2003年9月22日(月)  蜻蛉、とんぼ、トンボが、いっぱい!秋の空。トンボ(蜻蛉)の羽根は、透かし羽(スカシバ)で透明。緑の目に、黒地に黄色いシマ(縞)、ア−ル・ヌ−ボ−のブロ−チのような飛ぶ宝石「オニヤンマ(鬼蜻蜒)」を、近くではじめて見た。アカトンボ(赤とんぼ)は、目も胴体も、赤かった。シオカラ トンボの目は、ブル−(青)、胴体が「塩辛色」という青灰色で、先端が黒。メスは麦わら色。
トンボ(蜻蛉)の羽根は、透かし羽(スカシバ)で、向こうがみえるように、透明。チョウ(蝶)や、ガ(蛾)のように、鱗粉(りんぷん)はありません。だから角度により、せっかく美しいオニヤンマ(鬼蜻蜒)の写真(下↓)をとっても、トンボ(蜻蛉)の羽根が、ない、ようにうつってしまいます。

オニヤンマ(鬼蜻蜒)は、小さい頃に、みた記憶がありますが、今年、実物を近くで、はじめて見て、その美しさに驚きました。
 少年たちが、空をみて「オニヤンマだ!」と叫ぶ、興奮した口調(くちょう)のわけが、やっとわかりました。
 オニヤンマ(鬼蜻蜒)の目は、まるで緑の石、翡翠(ひすい)です。

ア−ル・ヌ−ボ−(新しい芸術)の有名な「トンボのブロ−チ」がありますが、 オニヤンマ(鬼蜻蜒)を「そのまんま」、リアルにうつしただけだった……ように思います。
 「芸術ア−ル :フランス語)は、自然の模倣(もほう)」ともいわれますが。
 飛ぶ宝石。生きた宝石です。美しい。
 なぜ、オニヤンマ(鬼蜻蜒)と「オニ(鬼)」の名をつけたのだろう? と思いました。
 オニ(鬼)とは、の字をふくむ「い」というイメ−ジもあるので。
オニヤンマ(鬼蜻蜒)




オニヤンマ
(鬼蜻蜒)→














あの赤鬼(あかオニ)のような雷神風神のいる、聖天院(しょうてんいん)の階段や、近くの高麗川(こまがわ)で、オニヤンマ(鬼蜻蜒)をみて、疑問を感じました。
 オニヤンマ(鬼蜻蜒)の「オニ(鬼)」は、この赤鬼のイメ−ジではない。醜くない。
 とは?」

たぶん、オニヤンマ(鬼蜻蜒)の「鬼」は、「大きい」という意味なのでしょう。赤トンボやシオカラトンボなどにくらべると、2倍以上の大きさがあるように感じます。
 4月11日にお話した、黄色い小さな花、コオニタビラコ小鬼田平子)と、それに似た、茎の長いオニタビラコ鬼田平子)の関係のようなものでしょう。こちらも、可憐な野の花で、「コワイ鬼」のイメ−ジではありませんでした。
 
ありふれたトンボ(蜻蛉)らしいですが、シオカラ トンボ(塩辛 蜻蛉)↓も、今年は、近くで、はじめてじっくりと見ました。青い胴体のしっぽの先が黒いのは、オス。
 この青い色は、青灰色で、光線により、白くも青くもみえます。それを「塩をふいた、塩辛い昆布」に見立てて、シオカラ(塩辛)と名づけた、という説があります。
 わたしは、「青トンボ」↓と、小さい頃から、ひとりで名づけていました。

 シオカラ トンボ(塩辛 蜻蛉)
                        シオカラ トンボ(塩辛 蜻蛉)↑↓

シオカラ トンボのメスは、胴体の色が、麦わら色。
  シオカラ トンボとは、別のトンボだと思っているひとも多いそうです。
  
さて、きのうのスカシバ(透かし羽)は、トンボのように透明な羽根をもった、ハチ(蜂)のような飛び方をする「へんなガ(蛾)でした。
  ところが、イモムシ(芋虫)から成虫になったばかりのスカシバの羽根には、鱗粉(りんぷん)がついています。成虫として、激しく羽根を動かした早い飛び方をするうちに、鱗粉がとれて、透明な羽根になっていくそうです。

同じく、ハチ(蜂)のような飛び方をするスズメガホウジャクは、そうなりません。
 どういうメカニズムでしょうか? 
 それも面白い、ちがいです。

イトトンボ(糸蜻蛉)の胴体も、輝く翡翠のようで美しい。
 羽根はで、不透明
 スカシバと逆で、トンボにも、不透明な羽根をもつものがいるわけです。
 赤や白のタデ(蓼)の葉に、イトトンボがとまっていると、秋を感じます。


シオカラ トンボ(塩辛 蜻蛉)イトトンボ(糸蜻蛉)
シオカラ トンボ→

イトトンボ
(糸蜻蛉)



アカトンボ(赤とんぼ)は、よくみかけますが、今回、写真を拡大して、胴体だけでなく、「目まで赤い」、ということにはじめて、気づきました。
 赤トウガラシ(唐辛子)に、透明な羽根をつけたような、赤トンボ
 どこにいても、絵になります。
 目玉の拡大のために、下のような構図にしましたが、背景はハス(蓮)の葉で、とまっているのもハス(蓮)の枯れた茎です。↓
 初秋の蓮池(はすいけ)の赤トンボをみているのは、極楽(ごくらく)タイムでした。

アカトンボ(赤とんぼ)





 アカトンボ
 (赤とんぼ)








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