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2003年9月8日(月)●今年はダメとあきらめていた、ユウガオ(夕顔)の白い花が開花した姿と出会った、夕暮れ。
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きょう、9月8日は、24節気のひとつ、白露(はくろ)。 「まわりの大気(たいき)が冷えてきて、水滴(すいてき)が、 白露(しらつゆ)のように葉に宿りはじめる頃」です。 ● 「あのユウガオ(夕顔)の白い花が開花した姿は、 今年も見られませんでした。」と一昨日9月6日、 なかばあきらめてかきましたが、 なんと! きのうの夕暮れに、 ユウガオ(夕顔)の白い花が開花した姿と出会うことができました! 下の写真です。↓ 暮れなずむ空に向かって、 白い花がいくつも開き、薄日(うすび)をあびて、 花びらの「葉脈のようなすじ」が、 薄緑色に透けてみえています。 5弁の花びらの下には、 黄緑色の「未来に果実になる部分」が、細長くふくらみ、 かすむような繊毛に守られています。 ●開花したユウガオ(夕顔)の白い花 3輪↑ ●はじめて通る坂道をおりてきて出会った、 ユウガオ(夕顔)の白い花。 塀(へい)をはう、つる(蔓)の上のほうに、 ユウガオ(夕顔)の白い花が上を向いて咲いているので、 下から見上げるばかりです。 前回の都留で、4:00pm頃にみたユウガオ(夕顔)の「白いつぼみ」が、 ちょうど開いた感じです。 時間も、今回は、6:00pm頃。 ●つる(蔓)から、下がっている ユウガオ(夕顔)の白い花が、ひとつありましたので、 なんとか、花のま上から撮影することができました。下の写真です。 けれども、まだ開いたばかりらしく、 花びらのまわりは、丸まり、 内向きにしわしわになっています。 上の3輪の開花した花のように、 花びらが外へそりかえっていません。 3〜 4cmほどの白い花で、中心に黄色い蜜をたたえた部分が光っています。 ●開花したばかりのユウガオ(夕顔)の白い花↑ ●これは、「探していた、ユウガオ(夕顔)の白い花」だと思います。 ウリ科 ユウガオ属。 去年の9月16日にお見せした、 ひょうたん(瓢箪)の白い花とにていますが、 こちらのユウガオ(夕顔)の白い花のほうが、大きいです。 それだけでなく、 ひょうたん(瓢箪)の白い花の下には、 くびれたヒョウタン型の果実がふくらみますが、 このユウガオ(夕顔)の白い花の下には、 みなまっすぐな細長いふくらみがあります。 ●とはいえ、ひょうたん(瓢箪)も、ウリ科 ユウガオ属。 大きく、くくると、 「ユウガオ(夕顔)とひょうたん(瓢箪)は、同じ」 だそうです。 むかし、「瓢(ひょう)」というと、 「 ひさご(瓢) 」のことで、「ユウガオ(夕顔)、ひょうたん(瓢箪)、トウガン(冬瓜)など」 の果実を総称していたそうです。 ●そして、 「実(み)が、くびれ、果肉が固く、まずいほうが、ひょうたん(瓢箪)」で、 「実が、細長い(大長)か丸く、果肉が柔らかくて、 おいしいほうが、ユウガオ(夕顔)」という、分け方もあるそうです。 そのせいか、ひょうたん(瓢箪)は、 中身をくりぬき果肉を捨て、外の固い皮を干して、 携帯用の容器、「ふくべ}として愛用されていました。 今は、縁起物として、 漆塗り(うるしぬり)で絵をかいた 立派な飾り物のひょうたん(瓢箪)も、よくみかけます。 ひょうたん(瓢箪)学会(?)もあるとか。 ●さて、ユウガオ(夕顔)の開花した白い花に出会ったのは、 成増(なります)の先、赤塚植物園の近くです。 「秋の七草」のうち、 「フジバカマ」だけを見たことがないので、見に行った帰りです。 フジバカマは、まだ、開花せず、つぼみでした。 ……東京と埼玉の境まで出かけ、 残念〜〜と思っていましたが、 行きにタクシ−で出かけた道を、 帰りは気ままに歩いてきたら、 念願の「開花したユウガオ(夕顔)」に出会えたわけです。 ユウガオ(夕顔)の「花の時季」は終わり ……と思っていたので、うれしかったです。 何が幸いするか、わかりませんね。 ※後記:夕顔(ユウガオ)とよばれて花やさんで売っている大きな白い花は、夜顔(ヨルガオ)。こちらを源氏物語の夕顔(ユウガオ)と思っているかたは、多い。そのお話との写真はこちらへ。【 2002年8月31日(土) 今、「夕顔(ユウガオ)」と呼ばれている…園芸種の大きな白い花、「夜顔(ヨルガオ)」との出会い】http://www.bigme.jp/00-0-01-2-essay-news-2002-08/2002-08-31/2002-08-31.htm |
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