2003年 1月 3日(金) ● 生き残った部隊が植樹した樹木で森になった靖国神社 ●初春の猿回し ●『太陽の帝国』のカミカゼ特攻隊の英霊… ◆9.11 ●みんな同じ 梵我一如 ●神仏習合 現世利益 ●この世界を織り出す、よこ糸―タントラ ●<意識の進化>『ヨガと冥想』 |
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※※追記: 〔猿回し(サルまわし)のサル〕のいた靖国神社の写真と、 特攻隊の若き兵士の銅像 S・スピルバーグの映画『太陽の帝国』は、戦前の日本のこと、 子どもに「死ぬことを美学として教える、狂気の大日本帝国」…15.9.19 |
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お正月の三が日(さんがにち)は、夜半の雪にはじまり、 3日も雪の朝でした。 元旦は初詣のはしご(?)をしたのは正解だったようです。 飯田橋の「東京のお伊勢様」東京大神宮にはじめて詣でると、 長い行列なのでパスして、近くの靖国神社へお参りすることにしました。 やはりこちらも本殿には、長い行列で近づけず、 境内を散歩すると、桜の花が咲いていたり、 思いがけない出会いがありました。 ●正月 福の縁起物 ↑ ●靖国神社(やすくにじんじゃ)の境内(けいだい)で、 サルの芸を披露(ひろう)する、 ↓「猿回し(さるまわし)」 ●むかしから、初春に猿回しはつきものでした。 サルの駒引き(こまひき)、春駒(はるこま)とか。 日本舞踊にも、猿回しをテ−マにした踊りがあり、習ったことがあります。 ●靖国神社の門の大きな凧(たこ) ●靖国神社は、とても広く、 にぎわっていて、混雑をさけていくと、 ――甘酒などをふるまう場所があり、 飛行機のゼロ戦を展示してある館との間に ――少年兵の像がありました。↓ ●下で飲み食いしている平和な日本人達を、 「我 関せず」と、 空を見上げている 「特攻隊(とっこうたい =特別攻撃隊)」の兵士の像 …「特攻勇士之像」 ↑ ●「なぜ、わたし達は、正月元旦の今、 ここにいるんだろう‥?」 と家人と話しました… ●「特攻隊の兵士の像 」を見て、 S・スピルバ−グのプロジュ−スした ベストセラ−小説の映画化 『太陽の帝国』を思い出しました。 『太陽の帝国』とは、 アメリカから見た、 かつての、わたし達の国・大日本帝国のことです。 ●なぜ、『太陽の帝国』か、というと、 太陽を象徴した日章旗(=日の丸マ−ク)を掲げて、 天皇(エンペラ−=皇帝)の 赤子(せきし=赤ん坊・子ども)としての兵士が 、命をおしまず「玉砕(ぎょくさい)戦法」で、 アメリカと戦ったからです。 第二次世界大戦(=太平洋戦争)です。 ●戦争の末期は、 まだ学生だった10代の少年兵士達までが、 帰りの燃料をもたされず、 「自爆テロ」のような「神風(カミカゼ)特攻隊」にかり出されました。 一昨年の「9・11」の「自爆テロ」は、 アメリカでは「カミカゼ」ともいわれていました。 ●『太陽の帝国』の映画では 、互いが見通せない小高い丘をはさんで、 丘の向こうにいる日本軍と、 丘のこちらにいるアメリカ軍の立場を、 視覚的(ヴィジュアル)に対称的に、 同時にえがいていました…。 正反対の立場として。 ●「神風特攻隊」として、 「喜んで死ぬ」ことを ――オトナ(上官)が子ども(少年兵)に教える「狂気の帝国」である ――大日本帝国の『太陽の帝国』…。 一方、屍(しかばね)から服をはいで自分のものにしたり、 汚いことをしても「しぶとく生きる」ことを ――オトナ(上官)が、天使のような合唱隊の子どもに教える ――アメリカ軍…。 「綺麗に死ぬ…美学」の日本と、 汚くても生きぬく「サバイバル精神」のアメリカ… ●境内に植えられた樹木は、 生き残った○○部隊が植樹したものばかりで、 森のようになっていました。 靖国神社の日本庭園を歩きながら、 新年早々、冥想的になってしまいました… 今月の終わりに、海の向こうで、戦争がある…といいます。 「ラブ & ピ−ス」を発信していたアメリカは、 どこへいってしまったのでしょうか? ●その後、お参りした、神楽坂(かぐらざか)の毘沙門天(びしゃもんてん)は、 七福神のひとりで、戦いの神様です。 なぜか、今年の元旦は、 「意味のある偶然」で、「これをホ−ムペ−ジにかきなさい」と、 何かに導かれているような気がしました。 ●最後の〆で、 新宿の花園神社へお参りし、 NAYヨガスク−ルのポストから年賀状をもってきました。 ●それぞれの神社仏閣は、波長がちがい、 御利益(ごりやく)もちがうので、 わたし達をふくめたくさんの日本人が、 はしごをするのに疑問をもっていないようです。 ●なぜ、日本人は、正月に神社仏閣のはしごをしても、 不都合を感じないのか? については、「四段:絶対一元論 … 絶対の現れとしての、私。 ――対立から、統合へ ●即身成仏(そくしんじょうぶつ)」 (『ヨガと冥想』の104p)にかきました。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一神教的な視点からは、 不思議な感じがすることでしょう。 ●日本人の初詣の立場は、いい加減な立場のようで、 「意識の進化」において、 「初段:一元論 … 宇宙と一つに溶けあう、私。 ――みんな同じ●梵我一如(ぼんがいちにょ)」 (『ヨガと冥想』の14p) の立場を、 哲学的に含んで超えている「最強の哲学」の立場でもあるのです。 その立場を意識して自覚的な方は少数派で、 みなさん、感性的に、神様の役割性格(!)を使い分けて 「現世利益(げんせりやく)」をお求めになっているようですが・・・ ※→現世利益は:『ヨガと冥想』 104p 「この世界を織り出す、よこ糸――タントラ」
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