BIG ME club | 内藤景代が毎日更新する 日誌風エッセイ 最新情報 |
内藤景代 記 |
2002年8月19日(月) ●オシロイバナの「進化」は、今、現在も進行形。 ●「オシロイバナ・ミックス」は、カラフルなビ−チ・パラソルのように、 変化し続ける。 ●3色の混じりあいは、無数の色と形を生む ●●●おしろい花の基本色 ――赤、白、黄色の基本の3色の花 |
※後記; オシロイバナ(白粉花 おしろいばな) の「2段式ロケット噴射」のような 「二重咲き(ふたえざき)」、2段重ね「形の進化」の写真 仏教で「3000年に一度花を開き,そのときに如来(にょらい)が現れる」 とされている花ウドンゲノハナ(優曇華の花)の写真とお話は、こちらへ。 |
●「進化」というか、生き物の「変化」は、今、現在も進行形…というのは 「おしろい花ミックス」で感じました。 ●以前からなのかもしれませんが、 今年の夏は、今まで目立たない花だった 「おしろい花(白粉花 オシロイバナ)」が、華麗に鮮やかに、 多様に色づいているのが、とくに目につきました。 ――それで、 わたしは、「おしろい花ミックス」と勝手に名づけて、 いろいろな道ばたの「おしろい花変化(へんげ)」を、 デジカメにとってコレクションしていました。 …いろいろあった夏も終わりに近づいているので、お見せしましょう。 ●目につく変わった色のおしろい花を、 いろいろな道ばたで、たくさんとりました。 まずは、「紅白(こうはく)の基本色」↓のおしろい花です。 ↑●おしろい花 ←赤い花 ←白い花 ↑ ●おしろい花 ←黄色い花 ↑すでに赤がまじりかけている、おしろい花の黄色い花 ●●●おしろい花の基本色 ――赤、白、黄色の基本の3色の花―― が咲いていると、 その3色が混じりあい …交配して、 しぼり模様や、 ドット(水玉)、 紅白… といろいろな組み合わせの花が咲いています。 ヤントラ 金剛から →→ ヤントラ 渦巻きへ この3色から「新しいの色のおしろい花」が、できていくのでしょうか? ↑●●おしろい花の紅白ミックス ●朝顔や菊は、江戸時代にブ−ムがあり、 ひとが手を加えて、珍種や変種がたくさんできて、 定着したといいます。 ●●赤に黄色がミックスしたおしろい花↑ ●チュ−リップも、 オランダで投機(とうき)の対象になるくらい、 流行したことがあり、変わった種類が多いです。 ●オランダのキュウ−ケンホフ公園の チュ−リップの種類は、すごい規模で、見物に見とれて、 観光バスから、母とともに、置き去りにされたことがあります。 日本では考えられませんが… 置き去りにされた各国の観光客同士が集まり、 いっしょに電車の駅まで歩いたことを思い出しました。 ●●↑白に赤がミックスされた、おしろい花。 さまざまな変化(へんげ バリエ−ション)があります。 ストライプ(線)やドット(水玉)模様の組み合わせで、 多様に変化しています。 ●さて、おしろい花は、 大空襲をうけて何もなかった焦土(しょうど)の東京に、 敗戦後咲いていた、 数少ない花のひとつでした。 ↑●●赤いおしろい花と、同じ株から咲いている、 白に赤のミックスしたおしろい花 ●小学校の校庭には、 二宮金次郎の――薪(たきぎ)を背負って本を読みながら歩く―― 石像とともに、どこの学校にもあったようです。 そのほかには、赤や黄色のカンナや赤いダリア、 赤い鶏頭(けいとう)の花などでしょうか… 青い空に赤い花が多かった記憶があります。 おしろい花は、赤、白が多く、たまに黄色がありました。 ●●黄色のおしろい花に、赤のミックス ●こういってはなんですが、 今、咲いているおしろい花は 、戦後の貧しい時代を思い出させるので、 敬遠され、忘却(ぼうきゃく)され、 見ないようにされているような面があるような…気がします。 ●●黄色のおしろい花に、赤のミックス ●イギリス風のお洒落な ガ−デニング・ブ−ムの中で、おしろい花は、 見捨てられ、野生化して、雑草化しているような気がします。 あまり手入れされていないような… 野放し(のばなし)というか、 野趣(やしゅ)のまま…… (丹精されている方は、ごめんなさい) ●↑ 赤いおしろい花 ●なんか、それが逆に、 おしろい花にとっては、 いい効果をあげているようで、 この暑い夏にとてもパワ−を感じる花で、 つい立ち止まり、 写真をとりだめていました。 あちこちの町角(まちかど)で ――原産地が南米の―― おしろい花は、元気に、 気ままに、 受粉して、 どんどん、色々な色模様の「おしろい花ミックス」の 「新しい花」を咲かせているように見えました。 ●鷺草(さぎそう)の花が、 湿地に咲いていて、 ああいう変わった「形」になったように、 おしろい花の「色」も、 変わった色や模様になって「定着」していくのでしょうか? シンガポ−ルの多様な蘭を集めた 「オ−キッド・が−デン(蘭園)」のようなことが、 この東京でも、今、「自然に」おきつつあるのでしょうか? ※後記;海辺の町でみた、オシロイバナ(白粉花 おしろいばな) の2段重ね「形進化」の写真と、”仏教で「3000年に一度花を開き,そのときに如来(にょらい)が現れる”とされている花ウドンゲノハナ(優曇華の花)の写真とお話は、こちらへ。 【2005年11月2日(水) 立冬(りっとう)。オシロイバナ(白粉花 おしろいばな)、別名・夕化粧(ゆうげしょう)の「2段式ロケット噴射」のような「二重咲き(ふたえざき)」。もうきのふぼく(盲亀の浮木) 【「ウドンゲノハナ(優曇華の花 うどんげのはな)」が開いたもの】といわれる「へんな生きもの」に出会う。 クサカゲロウ(草蜻蛉)の幼虫。】 |
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