながら飛んでいます。
夕陽の側には、
「大きな鳥」が飛んでいるように見えました……。
写真では、左に夕陽、
右はしに「大きな鳥」のようなもの↓。
ギリシャ神話の「イカルス」●夕焼けとハングライダ− 野鳥の森 ↑
●夕焼けの中、
太陽の前を左から右方向へ、
すべるように飛んでいくのは、
ひとの乗っている「ハング・ライダ−」でした。
右はしの「半円形に点」のようにみえます。
ブ−ンという重低音を響かせながら、
半日中、野鳥の森の上を飛んでいたハング・ライダ−です。
静かな森の中で、
工事でもしているのかと思うような音でした……
●「太陽に向かって飛んでいる、翼をつけた人間」
のイメ−ジは、ギリシャ神話の「イカルス」を思い出させました。
父のダイダロスがつくった
「人口の翼」で、迷宮を脱出し、
太陽に近づきすぎて、
失墜(しっつい)した青年、イカルス。
●「イカルスの失墜」は、
現実の壁にぶつかり
「挫折(ざせつ)」する青少年の物語の象徴(シンボル)として、
絵や歌で語り伝えられています。
『聖なるチカラと形・ヤントラ』の冒頭 p14 は、
「翼を失い、片翼だけになって失墜する両性具有のひと」
の絵からはじまります。
『聖なるチカラと形・ヤントラ』のサブタイトルは
「なぜ、翼をもった大人になれるのか?」です。
●「翼を失った……」と感じているかたは、
再び、翼を身につけるために、
『聖なるチカラと形・ヤントラ』をおすすめします。
「こころの翼」という
文学的な「たとえ話やメタファ−や見立て」で、お話しています。
即物的、物理的な
「ハング・ライダ−という翼」の作り方の本ではありませんので、
おまちがえなく……。
(→『野生の思考』的な例です
=神話的思考とは、象徴的意味を与えていく思考形式
http://www.bigme.jp/000-000-03-04/03-04-18/03-04-18.htm
※→『聖なるチカラと形・ヤントラ』:
http://yantra.client.jp/
「なぜ、無力感とニヒリズムになるのか?」 p16
「なぜ、翼をもとめ、逆に運命−決定論にとりこまれてしまうのか?」
p30
「なぜ、翼を失わずに大人になる必要があるのか?」p37
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