2003年7月22日(火) 扶桑(フソウ)、仏桑華(ブッソウゲ)という和名をもつ、ハイビスカス。古代中国では、日出る国、日本のことを「扶桑国」とよんだ。……となると、日本は「ハイビスカスの国」……とイメ−ジされていた?! 半夏生(ハンゲショウ)は、花が枯れると、葉が緑にもどり、カタシログサ(片白草)ではなくなった! | |
きのうが、下弦でした。 明日が、大暑(たいしょ)ですが、肌寒い日です。 先月の下弦は、6月21日、夏至(げし)のイブ(前夜祭)でした。 そのまた前月の下弦は、5月23日。その前の下弦は、4月23日。 「心と体と、なんとなくの気分」は、どんな調子ですか? ご自分の「ココロとカラダと気分のリズム」をちょっと意識してみましょう。 ●世間は「夏モ−ド」なので、冷房がはいり、水遊びをすることもあるでしょうが、こんな陽気ですと、お腹や腰が冷えて、「元気やヤル気」がなくなりがちです。 ク−ラ−がきいたところでは、暖かい飲み物でお腹を熱くし、流行でもヘソ出しルックはひかえましょう。 大判のハンカチやバンダナ一枚をひざにかけるだけで、スカ−ト族や短パン族の「真夏の冷え性」には効果があります。 ●ハイビスカス(仏桑華、扶桑)↑ ●鉢植えのピンクのハイビスカスが、中心軸のようなメシベを天に向けて、咲いています。黄色い中心軸のまわりのツブツブのオシベは、光の粒のようです。 仏桑華(ブッソウゲ)という和名のハイビスカス。 この角度でみると、ハスの花(蓮華)の中心の台(うてな)が、光り輝きながら、天に向かって、立ちのぼっていくようなイメ−ジにも感じられます。 ●花が枯れつつあるハンゲショウ(半夏生)、片白草(カタシログサ)の花と葉 7月中旬↑ ●さて、ハイビスカスや、きのうの、アメリカフヨウ(芙蓉)や、ムクゲ(木槿)の「中心軸のようなメシベ」にそっくりな、花穂をもつハンゲショウ(半夏生)。 ハンゲショウ(半夏生)↑の場合は、ツブツブにみえる部分が、オシベではなく、ひとつづつの小さな花です。 ●今の時季、ハンゲショウ(半夏生)↑の、数ミリの白く小さな花は、下から順に枯れていきます。 上の写真では、下の花穂はすべて枯れ、上の花穂は先端を残してほとんど枯れています。真ん中の花穂は、半分、まだ花が咲いています。 面白いことに、花が枯れるにつれて、葉の白い部分が、緑にもどってきています。 ●今は、ほとんど、緑の葉ばかりです。 葉の一部が白い、カタシログサ(片白草)ではなくなってしまいました! 7月2日そして7月19日のハンゲショウ(半夏生)の葉と花をくらべてみてください。 まるで、【花が枯れたら、アオイ科の花(ハイビスカス、フヨウ・芙蓉、ムクゲ・木槿)の「メシベや花の真似」をする必要はない】と、ハンゲショウ(半夏生)は、思っている(? どこで? 脳はないぞ、植物には……)ような気がします。 たぶん、「偶然」なのでしょうが・・・ ●さて、ハイビスカス(Hibiscus)というのは学名で、「アオイ科フヨウ属」にふくまれる花のことをいいます。 だから、フヨウ(芙蓉)の花や、タチアオイ(立葵)の花 と、ハイビスカスは似ているわけです。 ●調べてみると、ハイビスカスの別名は、仏桑華のほかに「扶桑(ふそう)」という漢名があります。 古代中国の『山海経』に、「日出ずるところの東海にあるという神木(しんぼく)を、扶桑といい、その木のあるところを、扶桑国という」とあるそうです。 諸説がありますが、その扶桑国は、日本である・・・といわれています。 となると、日本は、「ハイビスカスの国」・・・? ●……いや、「アオイ科フヨウ属」の学名が、ハイビスカスですから、アオイ(葵)かフヨウ(芙蓉)かもしれません。 古代中国のお話なら、今のハワイや沖縄のハイビスカスのイメ−ジだけではないでしょう…… アオイ(葵)となると、天下を統一した徳川家の御紋です。この紋にするのに、徳川家は固執した……という説もあります。 その話は、また明日。 |
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